平成28年排ガス規制により、2017年9月で生産終了となったモデルは多い。その中の1台、ヤマハのトリッカーがセロー250とともに1年の空白を経て復活を遂げることになった。その詳細をお届けしよう。
価格は4万40円アップの46万7640円に
2004年に発売されたフリーライドプレイバイクのトリッカーは、平成28年排ガス規制が全面的に適用された2017年9月に生産を終了していた。これが新規制に対応して復活、9月20日に発売することが発表された。セローより前後とも2インチ小径のホイールを採用して優れた足つき性を発揮するトリッカーは、従来モデルで税込42万7600円という低価格が魅力だったが、新型になっても50万円以下のラインはキープしている。エンジンはセロー250と共通で、新型がO2フィードバック制御のFIとキャニスターを新たに装備したことも同じ。セロー250と同様、エンジンは排ガス規制に対応しつつも圧縮比アップなどで18→20psと出力向上を果たしている。また、最大トルクも1.9㎏-m→2.1㎏-mに、燃費は39→45.2km/Lに向上。一方、車重は125→127kgと2kgアップし、燃料タンク容量は7.2→7.0Lへ微減した。
これで、ヤマハが復活を予告しているセロー250、トリッカー、SR400のうちの2機種が出揃った。残るSRも9月には発表があるだろう。
新旧とも同じ14kWで新20ps、旧18psと異なる件
これは、セロー250の時にヤマハに確認したのでそのまま転載したい。現在最高出力はkWで計測されており、ヤマハはそれを従来のpsに換算したした数値もスペックに併記している。その際にkWもpsも小数点以下は四捨五入したものを掲載するのだが、新型は切り捨てられての14kWで従来型は切り上げられての14kWだった。そして四捨五入前のkWをpsに換算すると新型は切り上げられての20psとなり、従来型は切り捨てられての18psになったという訳だ。小数点以下の数値は公表されていない。
撮影:飛澤慎
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