2015年に803ccシリーズ、2016年に399ccシリーズがリリースされたドゥカティの新機軸、スクランブラーに今度は1079ccの最大排気量シリーズが加わった。これで異なる排気量の400、800、1100という縦のラインが完成し、鉄壁の布陣が完成した。ここでは、2018年に新たに走り出すスクランブラー1100シリーズを紹介しよう。
最上級仕様は3バリエーションがラインナップ
スクランブラーが3つのエンジン(250、350、450)で発売されていた1960年代と同じように、現代に復活したドゥカティ・スクランブラーにも3つの排気量帯が用意されることになった。最後に登場した1100は、排ガス規制ユーロ4をクリアした空冷2バルブV型2気筒エンジンを搭載し電スロなどでアップデート、「アクティブ」、「ジャーニー」、「シティ」という3つのライディングモードが設定された。またボッシュ製コーナリングABSやトラクションコントールといった電脳装備も導入し、気軽に付き合えるスクランブラー本来の持ち味を守りつつ経験豊富なライダーの高い要求にも応える仕上がりとなっている。1100のラインナップは3種類、STDのスクランブラー1100、スクランブラー1100スペシャル、スクランブラー1100スポーツから選ぶことができる。
エンジン、足まわり、デザインなど全面強化
エンジンが拡大されただけではなく、1100STDは800のKYB製41mm径Fフォークから45mm径のマルゾッキ製フルアジャスタブルFフォークにグレードアップ。2本のフロントフォーク間のクリアランスとハンドルバーの幅は800より拡大され、位置は前方に移動し低くなっている。STD比でホイールベースが1445→1514mmと延長された他シートとステップの間隔も広くなっており、ボディサイズは全的に大きく感じられるはずだ。ブレーキは330mm径のダブルディスクとなり、2本出しのサイレンサーはテールまわりにアップマウント。シリーズ最上級のパフォーマンスをビジュアル的にも体現している。