【FLTRK】Road Glide Limited

「ハーレーの顔」ロードグライドに 待望の“リミテッド”登場! #ウィズ・ハーレー

ロードグライドリミテッド
【ロードグライドリミテッド】ビビッドブラック 399万6300円/モノトーン 404万4700円/ツートン 408万7600円/カスタムカラー 417万4500円/ブラックアウトトリム 415万1400円〜

ロードグライドといえば、LEDヘッドライトをデュアル装備するシャークノーズフェアリングが最大の特徴。いちど見たら忘れられない、見る者に強烈なインパクトを与える独創的なフロントマスクで根強いファンが多い。バットウイングフェアリングを持つエレクトラグライド系と双璧を成すハーレーダビッドソンを代表する「顔」でもある。そのロードグライドに「リミテッド」が登場した。

ロードグライドリミテッドの装備

SPECIFICATIONS
【ロードグライドリミテッド】●全長2,595mm●ホイールベース1625mm●シート高735mm●最低地上高130mm●レイク26度●トレール170mm●フューエルタンク容量22.7L●オイルタンク容量4.7L●車両重量423kg●リーンアングル右31.9度/左31.8度●エンジン=Twin-CooledMilwaukee-Eight114●ボア102×ストローク114mm●排気量1,868cc●圧縮比10.5:1●電子シーケンシャルポートフュエルインジェクション(ESPFI)●最大トルク164Nm/3,000rpm●トランスミッション6段●フロントタイヤ130/70B18●リアタイヤ180/55B18

その大柄なカウルは、ライダーへの走行風をコントロールする3つの開閉式ベントが設けられ、高いウインドプロテクション効果を発揮。高速クルージングは快適そのもので、フレームマウントされることからハンドリングも軽快だ。

ロードグライド系のトップエンドモデルとなると、CVOを除けば「ロードグライドウルトラ」が2019年式まで存在していた。ロワーフェアリングやキングツアーパックを備える“ウルトラ”であるが、よりプレミアム感の高いリミテッドへとグレードアップされたことになり、グリップヒーターなどを追加装備している。

注目は足まわりで、フロント17/リア16インチだったのをウルトラリミテッドがそうしたように前後18インチ化し、迫力を増した。車体もより手の込んだペイントで仕上げられ、クロームで単調だったエンジンや排気システムもブラックアウトによって精悍さをアップしているのだ。心臓部はミルウォーキーエイト114(1868cc)で、その堂々たる車体も余裕を持って加速させる。詳細は次のページで紹介するが、先進的なライダーサポート安全技術「RDRS」も新たに搭載し、死角なきグランドツアラーとなった。

2020ツーリングファミリーは劇的進化! REFLEXディフェンシブライダーシステム「RDRS」を搭載!!

電子制御トラクションコントロール

ハーレーダビッドソンの2020年モデルで、大きな進化を遂げているのが、ツーリングファミリーおよびトライク(CVO含む)だ。トラクションコントロールを含む新たなライダーサポート安全技術「REFLEXディフェンシブライダーシステム(RDRS)」が「ロードキング(FLHR ROAD KING)」と「エレクトラグライドスタンダード(FLHT ELECTRA GLIDE STANDARD)」を除くすべてのモデルに搭載され、安全性と快適性を飛躍的に向上させている。これはリーンアングルまたはトライクの横加速度を検出するセンサー、そして車体の挙動を高速演算によってリアルタイムに検知することができる先進的なIMU(慣性計測装置)からなる電子制御システム。「RDRS」の機能は大きく分けて5つあり、それぞれを説明していこう。

コーナリングエレクトリックリンクブレーキ(C-ELB)

ブレーキングの際、ブレーキレバーまたはフットペダルいずれかへの入力で前後輪に最適な制動力を発生させる。これまで採用してきた「リフレックスリンクドブレーキwithABS」より優れるのは、車体の姿勢から旋回中のブレーキであることを把握し、フロント/リヤブレーキ圧の比率を理想に近づける。コーナリング中もよりバランス良くブレーキを駆けることができるのだ。

コーナリングABS(C-ABS)

ツーリングファミリーではいち早く車輪ロックを防ぐアンチロックブレーキシステム(ABS)を装備してきた。急ブレーキでも車輪のロックを防ぎ、安全性を飛躍的に高めるが、コーナリング中にブレーキをかけると車体が直立し、アウト側に膨らんでしまうのが唯一の難点であった。C-ABSではこれを抑制し、旋回中の急制動でも前後ブレーキ圧を最適化し、ライダーが意図したとおりのラインでコーナーを駆け抜けていける。

コーナリングトラクションコントロールシステム(C-TCS)

ビッグトルクを発揮するハーレーのVツインエンジンただが、雨天などで滑りやすい状況だと駆動輪が空転してしまうことがある。そうした路面の変化、または舗装されていない道での走行においてもスリップを抑止してくれるから心強い。設定できるモードは2段階あり「レイン」を選べば、より強く電子制御が介入する。また、システムはOFFにすることもできるのだ。

ドラッグトルクスリッフコントロールシステム(DSCS)

コーナーアプローチなどでシフトダウンしたいとき、スリッパークラッチを備えていない機種の場合(ミルウォーキーエイトは搭載済み)、リヤタイヤがスリップしてしまうことがある。また、滑りやすい路面で減速したときにも発生しやすいだろう。そんな過度な後輪スリップを電子制御で抑制してくれるのが「DSCS」だ。減速時に駆動輪のスリップを検出すると、エンジン出力の供給を調整してリヤタイヤの回転速度を走行速度と一致させる。

ピークルホールドコントロール(VHC)

ETCが普及した現在でも、現金を支払わなければならない有料道路はツーリング先によくある。財布を取り出すとき、坂の途中だったりしたら不安としか言いようがない。そんなときに重宝するのがVHC。ライダーがレバーやペダルへの入力を解除した後でも、車体の停止状態を数秒間保ってくれる。坂での一時停止も、これで不安解消となった。重量級モデルの多いツーリングファミリーには待望の機能だった。

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