今までの4つを合わせてコーナリングせよ!

[#5 コーナリング成功!]小林直樹が教えるオフロードを楽しむ5つのポイント #ゴー・ライド

令和とともに創刊した「オフロードマシン GoRIDE(ゴー・ライド)」がWEBヤングマシンに初登場だ。オフロード総合雑誌として30年以上の実績のある編集部が、ホンダワークスライダーとして全日本トライアルなどで活躍した小林直樹を師範としてオフロードマシンのテクニックを5つのポイントに分け紹介している。5回目の最終回となる今回は、オフロードライディングの基本となるコーナリングのテクニックをお届けする。じっくり読んでポイントを理解したら、ゴー・オフロード!!

スムーズなコーナリングは基本テクニックの集大成 コーナリング編

ライディング・ポジション、バランス・コントロール、ブレーキング、アクセルワーク。これらをしっかりコントロールすれば、スムーズなコーナリングが完成だ!

小林直樹が教えるオフロードを楽しむ5つのポイント

師範:小林直樹 Naoki Kobayashi ホンダワークスライダーとして全日本トライアルに参戦。引退後はトライアルデモンストレーターとして全国各地のイベントで、トライアルの魅力を伝えてきた。ライディングスクールも全国で開催し、オフロードライディングの基礎を分かりやすく伝えることには定評がある。

すべてを確実に行うことで初めてスムーズにクリアできる

「ライダーがボディアクションすることで積極的にマシンコントロールすれば、そのマシンのオフロード走破性をさらに引き出せるようになる。だからボディアクションしやすいスタンディング・ポジション、くるぶしグリップによるV字バランス、ブレーキング、ていねいなアクセルワークを解説してきたんだ。こうした基本テクニックを練習して、マシンコントロールの精度をさらに高めていけば、より速いスピードでライディングできるようになる。そして、より速いスピードからでも確実に止まれるようになれば、コーナーの進入でオーバーランしないようになる。ひとつひとつの操作・動作の精度を高めることが、オフロードライディング上達の最大のポイントなんだ。

ブレーキングだけでなく、コーナリングが苦手という人も多いけれど、コーナリングはブレーキング、倒し込み、アクセルワークといった操作・動作をすべて確実に行なって、初めてスムーズにクリアできる。これまでのポイントを確認して、自分ができていないポイントをしっかり練習してほしい。自分のマシンのエンジン特性、取りまわし、タイヤのグリップ力、路面による滑りやすさの違いなどを知るには、スピードを変えたり、さまざまな路面を走り込んで、身体にその感じを覚えさえていくしかないからだ。

そんな5つのポイントを練習しにゴー・ライド! そして、5つのポイントをマスターしたら、ゴー・オフロード! 令和とともにオフロードマシンを楽しんでいこう!」

ボディアクションで積極的にコントロールしよう!

くるぶしグリップスタンディング。ヒザとマシンの間にすき間を作り、車体の振れをそのすき間で吸収してやる。ニーグリップのほうが車体をガッチリホールドできるが、ダートではマシンと一緒に振られやすくなる。
ハンドルを真っすぐにして、ロック寸前まで一気にブレーキング。
自分が曲がれるスピードまで減速したらブレーキングは終了。スタンディングからシッティングに移行し、アクセルを戻して車体を倒し込んでいく。
イン側の足を出して車体をさらに倒し込んでいき、マシンの向きを変えていく。
アクセルをジワーっと開けて、車体が倒れ込み過ぎるのを防ぎながら、マシンの向きを変えていく。コーナリング中にシッティングするのは、お尻でリヤに荷重し、リヤタイヤのグリップ力を高めるためと、足を着いて転倒防止やバランス修正がしやすくなるから。スタンディングではステップバランスがシビアすぎて、マシン挙動がクイックになりすぎてしまい、リカバリーが難しくなってしまう。
ボディアクションしてシートの角にお尻の穴が乗るようにシッティング。イン側の足をマシン前方に出して倒れ込み過ぎに備えている。マシンはイン側、ライダーはアウト側でリーンアウト(V字バランス)。アクセルはジワーっと開け続ける。
マシンを直立させたらコーナークリア!

スライドはボディアクションでコントロール!

コーナーへのアプローチとマシンの向きが変えるまでは同じ。マシンの向きが変わったら、リーンアウトをキープしてマシンを倒し込んだままにする。
そしてアクセルを多めに開けてテールをスライドさせる。
アクセル開度をキープしているとジャイロ効果でマシンは直立してくる。マシンが一気に起き上がるとハイサイドになる。身体をイン側に入れることで、マシンが起き上がりすぎるのを抑えているのだ。
アクセルを少し戻す。マシンがスッと直立してくる。テールスライドはただアクセルを開けるのではなく、ボディアクションでハイサイドを防ぐことがポイント。スムーズなコーナリングをマスターしてから挑戦してみよう。

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