12月上旬に肩の脱臼癖を治すための手術を受けたMotoGPワールドチャンピオンのマルク・マルケスは、2019年のプレシーズンテストに向けた“肩”慣らしをするために、レプソルカラーのホンダNSF100で練習走行を行った。
「僕にはこれが必要だった!」
マルク・マルケスは2018年シーズンを通じて悩まされた左肩の脱臼癖を解決するため、12月上旬に手術を敢行。回復には数か月がかかると予測されていたがリハビリは順調に進み、セパンテスト(2月6~8日)を前にバイクに乗ったトレーニングを開始した。1月29日にマルケスは自宅近くのアルカルラスサーキットでレプソルホンダカラーが施されたNSF100を走らせたのだ。
「これが必要だったんだ!」がマルケスの第一声。続けて「肘も擦ったよ」というのだから、MotoGPライダーのリハビリ走行は次元が違うのだなぁと恐れ入る。以下にその様子を動画で紹介しよう。
「左肩を試しながら走ったんだけど、安定性と強さがまだ足りないね。その後、イン側に身体を落として肘を開いてみたら地面にタッチすることができたんだ。なんかこう、やる気が出るよね。でもちょっと痛かった。もう少しだけ普通に走れば痛くないんだけど」というから、本格的にMotoGPマシンで肘を擦って走れるにはさらなる回復が必要だろう。ただし、マルケスはすでにそれも織り込み済みで、セパンテストに向けて心の準備は万端と言えそうだ。
「(手術後に)初めてバイクに乗ったよ。ライダーっていうのは心をスッキリさせないといけない。少なくともマレーシアへと飛ぶ14時間のフライトで僕はバイクに乗ったことを考えるだろう。ブレーキをかけ、スロットルを感じ、そしてクラッチ……。僕はここで数周を走ることができた。これは僕にとって助けになるんだ。どこをどうすれば痛みが出るのか、とかね。今週はこれに取り組まなきゃいけないんだけど、思っていたとおりブレーキングで大きな力がかかると、左肩を支えなければならないところに問題が出る。マレーシアではこれを耐えつつ、3月にはフルコンディションを取り戻したいね」
7度の世界王座を獲得しているマルケスは、ディフェンディングチャンピオンとして2019年シーズンに向かうため、万全を期して準備をしている。2月6日からのセパンテストに注目だ!
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