1997年、ホンダは創業以来の二輪車生産累計1億台を達成。これを記念し、10月13日に熊本製作所で1億台記念車としてリトルカブのラインオフ式典を開催。写真は小林由次郎二輪事業本部長がアーチをくぐって登場する場面だ。ホンダの生産累計は、’68年に1000万台、’84年に5000万台、そして、’19年は4億台と加速度的に伸び続けている。
ホンダ広報部の高山正之氏が、この7月に65歳の誕生日を迎え、勇退する。二輪誌編集者から”ホンダ二輪の生き字引”と頼りにされる高山氏は、46年に渡る在社期間を通していかに顧客やメディアと向き合ってきたのか。これを高山氏の直筆で紐解いてゆく。そして、いち社員である高山氏の取り組みから見えてきたのは、ホンダというメーカーの姿でもあった。 連載第9回では、高山氏にとって大切な存在=スーパーカブとの関係につ […]