全身ブラックにカラーリングされたCBR1000RR SPが日本GPのピットに展示された。カウルサイドにLCR Honda RC213Vと同じ「r」の文字があることからもお分かりの通りrizoma仕様となっている。この10月からイタリアのパーツメーカーrizomaの製品を中野真矢氏率いる56designが日本での販売・PR業務を行うことになり、その発表が行われたのだ。
完璧なデザインには、加えるものも削るものもない…
56designは、「rizomaファクトリーの壁に大きく描かれている CEO : Fabrizio Rigolioの言葉に我々は共感し、この共同プロジェクトが動き出しました。開発責任者でもあるFiorenzo Fanaliは、CEO : Fabrizio Rigolioの叔父にあたり、世界GPでトップライダー達を支えたベテランメカニックでした。56designプロデューサーの中野真矢とは、現役時代にKawasakiワークスチームでパートナーを組んでおり、チーフメカニックを引退してrizomaの開発責任者となってからも、その友人関係は続いてました。その信頼と、自身rizomaファンである中野の想いが、56designがrizomaの日本での活動をサポートするきっかけとなりました」と、この件のいきさつについて説明している。すでに国内のrizoma公式WEBサイトも始動し、千葉市にある56designショップ2Fにショールームもオープンさせている。さらに今回の日本GPで初めて一般向けに大きくアピールしたのだ。
ウエアからパーツまで56designからの幅広い提案
海外でのレース経験が長い中野真矢氏が目指すのは、欧州のようにバイクライフを日本でも文化として根付かせていくこと。その活動の一環がアパレル販売で、ライダーをスタイリッシュにすることを目指している。そして今回パーツ販売にも乗り出すのは、「56designは“Life with Motorcycles”をコンセプトに、これまでヘルメットからシューズまで、ライダーが身に着けるもの中心の商品展開をしてきましたが、今回、rizomaとのコラボレーションにより、オートバイのドレスアップも含めたエレガントなバイクライフスタイルを提案していきます」と、その狙いを明らかにしている。人とマシンは別々では考えられないのがバイクという乗り物。その両方で、56designの提案を行っていくのだ。
●撮影:ことぶき