マシン・オブ・ザ・イヤー2018
0-200km/h加速でニンジャH2超え!!

【動画あり】スーパーNEXはバイク版のテスラになるか!?【突如現れた電動スーパースポーツとは】

台湾のメーカーであるキムコは、スクーターが主戦力として知られているが、充電インフラへの投資やEVの開発で一気に飛躍しようとしている。アレン・コウCEOの牽引力が時代を動かす!

アレン・コウCEOはバイク界のイーロン・マスク?

紡ぎ出す言葉のひとつひとつが、優しく、まっすぐ耳に入ってくる。

「未来のモーターサイクルとは何か」

そんな問いかけで始まったアレン・コウ氏のプレゼンテーションでは、次世代の移動手段は間違いなく電動車(EV)になるとされ、それでもスーパースポーツの世界では、慣れ親しんだサウンドを失うことにファンは抵抗感を持っていると語られた。同時に、ギヤシフトの満足感こそがライディングの芸術を完成させるのだ、とも。

【KYMCO Mr. Allen Ko】

動画を交えてのプレゼンテーションは、ミラノショーのなかでもかなり印象的。同じような魅力と勢いを感じさせたのは、ロイヤルエンフィールドのシッダールタ・ラルCEOだ。どちらも、米テスラのイーロン・マスク氏が出現したときの雰囲気のようなものを感じずにはいられなかった、といったら言い過ぎだろうか?

パフォーマンスとは、思ったとおりのスロットルレスポンスが感じられること。エキサイトメントとは、自信を持って限界を超えられること。サウンドとはマシンの声であること。そして素晴らしい乗り物とは、あらゆる場面で乗り手の気持ちを盛り上げるもの――。

シフトすることとはリズムを変えていくこと、前へと進むこと、コントロールすること。畳みかけるように問いと答え、それに連なるものを提示していく。

発表されたEVスーパースポーツのスーパーNEXは、6速のギヤボックスを備え、0-200km/hをわずか7.5秒(ニンジャH2で約7.9秒)で到達するという。まだ市販車の形になっているわけではない。でも、単なる打ち上げ花火に終わりそうな雰囲気は、今のアジアメーカーにはもはやないと言っていいだろう。いつの間にか音もなくスーパーNEXが増殖している、そんな未来がくるかもしれない。

記者が感じたままを記そう。日本車、ヤバイぞ!!

【KYMCO SuperNEX】

デザインはすでに一級品。早期登場を待つ!

LEDの2眼ヘッドライトにデイタイムランニングライトを組み合わせる(と思われる)。詳細は一切発表されていないが、ミラーにLEDウインカーを内蔵し、左右分割型のテールランプもLEDだろう。スーパースポーツ然としたスリムさは搭載自由度の高いモーターのおかげか。とはいえ6速ギヤボックスを備えているから、どうとでもなる、とまでは言えまい。バッテリーはタンクあたり?

0-100km/hは2.9秒、0-200km/hで7.5秒、そして0-250km/hはわずか10.9秒で到達するという。

KYMCO FEP(フルエンゲージメントパフォーマンス)により、トラクションコントロール、ウイリーコントロール、そして減速時のリヤホイールリフトコントロールがはたらく。

キムコ独自の「アクティブアコースティックモーター」が、回転数に応じて高まるモーター駆動音により、ライダーとマシンの一体感を高めているという。

ライディングポジションは完璧にスーパースポーツ。スイングアームはそれほど長くなく、重量物をガッツリ前へ寄せているわけでもなさそうなので、レーシングよりはファンライド志向か。

カウルは多層構造。ラジエターを備えることから水冷式モーターだと思われるが、ここから熱風を抜くという位置関係ではなさそう。

メーターパネルは全面TFTで、ナビ表示も可能。キーレスエントリーを採用する。

アンダーカウルに垣間見えるのはモーターだろう。逆サイドにはクラッチ機構が見えている。

スイッチまわりには十字ボタンなどを配置。青く光るので夜間でも視認性はよさそうだ。ちなみにクラッチを引く操作はワイヤー式だった。

燃料タンクにあたる位置にはバッテリーが収まるものと思われ、その後方には開閉式の充電用差込口がある。跨りはできなかったが見た目はスリム。

シートはやや大振りで快適性を考慮したもの。シートカウルは流行のスリット入りだ。その気になればタンデムシートの装着も難しくはなさそう。

ホイールはOZレーシング製、ブレーキキャリパーはブレンボ製で、フロントフォークはオーリンズ製倒立を装着している。

リヤショックもオーリンズ製だ。シートレールのマウントは後ろからボルトを差し込むタイプで見た目もスッキリ。

テールランプとウインカーはLED。スーパーNEXの車体全体を通して、ハニカム(ハチの巣の格子)状の模様がアイコンになっている。

キムコの充電インフラ整備は日本企業に危機感を与えるか

同じEICMAでionexと呼ばれるシステムを提案。街中のバッテリースタンドを利用し、充電済みのものを使用済みのものと差し替えて使う。充電の手間が不要なのと、アプリでバッテリーひとつひとつを管理するためトラブルの心配も少ない。台湾国内ではGOGOROに先行されているが、輸出産業として一気呵成の構えだ。

ブース内に展示されたionexは、日本企業も偵察に訪れていた。

 

「KYMCOが6段ギヤ付き電動スーパースポーツ、SuperNEXを発表」はこちら

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)

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