狭い場所での使いやすさはZ-EALの命題

Z-EALのラチェットハンドルが高品質な理由【ソケット差し込み部の精度向上】


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Z-EALのラチェットハンドルのギヤ歯数は、コーケン製で最多の36歯。世の中の多歯傾向からすれば控えめに思えるが、差し込み部とソケットの四角凹部のガタを排除して回転時の無効角度を限りなくゼロにすることで、実用性能は36歯で十分と判断しているとのこと。

また、歯数を過度に増やさないことでギアの外径をを小さくでき、狭い部分で使いやすいコンパクトなヘッド周りを実現するのにも重要な役割を果たしている。

さらに、ラチェットギアと爪の構造を徹底的に検討することにより、同社がこだわる空転トルクの軽さを維持している。

冷間鍛造では成型できない大きなサイズのソケットは、電気炉で高温に熱した鋼材を熱間で鍛造する。真っ赤に焼けたソケットの二面幅は3インチ近い。下の巨大なソケットは差込角2-1/2インチ、六角部130mmのインパクト用。ここまで大きなサイズは切削加工で製作される。

金属製のソケットやハンドルだけでなく、ウレタントレイの加工も自社内で行っている。工具の配置を決めれば、オリジナルセットが即座にできるわけだ。

サイズの大きなソケットは熱間鍛造で製造

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