バイク型と自転車型の2台が登場?

【ビューエル復活!?】伝説のエンジニアが電動バイクに「走る楽しさ」を注入!

これから群雄割拠の時代を迎えるであろう電動バイク界に、レジェンドが名を連ねた新興ブランドが誕生した。ハーレー系の空冷Vツインを搭載したスポーツバイクで知られたビューエルの面影を宿し、新たなアーバンモビリティが生まれる!

街乗りに喜びをもたらすアーバンモビリティ

街は排気ガスにあふれ、渋滞や騒音は日常に……。そうした状況も、ひと昔前に比べれば大きく改善を見せているとはいうものの、内燃機関を用いた乗りものは、新たな規制が生まれるたびに対応に追われるばかりだ。

そんな中、アメリカで新たなブランドが動き始めた。その名は『FUELL』。ハーレーダビッドソン系のVツインを搭載した、超ショートホイールベースのスポーツバイク、ビューエルを覚えている読者も多いことだろう。FUELLは、ビューエル(Buell)と燃料を表すフューエル(Fuel)を合わせた造語だと思われる。そしてこのFUELLが間もなく(4月23日を予定)詳細を発表するニューモデルは、2台の電動アーバンモビリティだという。

【左:Fluid-1/右:Flow-1】

なぜここにビューエルの名が? と思ったのは筆者だけではないだろう。実はビューエルの創始者であるエリック・ビューエルがFUELLに参画しているのだ。

ちなみにエリックは、1980年代にビューエル・モーターカンパニー(のちにビューエル・モーターサイクルカンパニー)を立ち上げ、’90年代にかけて1203ccのハーレーエンジンをスチールフレームに搭載したスポーツバイクをリリース。その後も、燃料タンクを兼ねたアルミフレームに空冷Vツインという特異なモデルを量産してきたが、2009年にハーレーダビッドソンの組織再編のため、歴史の幕を閉じた。その直後には2008年に発表していた水冷エンジンのスポーツバイクを改めて量産するため、エリック・ビューエル・レーシング(EBR)を立ち上げ、日本にも輸入されたりしていたが、次第にフェードアウト気味に。そして今回のFUELLにその名を連ねたというわけだ。

発表されたニューモデルはバイク型と自転車型

詳細はまた不明だが、FUELLが発表したのはFLOW-1というオートバイタイプと、自転車タイプのFLUID-1の2台。主要な用途は街乗りで、クルマや公共交通機関の代替を担い、アーバンライディングに喜びをもたらすとしている。

3月4日に新ブランドがアンベールされ、いくつかの追加情報は3月~4月の間にリリースされる。そして4月23日に全ての情報が明らかになり、2019年中にFLUIDを発売。2021年の早期にFLOWが発売される予定だ。当WEBでも追加情報が入り次第、お伝えしていきたい。

【FUELL FLOW-1】
【FUELL FLOW-1】
【FUELL FLUID-1】
【FUELL FLUID-1】

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