2018年7月18日、北イタリア、トリノのヴェナリア宮殿で実施のバイクアート展が初日を迎えた。世界中のバイクを地域性や文化など様々なテーマで展示しており、日本車も並べられている。トム・クルーズのGPZ900Rやピーター・フォンダのハーレーダビッドソンが見どころだ。
映画とバイクコーナーにはトップガンのGPZも
「イージーライダー アートとしてのバイク神話」というのが展覧会のテーマで、1998年6月~9月に米ニューヨークで実施された「The art of the motorcycle」展から20年後の現代版としても位置付けられている大規模な展示となる。トップ写真の”映画とバイク”など様々な切り口の展示コーナーが、バイクの世界をアートに昇華させて目を惹き付けてくれる。期間は、2019年2月24日までの約7か月間だ。
イージーライダーというメインタイトルが示すように、映画とバイクのコーナーのセンターに並べられるのは、キャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)の乗ったハーレーのチョッパー改。他にもスティーブ・マックイーンが「大脱走」でスタントライドしたトライアンフTR6トロフィー、トム・クルーズが「トップガン」で疾走したGPZ900R(諸説あり)など名シーンの名車を集めている。
日本車のコーナーは「日本とテクノロジー」がテーマ
イージーライダー展では、イタリア車、英国車、アメリカ車など様々な地域と文化をその世界観として展示会場のスペースにまとめているが、日本車のコーナーはテクノロジーをテーマとしていた。その象徴として国産4メーカーのハイパフォーマンスバイクを4台並べ、壁にはアニメ、マンガ、東京という日本を象徴する文化的側面を大画面展示。中でも大きく取り上げられていたのは「AKIRA」に登場した金田のバイクで、美術展のカタログ書籍でもテクノロジーを示唆するスケッチが大きく扱われていた。