国内でも発売目前となったモンキー125は、生産国であり開発を主導したタイではすでに販売が開始されている。ただし、その手法が一風変わっていて「Cub House」という専売店のみで販売するという。ここではタイにオープンした新店舗を紹介しよう。
カフェのようなバイク販売店
タイでは、モンキー(日本名:モンキー125)とC125(日本名:スーパーカブC125)をCub Houseでのみ販売するという新たな戦略が採られている。Cub Houseは下写真のようにカフェとしても機能しており、一見するとバイクショップには見えない。ホンダは、趣味としてのバイクライフをタイでも根付かせるべく販売方法も検討してきたという。モンキーとC125はタイが主導で開発が進んだというが、Cub Houseを通してバイクを生活の足から趣味へと移行させる仕組み作りをスタートさせることも大きな目的だったと言えるだろう。
カスタムパーツやライディングギア、アパレルも豊富
Cub Houseでは、バイクも販売するとあってカフェ以外のコーナーも(が?)充実している。モンキーの専売店として、また趣味としてのバイクライフを促進させることが目的だけあってカスタムパーツの充実にはかなり力が入れられている。それだけでなくヘルメットなどのライディングギアや一般アパレルまで「コト」にまつわる商品も取り揃えられており、足繁く通ってもらえるような仕掛けも組み込まれている。国内でも4輪ディーラーが都心で展開し始めている「ブランド体験型施設」と同じ最先端の店舗がバイク販売にも応用されてきているのだ。
モンキーのタイでの計画台数は1万2000台
Cub Houseでしか購入できないモンキーだが、タイでの年間販売計画台数は1万2000台と国内の約4倍。この数字からCub Houseが急速に各地にオープンしていくことが予想できるだろう。まさに勢いのあるマーケットである証だ。折しも日本国内では4月1日にドリーム店がリニューアルし、251cc以上のホンダ車の専売店になったタイミング。世界各地でマシン開発だけでなく、「いかに売るか」という手法も含めた競争が始まっている。
写真提供:本田技研工業(Cub House)
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