ドゥカティが事前にプロトタイプを公開したことで話題となったストリートファイターV4がついに登場した。パニガーレV4のネイキッド版にふさわしい208馬力/178kg(乾燥重量)に加え、左右2対のウイングを備える最新エアロダイナミクスも特徴だ。
ドゥカティ本社では“ファイト・フォーミュラ”の異名
1103ccV4エンジンのデスモセディチストラダーレを搭載するニューモデル、ストリートファイターV4/Sがドゥカティワールドプレミア2020で登場した。11月5日に開幕するミラノショーことEICMA 2019に先立って、東京モーターショー初日のプレスデーに同時発表という意外性もあり、ますます注目されている。
マシンの成り立ちは、わかりやすく言えばパニガーレV4からフェアリングを取り除き、高くワイドなハンドルバーを装着したものだ。1103ccのV4エンジン「デスモセディチストラダーレ」を搭載し、上級バージョンとなるSの乾燥重量は178kg(装備重量199kg)。バイプレインと名付けられた左右2対のウイングを装着し、パニガーレV4同様の高度なエレクトロニクスパッケージを装備する。ボルゴ・パニガーレV4にあるドゥカティ本社では“ファイト・フォーミュラ(戦うための方程式)”と呼ばれる、アグレッシブなデザインとスーパーバイクに比肩するハイテクを有したスーパーネイキッドである。
スタンダードのストリートファイターV4は、パニガーレV4相当の装備といえる。特徴的なフロントフレームに1103ccV4エンジンを搭載し、16Lのアルミタンク、ショーワ製フロントフォーク(BPF)、ザックス製リヤショック&ステアリングダンパーを装備。ブレーキにはブレンボ製Stylemaモノブロックキャリパーを奢る。タイヤはピレリ製ディアブロロッソコルサⅡ(パニガーレV4はディアブロスーパーコルサV3 SP)だ。最新の電子制御デバイスは、6軸IMUを中心にコーナリングABS EVO、DTC(ドゥカティトラクションコントロール)EVO 2、DSC(ドゥカティスライドコントロール)、DWC(ドゥカティウイリーコントロール)、DPL(ドゥカティパワーローンチ)、DQS(ドゥカティクイックシフター)EVO 2、EBC(エンジンブレーキコントロール)EVOをフル装備している。ライディングモードはレース/スポーツ/ストリートの3種類。GPS連動でロガーのDDA+GPSとDMS(ドゥカティマルチメディアシステム)にも対応する。
上級バージョンとなるストリートファイターV4Sは、前後に電子制御サスペンションのオーリンズ製NIX-30/TTX36を装着。ホイールはマルケジーニ製のアルミニウム鍛造だ。ちなみに車重(装備重量)は、V4の201kgに対しV4Sは199kgとなっている。
DUCATI STREET FIGHTER V4S スタイリング&ディテール
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