材料から加工法まで厳選し、剛性と精度を大幅に向上したクロモリ鋼のアクスルシャフト。ヤマハ・MT-09にフロント/リヤ/スイングアームピボットを装着し、純正との乗り心地の違いを体感してみた! スポーティ感が増すので、積極的に右手を開けたくなる印象だ。愛車をもっとシャキシャキさせたい人にオススメといえよう。
クロモリアクスルシャフト[クード] ●税込価格(MT-09用):フロント3万2400円/リヤ4万3200円/スイングアームピボット/4万3200円
(◯)取り回しから効果を実感。キビキビした走りに変化
ノーマルのアクスルシャフトは、コストありきで、開発やテストで重点が置かれることはまずない。これを抜群の精度と剛性を実現したクロモリ鋼アクスルシャフトに交換し、走りを変えることが同製品の狙いだ。
クードは、金属製品製造のコウワによるブランドで、材質は日本製のクロモリ鋼を採用。生材から熱処理を加え、ひずみをプレスで修正して再度熱を加えた素材を使用する。強度と粘りを兼備するクロモリの特性を引き出すためのこだわりだ。さらにセンターレス研磨と3層メッキ加工を行い、高精度を実現する。
まずフロントのみ変更してテスト。取り回しから「滑らかだな」と思い、走り始めてもホイールの動きが軽やかだ。加速する際はもちろん、負荷のかかるゼロ発進で特にフリクションの減少を顕著に体感できる。
そして倒し込みが軽い。フロント周りの遊びが減り、剛性が増したフィーリングでスパッと車体を倒せるのだ。一方、路面の細かい凹凸が生々しくハンドルに伝わってきて、インフォメーションが増えた。
加えてリヤもクードに変更。よりスムーズに加速する上に、路面からの情報量が一段と増大した。さらに旋回中の安定感がアップしたため、積極的に右手を開けたくなる印象だ。
(△)取りたてて不満はないがノンビリ派には……?
スポーティ感が増すので、まったりした走りが好みの人は悩む所だ。
(結論)こんな人におすすめ:スポーティな走りを望むならぜひ装着を!
愛車をもっとシャキシャキさせたい人にオススメ。特に重量車のユーザーで、街中やワインディングを軽快に駆け抜けたい人に最適だろう。実際、交換だけでタイムが1秒早くなったデータもある。
●写真:真弓悟史
※取材協力:コウワ
※ヤングマシン2018年2月号掲載記事をベースに再構成
国内外でのレースで活躍し、現在でもテイスト・オブ・ツクバに参戦する新辰朗氏率いるカスタムブランド「STRIKER(ストライカー)」から、独自のZ900RSカスタム=SZ-019が’19東京モーターサイ[…]
スズキGSX-S1000は、スーパースポーツ・GSX-R1000のエンジンや電子制御を継承するスーパーストリートマシン。その能力をさらに引き出してくれるのが、信頼と実績、豊富なラインナップで圧倒的シェ[…]
バイクとの接点のひとつであるハンドルのグリップ。ゴム製なので乗り続けるうちに摩耗し、また紫外線の影響で硬化もする。つまり消耗品でもあるのだ。そこで、今回試してみたのがアクティブから新発売された「エラス[…]