※’20年7月上旬現在、国内で購入できる現行ラインナップかつ公道市販車のカタログ数値(公式HPに記載されているスペック)の装備重量を比較。
大陸横断系クルーザーと楽々スクーターが上位独占
「重い」と「軽い」1位の差は実に361kg。とても同じ乗り物とは思えないほど、“バイク”というジャンルはバリエーションに富むことを端的に表している。乗ってみれば、インディアン ロードマスターエリートは重厚感溢れる雄大な気分になり、スズキ レッツは気負わず縦横無尽に街中を駆け回る楽しさに溢れている。もちろん軽自動車とトラックのように、クルマの世界の方が車重の差は大きいとはいえ、体を使って走らせるバイクは違いがより顕著に感じられる。これは各々の個性を追求した結果であり、バイクならではの醍醐味だろう。
ちなみに車重(車両重量)は、エンジンオイルなどの油脂類を含めた走行可能状態での「装備重量」が使われる。’00年代までは、油脂類を除いた「乾燥重量」が用いられてきたが、実際に使う状態と異なるため、装備重量がメーカー発表値の主流になった経緯がある。
重さ第1位[431kg]インディアン ロードマスターエリート:贅を極めた装備で王位に
サンダーストローク116と名付けられた1890ccの巨大な空冷Vツインを抱くツアラーが1位。バイクの構成部品で最も重いエンジンが大排気量でヘビーな上に、3連ヘッドライトを与えた大型カウル、ケース類、サドルバッグにも組み込んだスピーカーなどで車重を稼いだ。まさにエリート=選ばれた者に相応しい貫禄だ。
重さ第2位[423kg]ハーレーダビッドソン ロードグライドリミテッド:ヤッコが軽かった?
ヤッコカウルのCVOリミテッドが次点か思いきや、本作が2位。2眼ヘッドライトを内蔵した独自のシャークノーズフェアリングが車重に貢献したようだ。取り回しに気を遣うが、走り出せば軽やか。
軽さ第1位[70kg]スズキ レッツ:ミニマム+便利、移動のツール
スイングアーム部分にエンジン+駆動系をまとめたユニットスイング式の心臓に加え、49ccの小排気量、シンプルなフレームによって軽いのが原付スクーターだ。中でも最軽量の「レッツ」は、2位のスズキ アドレスV50に4kg、3位のホンダ タクトベーシックに8kgの差をつけて独走。車体がとにかく小さく、スタンド掛けや取り回しも実に楽々!
軽さ第2位[74kg]スズキ アドレスV50:スズキの両雄がワンツー達成
レッツと並ぶ同社伝統のスクーター、「アドレスV50」が次点。スポーティ系として有名で初代’87から支持されてきた。現在はレッツと共通のSEPエンジン(4スト空冷単気筒)や車体を採用。シャープな外装で差別化を図る。
’20年の車重(重い)ベストテン
1.〈431kg〉インディアン ロードマスターエリート
2.〈423kg〉ハーレーダビッドソン ロードグライドリミテッド
3.〈420kg〉インディアン ロードマスター
4.〈411kg〉ハーレーダビッドソン CVOリミテッド
5.〈408kg〉インディアン ロードマスターダークホース
6.〈399kg〉ハーレーダビッドソン ウルトラリミテッド
7.〈383kg〉ホンダ ゴールドウイングツアー DCT<エアバッグ>
8.〈381kg〉インディアン チャレンジャーリミテッド
9.〈379kg〉ホンダ ゴールドウイングツアー
10.〈365kg〉ホンダ ゴールドウイング
’20年の車重(軽い)ベストテン
1.〈70kg〉スズキ レッツ
2.〈74kg〉スズキ アドレスV50
3.〈78kg〉ホンダ タクトベーシック
3.〈78kg〉ヤマハ ジョグ
5.〈79kg〉ホンダ タクト
6.〈81kg〉ホンダ ダンク
6.〈81kg〉ヤマハ ビーノ
6.〈81kg〉ホンダ ジョルノ/デラックス
9.〈96kg〉ホンダ スーパーカブ50
10.〈98kg〉ヤマハ ギア
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