巻頭特集「ぼくらのガレージ」 様々な形態の個人ガレージを覗き見して、サンデーメカニックの夢である「マイガレージ製作」の参考にしよう! 自分仕様的なアイデアを思い浮かべるにも参考になるはず。また、ガレー[…]
リニューアルされたチェーンクリーナーとチェーンルブ
サンデーメカニックのみならず、プロメカニックの間でも話題になるのがシールチェーンのメンテナンス。シールチェーンは給油不要という意見もあるが、チェーンメーカーが自らメンテナンス用品を開発していることから分かるとおり、たとえシールチェーンであっても定期的な手入れは不可欠である。
EKブランドでおなじみの江沼チヱンでは、好評のチェーンクリーナーとチェーンルブを2020年6月にリニューアル。
キャップレスタイプのスプレー缶はノズルの紛失や着脱の手間がないのが魅力。折りたたみ式ノズルは直角に引き出せばピンポイントに噴射でき、折り畳んだまま使えば広範囲にスプレーできる。【右 EKチェーンクリーナー 420ml】●税込販売希望小売価格:1386円(以下同) 【中 EKチェーンルブ グリースタイプ 300ml】●価格:2200円 【左 EKチェーンルブ オイルタイプ 300ml】●価格:1980円
チェーンクリーナーは、噴射時の汚れ落ち能力が向上して乾燥スピードもアップ。ブラシで擦るほどゴムシールを傷付けるリスクが高まるので、ある程度の汚れを噴射力で除去できるのはありがたい。
一方のチェーンルブは、飛散を抑えながら流動性が高いオイルタイプと、耐久性の高さが特長のグリースタイプの2種類を用意。どちらも従来製品に対して耐摩耗性の向上とホイールやタイヤへの飛散抑止をさらに向上させたのが改良点となる。
無色透明のオイルタイプ(左)に比べてグリースタイプ(右)は若干白みがかった半透明。色つきといってもカラーチェーンのプレートが白くなってしまうほどではない。垂直面にしっかり残ることで分かるとおり、どちらも定着性が良く飛散しづらい。
クリーナーとチェーンルブの改良に合わせてチェーンメンテのパッケージ製品である「EKメン」も新モデルに変更。清掃用のブラシや汚れ防止シートに加えて、ルブリケーター(実用新案)も健在。チェーンルブのスプレー缶付属の細いノズルで1コマずつ給油するのも良いが、ルブリケーターを使えば、潤滑が必要なプレートとローラーの隙間に確実に給油できるのが大きな魅力だ。
定期的な洗浄と給油によってチェーン1コマずつのフリクションロスが軽減すれば、加減速時のスムーズさがアップする上にチェーンやスプロケットの摩耗が軽減してロングライフ化にもつながる。チェーンメーカーが開発したケミカルで、安全安心のバイクライフを楽しもう。
EKメンはチェーンルブがオイルタイプかグリースタイプかを選択できる。付属品一式を収納できるパッケージ仕様なので保管にも便利。【EKメン オイルセット】●価格:4290円 【EKメン グリースセット】●価格:4510円
クリーナーやルブをタイヤに付着させないためのプロテクトシートや、シールリングを傷つけづらいナイロンブラシなど、EKメンの内容は充実。
実用新案のルブリケーターは、潤滑の要となる内外プレートの隙間、ブッシュとローラーの隙間を狙ってチェーンルブを噴射できるユニークかつ実用的なアタッチメントだ。
チェーンクリーナーは吹き付け圧力で汚れを落としつつ、15~20分浸透させてからしつこい汚れをブラシで擦り落とす。相性が悪いクリーナーを使うとシールが膨潤、収縮することもあるが、十分なテストを行った製品なので安心。
EKメンを購入すればルブリケーターが付属するが、チェーンルブ単体で給油する際はノズルの先端を少し折り曲げることでプレートの隙間に狙いを定めやすくなる。
EKメン メンテナンス オイルセット
EKメン メンテナンス グリースセット
●文/写真:栗田 晃 ●取材協力:江沼チヱン製作所 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
USB電源や、ドライブレコーダーを設置する際にも便利 昔のバイクは、ガソリンタンクとサイドカバーを固定しているビスやボルトを抜くだけで外装パーツが簡単に取り外せた。しかし現行モデルでそんな原始的でシン[…]
限られた積載スペースを有効に使うためにアイテムの厳選が必要な車載工具。ここで注目を集めているのが、通販サイト・アマゾン限定販売品のTONE「BRS20C」だ。60ギアのラチェットハンドルと20個のビッ[…]
今もなお旧車乗りに根強い人気を誇るキャブレター「CRスペシャル」。このキャブはセッティング云々以前に、日常のメンテナンスが必要なものが多い。そんな日常メンテ用として販売されているのがキースターの「ガス[…]
もはや数年越しで進行している、スーパーカブC100エンジンの「ロングストローク&排気量アップ」プロジェクト。そもそも他メーカー製流用ピストンを見つけたことで、そのピストンを組み込むためには「ストローク[…]
純正キャブレーターの場合、機種によってジェットやニードルのスタンダードがだいたい決まっている。だが、ケーヒン製キャブ・FCRの場合、レーシングキャブという性格上、エンジンやマフラーの仕様によってセッテ[…]
最新の記事
- 欧州で最も売れたツアラー「NT1100」に2色のニューカラー! アフリカツインの強心臓を持つツーリングマシン【海外】
- ホンダレーシングが2023年限りでマルク・マルケスとの契約を早期終了、11年の旅路に終止符
- スズキがJMS2023で電動スクーターや水素エンジン試験車両を展示! 市販車はVストSXやハヤブサが並ぶ【JMS2023】
- ホンダのバイク整備士 世界一を決める「テクニシャンコンテスト」を10月8日に開催
- 〈動画〉スズキの超新星! GSX-8SはライバルMT-07とはぜんぜん違った!? 試乗インプレッション
- 1
- 2