様々なジャンルのニーゴースポーツが集結。いずれも身近で、操る楽しみに満ちている。最も人気があり、アツいのはフルカウルスーパースポーツだ。カワサキ、ヤマハ、ホンダが三つ巴の戦いを展開。モデルチェンジで覇を競い合っており、加速度的に盛り上がりを見せている。昨年のニンジャに続き、今年はYZF-R25が目玉。初の大幅刷新で攻勢をかける!
WEBヤングマシンで全33回にわたってお送りした新車アルバムをまとめたのがこのページ。カテゴリー別に分け、さらには排気量区分によりライバル車を直接比較しやすいように各ページにまとめてある。記事があるも[…]
人気者がひしめき合う今年の注目はやはりスーパースポーツ
排ガス規制の影響でほぼ絶滅した250スポーツだが、’08年に発売したニンジャ250(当時名称はニンジャ250R)がヒットし、ニーゴーブームが巻き起こった。これを打倒すべく、’15年モデルでYZF-R25がデビュー。パワーと軽さで上回り、一躍クラスの盟主になった。さらに’17でレーシーなCBR250RRが登場し、性能面で圧倒。’18年モデルで立役者のニンジャが完全新設計でリニューアル、’19年に今度はR25がビッグチェンジと話題に事欠かない。
’19最新潮流
・スーパースポーツ系の覇権争いが激化
・フレンドリー路線は変わらず
・スモールアドベンチャーが充実
ニンジャとR25は、日常でのスポーツ性を重視したキャラで、エントリーライダーにも懐にもやさしい。過激スペックのRRが登場して以来、かつての2ストレプリカのようにレース指向&高額化に舵を切るかと思われたが、新型でも現在の路線をキープしている。セールス面では昨年、RRとR25が拮抗してトップ争いを展開したが、今年はR25が一歩抜きんでるか?
ヤマハ YZF-R25:攻めの倒立とライポジ、フォルムで「R」を最大化
「毎日乗れる、スーパーバイク」を掲げ、’15で国内デビューしたR25。’19年モデルでは「Ride the“R”Anytime」をテーマに初の大変更を実施した。白眉は倒立フォーク。国産250スーパースポーツで唯一CBR250RRが装備していたが、ついにR25も獲得した。合わせてライポジは若干前傾し、より攻めの走りが可能に。外装は一新され、待望のLEDヘッドライトを投入したほか、旗艦YZF-R1やモトGPマシンのイメージを色濃く投影している。また、空気抵抗の減少で最高速が8km/hアップ。評価の高い従来型の基本構成を引き継ぎつつ、新フィーチャーで戦闘力を磨いた。
新型YZF-R25は日本仕様もすでに登場したが、それを待ってはいられなかった我々ヤングマシンは、急きょインドネシアにフライト。ひと足先に発売されている現地仕様に乗り、ライバルたちとのガチ対決で性能を確[…]
ホンダ CBR250RR:本気で造り込んだ速さとクオリティ
旗艦SSのCBR1000RRと同じ「トータルコントロール」をテーマに、完全新設計で’17年に国内デビュー。ショートストローク設定のパラレルツインは、クラス最強の38psをマークするほか、250初の電制スロットルでリニアな特性や3種類のモード変更による変幻自在の走りを体現している。車体は、高剛性トラスフレーム+φ37mm倒立フォークで堅め、サーキットでも別格の速さを見せる。加えてLED2眼ヘッドライトをはじめ、エッジィなフォルムも圧巻。価格帯はライバルより上だが、その実力は本物だ。’19年モデルではCBR1000RR SPと同じHRCカラーのトリコロールが登場し、ABSとノンABSに設定。
2018年10月19〜21日に開催された日本GP(ツインリンクもてぎ)会場にて、ホンダブースにCBR250RRのHRCワークスカラーが展示されたことを当サイトでは既にお伝えしているが、そのカラーリング[…]
カワサキ ツイン最軽量、懐の広い万能スポーツ
スポーティなルックスと扱いやすさで250ブームの火付け役になった1台。現行型は’18年に登場した3代目となる。歴代初のフルチェンジを受け、並列ツインは大型スーパースポーツと同様、高効率のダウンドラフト吸気や大径ボディを採用し、37psをマーク。さらに、最新の解析技術を用いて軽量化を進めたトレリスフレームにより、車重はABS付きの国産250スーパースポーツで最も軽い。ハードルの低さはそのまま、より限界を高めた性格だ。’19では色変更を実施。従来の青と黒×赤に代わり、銀×黒、黒を設定した。
’18年にフルモデルチェンジした250SSブームの火付け役であるカワサキNinja(ニンジャ)250。全面刷新されたその実力を改めてチェック! (○)紛うことなき正常進化。扱いやすさはそのまま ’08[…]
スズキ GSX250R:実用域のスポーツ性能が秀逸
GSR250をベースに、専用の吸気バルブとローラーロッカーアームでエンジンをリファイン。24psと最高出力は控えめながら、ロングストローク設定やSOHC2バルブの素性を活かし、多用する8000rpm以下の走りを磨いた。この領域のスポーティさはライバルと互角以上だ。外観はGSX-R風のフルカウルで実にシャープ。手頃な価格もうれしい。’19年モデルでモトGPマシンに忠実なカラーを設定した。
ツアラーとしても秀逸な、身の丈に合う軽二輪スーパースポーツ GSX250Rは、日本では'17年4月に発売が開始。グローバルネイキッドとして活躍してきたGSR250シリーズをベースとする設計手法でコスト[…]
KTM RC250:軽快コーナリングマシン
RC390 の心臓をボアダウンして搭載。WP製φ43mm倒立フロントフォークをはじめ、スリッパークラッチ、クラス唯一のラジアルマウントキャリパーと装備も豪華だ。鋼管トレリスフレームの車体は圧倒的な安定感と軽さを誇り、コーナーが楽しい。ハンドルは適度な前傾で、ツーリングからサーキットランまで満喫できる。
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