“マシン・オブ・ザ・イヤー2017”部門賞発表

ホンダが5部門を制覇!

YZF-R1/Mがトップを受賞した総合部門に続き、「海外モデル部門」「国内モデル部門」「400cc部門」「250cc部門」「50〜125cc部門」「アメリカン部門」「オフロード部門」「スクーター部門」「外国車部門」の各クラスの結果を順に発表していこう。

ホンダの勢いを象徴する5部門制覇

ここでの見所は、怒涛の勢いで変わり始めたホンダだ。お手頃価格重視というよりは、“ホンダならではのいいもの・夢のあるものを造る”という意識に変化し、商品力が飛躍。その心意気がユーザーにも響き、なんと5部門でのトップ受賞となった。’18年モデルの新車ラインナップも充実しているだけに、ホンダの天下はまだまだ続くか?!

ストリートスポーツ[海外モデル]部門

圧倒的支持で王座へ。 読者から「最強SS」 の呼び声が高かった。写真は上位モデルのYZF-R1M。(ライダー:丸山 浩/撮影:山内潤也)

R1がダブルスコアでGSX-RとH2を下す

海外モデルのナンバー1を決める当部門。例年、総合部門と顔ぶれが似ているものの、順位は異なる場合が多い。ところが、今年はR1が総合部門と合わせて2冠を達成。しのぎを削ったCBR1000RRが海外モデル部門にエントリーしていないせいか、2位以下に2倍以上の得票差をつけて圧勝となった。

これに続いたのが同率2位のGSX-R1000/RとH2。GSX-Rは、総合部門と同様、昨年の圏外から大きくジャンプアップし、SS勢の強さが一際目立つ1年となった。

そして4位ハヤブサ、5位ZX-10Rと、またも国産車の250RRを除き、総合部門と同じ結果に。トピックは、6位に入ったYZF-R6だ。9年ぶりのフルチェンジを敢行し、ラインナップが消滅しつつある600ccSS勢で一人気を吐いている

可変バルブや電脳山盛りで8年ぶりにフルチェンジし、大躍進。写真は上位機種のGSX-R1000Rだ。(ライダー:伊丹孝裕/撮影:山内潤也)

まだまだ強い過激マシン。読者から「憧れ」との声が多かった。写真はMSLのH2フルパワー改。(ライダー:丸山 浩/撮影:長谷川 徹)

2017 MACHINE OF THE YEAR ストリートスポーツ[海外モデル]部門 TOP-6

 

 

ストリートスポーツ[国内ビッグバイクモデル]部門

前年6 位から大躍進。今年からのフルパワー化も高評価につながったようだ。写真は上級版の基本仕様となるSPモデル。(ライダー:丸山 浩/撮影:山内潤也)

圧勝でRRがリベンジ! ホンダがワンツ−を達成

国内モデルを対象とした当クラスは混戦が予想されたが、フタを開けてみれば、CBR1000RRに人気が集中。2位に3倍以上の大差をつける完勝で、総合部門2位の雪辱を果たした。

2位以下は団子状態だったが、CB1300SF/SBが接戦を制した。25年以上の歴史を持つホンダの長寿シリーズであるCBR-RRとCB-SF/SBが見事ワンツーを収めた格好だ。

3位には快速ツアラーのニンジャ1000が入賞。アップデートしたし、その人気を見せつけた。

4位は同率でVFR1200Fと隼。ともにメーカーを代表するスポーツツアラーで、VFRは昨年の圏外からジャンプアップした。一方、隼は、新型を待つファンが多いせいか、前年1位からダウンしたが、それでも根強い人気を維持している。

初代1000SFから25周年。ビッグネイキッドの代表だけにファン多し。継続が決定し、一安心だ。写真はハーフカウル仕様のSB=スーパーボルドール。(ライダー:丸山 浩/撮影:真弓悟史)

ラクなのにSS並みに速いのが人気の理由。ニンジャらしいシャープなデザインも支持されている。(ライダー:丸山 浩/撮影:真弓悟史)

2017 MACHINE OF THE YEAR ストリートスポーツ[国内ビッグバイク]部門 TOP-6

 

 

ストリートスポーツ[400cc]部門

今年も記録を伸ばした400の顔役。1300と同様、続投が決定しており、まだまだ記録を伸ばす? 写真はハーフカウル仕様のSB=スーパーボルドール。(ライダー:神永 暁/撮影:長谷川 徹)

危なげなく絶対王者が勝利通算22度目の部門制覇だ

もはやCB400SF/SBを止められる者はいないのか――。デビューから24年、通算22回目の部門優勝をCBが挙げた。まさに横綱相撲である。軽くコンパクトな車体と高性能な53ps直4によるステージを選ばぬ完成度の高さは、万人が認めるところだろう。

’16年に登場し、前年2位を獲得したYZF-R3に今年も注目が集まったが、CBが2倍以上の差で突き放す結果に。世界的に見れば、グローバルモデルのR3の方がヒットを飛ばしているのだが、日本市場でのCB400人気は独壇場と言える。

3位は、CBR400Rがランクイン。同じくフルカウルで並列2気筒のニンジャ400に僅差で競り勝った。一方、ニンジャ400は、来季から新型250ベースにフルチェンジ。いよいよCBの牙城を突き崩す期待の新星となるか……!?

250の車体に320㏄エンジンを積む独自路線。日本では中間排気量のため少々不利ながら人気はなかなか。(ライダー:丸山 浩/撮影:長谷川 徹)

’16でフルチェンジし、今年も好調。RR系の攻撃的な外観と扱いやすさが評価された。(ライダー:丸山 浩/撮影:真弓悟史)

2017 MACHINE OF THE YEAR ストリートスポーツ[400cc]部門 TOP-6

 

ストリートスポーツ[250cc]部門

写真はマツゲウインカーの海外仕様車。(撮影/山内潤也)

衝撃デビューウインRRが最多得票率!

当部門はフルカウルスポーツの激戦区。注目株は、何と言っても本誌スクープで世間を騒がせた新顔、CBR250RRだ。結果は、順当にRRがデビュー勝利。しかも全部門を通じてブッチギリの最多得票率で栄冠を勝ち取った。やはり馬力やルックスを支持する声が多い。2位はR25、3位に生産終了のWR250Xが入った。

最強のライバル・CBR250RRが売れたもののRRが思った以上に高価格帯となったため、リーズナブルでバランスが取れた’17R25もしっかり売れたという話も。CBR250RR(ライダー:丸山 浩/撮影:山内潤也)

こだわりのスーパーシングルマシンは高価ながらもいまだ人気が衰えない。生産終了につき、次期モデルの登場が待たれるところだ。(ライダー:丸山 浩/撮影:長谷川 徹)

2017 MACHINE OF THE YEAR ストリートスポーツ[250cc]部門 TOP-6

 

ストリートスポーツ[50〜125cc]部門

写真は海外仕様のMSX125SF。(ライダー:丸山 浩/撮影:折原弘之)

グロム強し! 連勝記録を5に伸ばした

ホンダのグロムがデビュー以来4連覇しているが、今年も危なげなくV5を達成した。2位と3位は前年と入れ替わり、Z125、モンキーの順に。Z125はカワイイフォルムが支持を集めた。

50年の歴史に幕を下ろしたモンキーは、限定500台の最終型に4万5000名もの申し込みがあったが、今一つ票には結びつかなかった。

(撮影:山内潤也)

2017 MACHINE OF THE YEAR ストリートスポーツ[50〜125cc]部門 TOP-6

 

アメリカン部門

(ライダー:丸山 浩/撮影:坂上修造)

VMAXが10連覇これが有終の美に?

’08年の刷新以来、9連覇を達成していたVMAX。今年もゴールドウイングとの超接戦を制し、連勝記録を10に伸ばした。VMAXは先代モデルが15回の部門制覇を成し遂げ、通算25勝と圧倒的。しかし、新型が登場したGLに対し、VMAXは生産終了。今年で記録は途絶えてしまうのか? 新顔では4位&5位のレブルに注目だ。

(撮影:長谷川 徹)

写真はボルトシリーズのSCR950。(ライダー:大屋雄一/撮影:真弓悟史)

2017 MACHINE OF THE YEAR アメリカン部門 TOP-6

 

オフロード部門

(ライダー:丸山 浩/撮影:真弓悟史)

アフリカツインが手堅く2連覇

例年、セローとWR250Rが強かったオフロード部門だが、昨年は復活を果たした新生アフリカツインが勝利。今年も一段と票を伸ばし、盤石の2連覇をマークした。旧モデルのように、このまま長期政権を樹立するか? 生産終了となったWRは一つ順位を上げ、2位に。新人のCRF250ラリーが5位に入賞した。

(ライダー:丸山 浩/撮影:真弓悟史)

(ライダー:岡崎静夏/撮影:飛澤 慎)

2017 MACHINE OF THE YEAR オフロード部門 TOP-6

 

スクーター部門

写真は’17年の新規グレードとなったDX。(ライダー:丸山 浩/撮影:山内潤也)

進化したTMAXが盤石のV7

’15年から上位2台の顔ぶれは変わらず、TNAX530が7連覇。’17で電脳の追加と、初のタイプ設定により魅力をアップし、一段と票を伸ばした。2位は昨年の150に代わり、125のPCXが急上昇。来年、ハイブリッドとEVも登場し、躍進が期待される。3位は圏外から久々にシルバーウイングGT600が浮上した。

(ライダー:神永 暁/撮影:真弓悟史)

(ライダー:大屋雄一/撮影:福山ゆうじ)

2017 MACHINE OF THE YEAR スクーター部門 TOP-6

 

外国車部門

性能はもちろん、デザインを評価する声多し。’17 年は最終仕様など様々なバージョンも登場。(ライダー:丸山 浩)

BMWとの頂上決戦を制しパニガーレが5連覇達成!

排気量もジャンルも関係なく、様々な外国車メーカーの134車が入り乱れる当クラス。創設以来、ドゥカティの旗艦スーパーバイクが常勝しているが、近年は1299パニガーレとBMWのS1000RRの2大欧州SSが覇を競い合っている。今年は前年より接近戦となるも、パニガーレが見事勝利。先代の1199から数えて5連覇をマークした。他にもドゥカティは、弟分の959パニガーレが順位を伸ばし、新顔のスーパースポーツもきっちり5位入賞。ニューフェイスのモンスター797など他のモデルも上位にランクインしており、相変わらず好調だ。

S1000RRは’11〜’12年の部門2連勝から勝ち星に恵まれていないが、3年連続で2位をキープ。来季デビューするドゥカティの新型、パニガーレV4を迎え撃つ格好だ。

ゲルマン直4SSは、ストックの性能ナンバー1と呼び声が高い。BMWのブランド力も魅力。(ライダー:伊丹孝裕/撮影:真弓悟史)

より親しみやすく軽快な弟分パニも人気。1299とは一味違う乗り味が評価されている。(ライダー:丸山 浩/撮影:真弓悟史)

2017 MACHINE OF THE YEAR 外国車部門 TOP-6

マシンオブザイヤー2017総合部門の解説はこちら

ヌマ王

ヌマ王

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ヤングマシン編集部出身の敏腕フリーライター。特にバイクの社会&時事ネタに詳しく、20年以上にわたって特ダネを追い続けている。趣味はユーラシア大陸横断。

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