メンテがはかどるTONEの工具

持ち運び便利なポケットサイズのTONE工具セットは実用性の高さもピカイチ

「備えあれば憂いなし」とさまざまな工具を準備するのは賢明だが、最小の量で最大の効果を得たいと考えるのもまた一理。相反する条件を両立解消してくれるのがコンパクトなセット工具だ。本記事では老舗工具メーカー・TONEのビットラチェットセットを紹介する。

限られた積載スペースを有効に使うためにアイテムの厳選が必要な車載工具。ここで注目を集めているのが、通販サイト・アマゾン限定販売品のTONE「BRS20C」だ。60ギアのラチェットハンドルと20個のビット、ビットホルダーをケースに収めたセットは入り組み内容が潔い。

プラスとマイナスのドライバービット、ヘキサゴンとT型トルクスビットと1/4ソケットアダプターをセットした2個のレールと、ビットラチェットとビットホルダーを90×46×23mmのケースに収納。アルミ製のTONEエンブレムも付属する。

TONE ビットラチェットセット BRS20C ビット差込 &6.35mm(1/4″) ●価格:3960円(税込、以下同)

小さくても使い勝手が悪ければ論外だが、そこはさすがに老舗工具メーカーの製品。手のひらに収まるラチェットギアやビットは出先での応急措置だけでなく、日常的なメンテナンス用としてもクオリティは必要十分。

絶版車ユーザーはトルクスビットの使い道に困るかもしれないが、ビットに代えて1/4ソケットを加えるなどモディファイすることで自分仕様に仕上げても良いだろう。

全長88mm、60ギアのラチェットは、貫通ヘッド部分にビットを差し込んで使用。ソケットは含まれないが1/4アダプターも付属する。

ビットラチェットは手のひらサイズで、精緻なギアによってラチェット動作は軽快で本締めにも使える。ヘッド部分の黒いダイアルは、早回しに便利なスピンナーとして使える。

ビットホルダーを装着することで、ビスの位置が深くてもラチェットの干渉を避けられる。

最近のバイクはヘキサゴンやトルクスを多用するので、ドライバー代わりにもなる。

セット工具としては比類なきコンパクトさで、既存の車載工具とダブルで搭載できる機種も多い。普段のメンテナンスがしっかりしていれば、出先でのアクシデント対応用としてかなり心強いセットとなる。

ビットラチェットセット BRFS27:ビットホルダーをヘッドに通せばT形レンチにもなるアイデアツール

新製品のビットラチェットセット「BRFS27」は、日常的なメンテで使用頻度の高いビット27個と駆動工具をメタルケースにまとめたセット。ハンドルが長い首振りビットラチェットはトルクが掛けやすく、ビットホルダーとの組み合わせでT形レンチとして使えるのもポイント。

TONE ビットラチェットセット BRFS27 ●メーカー希望小売価格:1万円

首振り機構はプッシュボタン式で、一度角度を決めれば不意に倒れることがなく使いやすい。60ギアのラチェットはカチカチと精度が高く本締めにも使える。

ヘッドを90度折り曲げてスリムなビットホルダーをセットすれば、全長がかなり長い状態で使える。奥まったボルトに有効。

ビットラチェットの赤丸印とビットホルダーのマークを合わせると、ホルダーがヘッドを貫通してT形ハンドルのように使える。

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