「備えあれば憂いなし」とさまざまな工具を準備するのは賢明だが、最小の量で最大の効果を得たいと考えるのもまた一理。相反する条件を両立解消してくれるのがコンパクトなセット工具だ。本記事では老舗工具メーカー・TONEのビットラチェットセットを紹介する。
モトメンテナンス(MM)誌から『モトメカニック』へと生まれ変わって2号目となる2020年春号発売! 旧MM時代にも大人気企画だった「個人ガレージ」の巻頭特集や、メンテナンスに不可欠な工具にフォーカスし[…]
ビットラチェットセット BRS20C:工具としては比類なきコンパクトさで車載工具に最適。それでいて使いやすい
限られた積載スペースを有効に使うためにアイテムの厳選が必要な車載工具。ここで注目を集めているのが、通販サイト・アマゾン限定販売品のTONE「BRS20C」だ。60ギアのラチェットハンドルと20個のビット、ビットホルダーをケースに収めたセットは入り組み内容が潔い。
プラスとマイナスのドライバービット、ヘキサゴンとT型トルクスビットと1/4ソケットアダプターをセットした2個のレールと、ビットラチェットとビットホルダーを90×46×23mmのケースに収納。アルミ製のTONEエンブレムも付属する。
小さくても使い勝手が悪ければ論外だが、そこはさすがに老舗工具メーカーの製品。手のひらに収まるラチェットギアやビットは出先での応急措置だけでなく、日常的なメンテナンス用としてもクオリティは必要十分。
絶版車ユーザーはトルクスビットの使い道に困るかもしれないが、ビットに代えて1/4ソケットを加えるなどモディファイすることで自分仕様に仕上げても良いだろう。

セット工具としては比類なきコンパクトさで、既存の車載工具とダブルで搭載できる機種も多い。普段のメンテナンスがしっかりしていれば、出先でのアクシデント対応用としてかなり心強いセットとなる。 [写真タップで拡大]
ビットラチェットセット BRFS27:ビットホルダーをヘッドに通せばT形レンチにもなるアイデアツール
新製品のビットラチェットセット「BRFS27」は、日常的なメンテで使用頻度の高いビット27個と駆動工具をメタルケースにまとめたセット。ハンドルが長い首振りビットラチェットはトルクが掛けやすく、ビットホルダーとの組み合わせでT形レンチとして使えるのもポイント。
関連する記事
アジア諸国製のバイク用パーツが台頭している現在だが、修理用キャブレターパーツの製造輸出元として1950年代から世界中のモーターシーンで知られているのが岸田精密工業の「キースター」。完全なるMade i[…]
初代OHVエンジンのスーパーカブC100シリーズの中でも、比較的初期の第2世代のエンジンをベースに、ロングストローク化を図ろうとしているモトメカニック編集部。組んではバラしての繰り返しを行った結果、あ[…]
純正部品が入手しにくい絶版車や旧車ユーザーに好評のキャブレーターセッティングパーツ、キースターの「燃調キット」。現在、同社が開発に力を注いでいるのが、ケーヒン製FCRキャブ用の燃調キットである。このキ[…]
独自の目線で新製品を続々開発/販売することで知られているストレートの、ここ数年の新製品トレンドと言えばコードレスの”充電式”機器。プラスチック樹脂部品の修理工具でもコードレス化[…]
’69年型のヤマハ トレール250 DT-1のフルレストアに取り組む『モトメカニック』編集部。せっかくフルレストアするのなら、仕上げ作業を行う前にメインフレームや足まわりの問題点を修正。ま[…]