2019年2月4日、ヤマハはインドネシアのジャカルタで今シーズンのMotoGP参戦体制を発表し、ニューマシンとライダーの出で立ちが明らかになった。翌2月5日には、今シーズン初のMotoGPオフィシャルテストを控えたマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにて2019 YAMAHA MOTORSPORTS MEDIA CONFERENCE」を開催。2019年の勝利にこだわる姿勢をアピールした。
Monster Energy Yamaha MotoGP(モンスターエナジーヤマハMotoGP)
ヤマハのMotoGPファクトリーチームである「モンスターエナジーヤマハMotoGP」からは、2018シーズンに5度の表彰台を獲得しランキング3位にとなったバレンティーノ・ロッシ選手と、1勝を含む5度の表彰台を獲得しランキング4位となったマーベリック・ビニャーレス選手が参戦。2019シーズンからはメインスポンサーがモンスターエナジーとなることから、マシンは黒を基調としながらグラデーションでヤマハのレースブルーへと変化していく新鮮なカラーリングになっている。
ファクトリーマシンであるYZR-M1については、昨年後半に直列4気筒からV型4気筒になるのではと噂された時期もあったが、ふたを開けてみれば直列4気筒を継続。見た目に大きな変化はないものの、2017年から引きずる成績不振を払拭すべくテコ入れされているに違いない。
また、ライダーが固有のゼッケンナンバーを継続的に付けるのが慣習となっている中、ビニャーレス選手は昨年までの#25から#12へとゼッケン変更。気分を変えて必勝を期す。ロッシ選手は従来の#46から変更なしで、マシンのシートストッパー部分に居るマスコットの犬も健在(デザインはその時々で変わる)だ。同じく燃料タンク右側の「ろっしふみ がんばって!」のステッカーも変わらずあり、ロッシ選手が大ファンだったことで知られる故・阿部典史への変わらぬ愛情も感じられる。
セパンでのオフィシャルテストは2月6日にキックオフされる。好調を取り戻したヤマハが最強のライバルたちに挑んでいく姿が見たい!
Valentino Rossi(バレンティーノ・ロッシ選手)のYZR-M1
Maverick Vinales(マーベリック・ビニャーレス選手)のYZR-M1
関連する記事/リンク
ロードレースを追いかけること20年以上のフリーライター・佐藤寿宏さんの「寿(ことぶき)通信」をお届け。国内外、レースの様々な現場から届く「寿通信」は、日本人選手の動向を中心にレポートする。今回は、2月[…]
青木宣篤(あおき・のぶあつ):1993年よりロードレース世界選手権GP250にフル参戦を開始。GP500に昇格した1997年にはランキング3位でルーキーオブザイヤーを獲得した。1998年にそれまでのホ[…]