華男(はな)よりバイク!

岡崎静夏がカブで下町巡り&全日本必勝祈願!

1月9日、東京・浅草。スーパーカブを軽やかに走らせては止まって写真を撮り、走らせては止まって写真を撮り、スマホを操作するイマドキ女子は、全日本ライダーの岡崎静夏ちゃん。本気になったらかなりスゴい彼女の、SNS連動型下町探訪記! 4月7・8日より開幕する’18全日本ロードレースでの表彰台獲得を願い、新型カブで必勝詣だ!

(不慣れな)女子力全開で インスタ映えを探します

もうすぐ春(寒い)。日差しの中にもぬくもりの気配が(寒い)。そして風邪がなかなか治らない(寒い)。でも、いいんです。バイクに乗れればなんでも楽しい! スーパーカブ110、想像以上に面白かったんですよ!

岡崎静夏(Shizuka Okazaki):愛車CBR250RRで通勤し……というフツーの25 歳のようでありながら、全日本J-GP3で活躍するトップライダー。ランキング上位を狙いガッツリ攻める!
今回巡ったのは、東京・下町の浅草と月島。ちょっとの移動で昔風情が存分に味わえる都会のワンダーランドは、原2ショートツーリングにピッタリ!
スーパーカブ110、何がイイって、左手にクラッチレバーがないのにガチャコンガチャコンとギアを変えられること。クラッチがなくても、スロットルを少しあおってうまく回転を合わせると、シフトアップもシフトダウンもスムーズに決まります。●税込価格:27万5400円 ●色:水色、青、白、ベージュ

やっぱり自分で操作できる乗り物って楽しいなー。「こうやったらもっとうまく行くかな」なんて試し始めると、止まらなくなります。

でも止まります(笑)。せっかく軽くて取り回しもラクチンなスーパーカブだから、下町を思いっ切り満喫しなくちゃソンですよね。しかも今回トコトコッと散策した東京・浅草周辺は、自分が大好きな和テイストたっぷりのエリアです。外国人観光客もたくさんいて、とても賑わっていました。

子供の頃から自分はなぜか和柄に惹かれるんですよね〜。浴衣でお祭りに行くのが楽しみで仕方ありませんでした。ヘルメットに桜吹雪を舞わせているのも、和柄マニアだから。なかなか筋金入りでしょう? そういえば今回のロケは成人式のすぐ後で、晴れやかな着物に身を包んだ新成人女子をたくさん見かけました。まさにインスタ映え〜!

このページも私が最近始めたインスタグラムと連動しています。ロケ中にも撮影の様子やスーパーカブの写真などをアップしたんですが、ご覧いただけましたか?  ……と言いつつ、実は私、SNS はそんなに得意じゃないんです。女子力が低いというか男子力が高いというか、寝ても覚めてもバイクのことばっかりなので……。でも、ここでこうして「ご覧いただけましたか?」なんて言っちゃった手前もありますし、今後は頑張っていきますので、ぜひフォローしてくださいね!

誘ってもらうなら、イタリアンより駄菓子屋

久しぶりだな〜、駄菓子屋さん。 子供の頃はしょっちゅう行ってたけど、大人になってからはなかなか機会がありませんでした。……というか、狙って行くものでもないですしね。スーパーカブだからできる、「ちょっとした寄り道」です。

今日は社会人の特権・大人買いです。財力にモノを言わせ……という ほど大げさにならないのが「大人買い@駄菓子屋さん」のいいところ。子供時代にはちょっとずつ買っていた駄菓子を、ほんの数百円で一気に手に入れられるだけですから、ささやかなぜいたくってものです。こういう下町の雰囲気って、めっちゃいいな〜。

キラキラのお菓子や、ワクワクのオモチャ。中央区・佃島の山本商店は、創業100年以上になる老舗の駄菓子屋さんだ。今も放課後になると子供たちの笑顔があふれるそう。

もし誘ってもらうとしたら、ピカピカキラキラで真新しいイタリア料理屋さんより、こういう駄菓子屋さんに連れてきてもらった方がうれしいです。浅草のメンチカツ屋さんでも可。都会的なハイセンスなお店もいいけど、自分はちょっと気疲れしちゃうかな。昔ながらの下町の方が、風情があるし、雰囲気もいいし、あったかくて柔らかくて、ホッとします。

ホッとすると言えば、スーパーカブです。ホッとします。重さも99㎏ しかないから、気疲れゼロで乗り回せます。撮影の時って押し引きも多いんですが、どんなリクエストにも微笑みで応えられます!(笑)

トコトコ行ける気軽さと、バイクらしい操作感と

スーパーカブ110:都会の交通の流れに乗るぐらいのパワーは十分。車重の軽さもあってハンドリングは軽快ですが、ほどよい落ち着き感もあって不安はありません。特に気に入っているのは、クラッチ操作不要でも自分でシフトチェンジできることと、ステップバーがあること!操る楽しさが気軽にたっぷりと味わえます。

正直、カブにはちょっとだけ「オジサンの乗り物」ってイメージもあったけど、今回乗ったクラシカルホワイトはちょっとアイボリーっぽくて かわいいカラーリング。しかも後ろの荷台が大きいから、靴を買っても箱ごと積める! BBQするならクーラーBOXが積める!これはかなり便利です。

レーシングライダーの私としては、スクーターとは違ってステップがあるっていうのも見逃せないポイントですね。今、モトクロスやトライアルで「曲げるためのステップワーク」 を研究中なんですが、スーパーカブ でももちろん試せます。交差点を曲がる時、イン側のステップを踏み込むとどうなるか、アウト側だとどうなるか、いろいろ試すと発見があるんですよ。

私が全日本で走らせているJGP3 マシンもスーパーカブも、バイクって意味ではまったく同じ。スーパーカブで感じたことは、J‐GP 3でもきっと生かせるはずです! 私も今シーズンで7年目。そろそろ表彰台争いができるようにならな いといけないな、と思ってます。レースに参戦している以上、ランキングが落ちた時が辞め時だとずっと思っていたんですが、去年はランキングダウンしてしまいました。でも、自分の技術は向上しているという手応えがあったのも確か。今年はもう後がないつもりで、今まで得たものを結果に結びつけていきます。と、やっぱり最後は大マジメなレースの話になっちゃいましたね。よし、今年も「華男よりバイク」を地で行きますよ!(笑)

まとめ:高橋剛 撮影:山内潤也
取材協力:ホンダモーターサイクルジャパンアライヘルメットヒョウドウプロダクツ

このバイクに関連する記事/リンク