メーカー別アーカイブ:アライヘルメット
[◯] ダクトが見えないのに熱気のこもりを抑える
昔ながらのオープンフェイス、いわゆるスモールジェットは、カッコはいいものの、シンプルな造りゆえ快適性が犠牲になっていた。しかし、アライはこれまでスモールジェットに抗菌&消臭内装を採用するなど使い勝手も重視。そして最新作のクラシック・エアーでは、正統派のデザインを堅持しながら、「換気」と「着脱内装」というスモールジェットで異例の新機能を盛り込んできた。
帽体内にエアルートを設け、内部3か所の通気孔から走行風の負圧で熱を吸い上げ、後部ダクトから排出。耳周辺にもスペースを新設し、こちらも負圧で帽体下部のスリットから熱を逃がす。気温24度&湿度84%の曇天で走行すると、確かに熱のこもりが抑えられている印象。特に額上~頭頂部と耳まわりの熱気が少ない。念のため、換気機能のない一般的な私物スモールジェットを試すと、汗をかくほどではなかったが、5分程で頭全体に熱がこもってきた。新機能は確かに効果がありそうだ。
頭部全体を包む被り心地や、スネル規格と同等の耐貫通試験をクリアした安全性も実にアライらしい。質感の高い丁寧な造り込みも流石だ。
[△] 不満は見当たらないが、真夏にもテストしたい
特に不満はないが、真夏にどれだけ換気機能が発揮されるかは気になるところ。ちなみに両手で帽体を押し込むと剛性感が凄い。低価格のジェットでは、こうはいかない。
[こんな人におすすめ] スタイルも快適さも安全も譲れない人に
快適性にばかり触れたが、もちろんスタイルも抜群。帽体がコンパクトで、フチに配したステッチ、ゴーグル固定スナップに高級感がある。前作のクラシック・モッドから8800円高となるが、納得のアライ最高峰スモールジェットだ。
●まとめ:沼尾宏明 ●写真:真弓悟史 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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