2019年2月18日、突如トヨタ自動車からプレスリリースが発表された。なんと新型ハイエースがフィリピンで発表されたのである。リリースには「海外向けに新シリーズを開発。専用プラットフォームをベースに、”働くクルマ”としての物流や送迎、観光、乗り合いバスなど”乗客”の輸送を重視」とあるが、WEBヤングマシン読者にとって気になるのは、これら”コミューター”や”ツーリズム”ボディではなく、トランポ利用を前提とした”バン”シリーズだろう。
すべての新型ハイエースに共通するのは、新型の専用プラットフォームの採用とセミボンネット化である。この仕様になるのは賛否両論あるかもしれないが、基本性能や快適性の向上、そして衝突安全などの向上に不可欠。よってEuro NCAP5★に相当するクラス最高レベルの安全性を獲得している。
…と、ここまで書いておいてなのであるが、この新型ハイエース、日本では発売されない模様。トヨタではその理由を「市場環境が異なるため」としているが、継続を求めていた従来型のファンはホッとする!? これは後述する世界基準に合わせた大型化されたボディサイズが理由だろう。
ちなみに海外向けの搭載エンジンは、1GD(2.8リッター・ディーゼル)、7GR(3.5リッター・ガソリン)を設定するという。ボディサイズもかなり大型化され、ショート・標準ルーフで全長5256mm(現行+570mm)、全幅1950mm(+255mm)、全高1990mm(現行+10mm)、ホイールベース3210mm(現行+640mm)。さらにロング・ハイルーフ(日本ではスーパーロングバン)はなんと全長が5915mm(現行+535mm)と6m近くなるのだ。
1月下旬ぐらいからSNSを介して日本国内で目撃されていた新型ハイエースは、この海外専用車だったというワケだが、生産はタイ王国になる可能性が高いので、右ハンドルも製造される。どうしても欲しいならタイから輸入なんてのもアリかも! ただ、トヨタ自動車がここまでしっかりとプレスリリースを出すときは日本向けにも何かしらのアクションがある時が多い。ひょっとしたら2019年10月の東京モーターショーにしれっと展示される可能性もあるかも!
※情報提供:トヨタ自動車