1969年に初のオリジナルモデル「キャバレロ・クロス50」を発表したファンティック。その後、世界選手権タイトルを獲得するまで発展したが、ブランド消滅の危機に。しかし、困難を乗り切り、令和とともに新型スクランブラーとフラットトラッカーが日本初上陸。話題のニューモデルをダカールレジェンド三橋淳が徹底試乗! 今回は新雑誌となる「オフロードマシンGoRIDE」から、スクランブラー250との比較も踏まえて、フラットトラッカー125を紹介していく。
スタイルだけじゃないホンモノの走りが気持ちいい!
土を平らに固めて作ったオーバル(楕円形状)コースを、左回りに周回するレースをフラット(ダートとも)トラックレースという。そのレースを戦うために作られたのがフラットトラッカーの起源。コーナリング時のコントロール性と安定性を両立するために前後19インチホイールを装備するのがセオリーとなっていて、キャバレロ・フラットトラックもそれに習っている。今回はフラットトラック125を、同じく三橋淳氏がテストした。
「8000回転がリミットだったけれど、そこまで回して走れるのは、パワーを使い切れる125という小排気量ならではの楽しさですね。絶対的なパワーは少ないけれど、ライダーが車体をきちんとコントロールしていればテールスライドもできますから。このキャバレロ・フラットトラックが125、250、500で敢えて同じフレームを使用しているのは、排気量を問わずにダートトラックの走りかたを楽しむためでしょうね。
ダートトラックレーサーとしてのホンダXR100は今でも人気ですが、それは小さく軽くてエンジンも扱いやすく、アクセル全開でコーナーに進入しても、スムーズに立ち上がっていけるからです。このキャバレロ・フラットトラック125は、そのXR100に近い感じで、基本に忠実な走りができると思いました。それでも4スト125としては充分パワフルで車体は軽いから、街乗りでも速いですよ。250と500にも期待できますね」
フラットトラック125 DETAILS
スクランブラー250との違いはタイヤサイズ
CABALLERO FlatTrack125 主要諸元
全長2180 全幅820 全高1154mm 軸距1425 シート高820mm(各mm) 車重140kg■水冷4ストローク単気筒 SOHC4バルブ 124.45cc ボア×ストローク52.0×58.6mm 最高出力&最大トルク未発表 変速機6段 燃料タンク容量12L■ブレーキ形式F=ディスク R=ディスク タイヤサイズF=110/80-19 R=130/80-19 ●価格:79万円(8%税込)
オフロードマシン GoRIDE vol.2 ヤングマシンと同じ内外出版社が刊行する、オフロードマシン総合誌。これからオフロードをはじめたい人、レースまではいかずにオフロードを楽しんでいる人に向けて、最新マシンからライテク、ツーリングガイドまで幅広く紹介します。隔月化決定につき、偶数月6日が発売日に。Vol.2は2019年8月6日に発売された最新号です。お買い求めは画像をクリック!
関連する記事/リンク
1969年に初のオリジナルモデル「キャバレロ・クロス50」を発表したファンティック(FANTIC)。その後、世界選手権タイトルを獲得するまで発展したが、ブランド消滅の危機に。しかし、困難を乗り切り、令[…]
ツーリングから林道まで、手軽にオールラウンダーモデルとして人気が高いのが、CRF250ラリーだ。しかし、実際車高は、それなりに高くそこに不安を覚えるライダーもいると聞く。今回は新雑誌となるオフロードマ[…]
写真をまとめて見る
- 1
- 2