オフロードマシン乗りなら知っておきたい、愛車の好調を維持するために比較的簡単に行える日常点検として、タイヤの空気圧/ブレーキパッド残量/各部の増し締め/エアクリーナーチェックについて、パリダカールラリー完走率100%の堀田修氏よりアドバイスしてもらった前編。後編では、メンテナンスのコツのまとめとともに、エンジンオイルチェック/ドライブチェーン調整/クラッチレバー注油を紹介するゾ!!
●まとめ:小川浩康(ゴー・ライド編集長)
セルフメンテナンスで押さえたいポイント4点
堀田氏に教わった”愛車の好調を維持する最大のコツ=転倒などで愛車にダメージを与えないこと”。それに加えてトラブルに遭遇した際に素早く対応できるように、愛車に対して自分でできることとできないことが分かることが大切であり、普段から愛車の様子をチェックしておくことも重要。そこで堀田氏によるセルフメンテナンスをするにあたり、押さえておきたいポイントをもう一度さらっておこう。
- 自信のない作業はやらなくてOK。プロに任せよう
→調子の悪くなったマシンは自然治癒しないので、それ以上悪くする前にしっかり直す必要がある。 - 工具はきちんとした工具メーカーのモノを揃えよう
→100均などの工具は精度が悪く、ネジをなめる原因になる。精度のいい工具は長く使えるので長い目で見ればお得。 - 作業する時は太陽が出ているうちに行おう
→マシンの細部まで見ることができて、作業ミスをしにくくなる。 - 作業する前に、ワイヤーの取りまわしやネジの位置と個数などを携帯で撮影しておこう
→元に戻す時につけ忘れや取りまわしを忘れてしまうなどのミスを防げる。
それでは前編に引き続き、比較的簡単に行える日常点検のポイントを紹介する。
エンジンオイル交換
エンジンオイルは潤滑/冷却/密閉など、さまざまな役割を果たしている。空気と触れると劣化していくので、走行距離だけ判断するのではなく、定期的な交換が必要な消耗パーツでもあるのだ。
レベルゲージは日常的にチェックしよう!!
ドライブチェーン調整
ドライブチェーンは走行中にピン(連結部)が摩耗することで、コマとコマの間隔が広がる。これがチェーンの伸びとなる。そこで、ドライブチェーンを適正な遊び(たわみ)量に調整しておく。遊び量が多すぎるとチェーンが外れ、少なすぎても摩耗や破断といったトラブルの原因になるからだ。遊び量は車種によって異なるので、こちらも事前に確認しておこう。
遊び量をチェックする!
クラッチレバーの注油
ダート走行では繊細なクラッチワークも必要となる。スムーズなレバー操作を行えるように、定期的にグリスアップしておこう。
ガンコな油汚れに効いて肌も守れるアイテムもチェック!
メンテナンスの最後は手洗いで作業完了!! となるが、普通の手洗い用ソープでは汚れがちゃんと落とせず、もちろんしっかりと落とせる専用洗剤も各種あるが、手が荒れやすいなどの弊害も。そこで、使用後の肌のケアまでできるシートタイプの汚れ落としを紹介する。
※本記事では堀田氏の愛車セロー225をメンテナンスモデルとしています。規定値や使用工具などは車種によって変わりますのでご注意ください。愛車のサービスマニュアルを用意し、作業前の状態を携帯などで撮影してから、作業を行なってください。 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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