YZF-R125やXSR125と可変バルブ付き心臓部を共有

ヤマハ新型オフロード「WR125R」ついに国内登場! 縦目2灯フェイスで2色ラインナップ、1月30日発売

ヤマハ新型オフロード「WR125R」ついに国内登場! 縦目2灯フェイスで2色ラインナップ、1月30日発売
※走行写真は欧州仕様

ヤマハは、可変バルブ機構VVAを備えた水冷単気筒エンジンを搭載する新型オフロードモデル「WR125R」の国内向けモデルを正式発表した。欧州&北米で先行発表されていたが、ついに日本でも2026年1月に発売される!


●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ

航続距離はなんと362km!

ヤマハは、2025春に開催された大阪モーターサイクルショーにて「オフロードカスタマイズコンセプト」なる謎のコンセプトモデルをサプライズ展示。従来型のWR155R(海外モデル)をベースにしたものと思われたことから様々な憶測を呼んだが、これの回答としてまず欧州で新型「WR125R」が発表された

続いて日本仕様の正式発表だ。欧州においては2016年モデルまでラインナップされていたスモール・オフロードモデルであり、アジア圏ではWR155Rが販売され続けてきたが、新型に切り替わった2026年モデルの発表で一気に日本を含めグローバル展開する様相だ。

エンジンは低回転/高回転向けの2つの吸気カムプロファイルが走行中に切り替わる“可変バルブ機構=VVA(Variable valve actuation)”を採用した水冷単気筒で、WMTCモード燃費は44.8km/Lを誇り、計算上の航続可能距離は360kmを超える。

基本骨格はセミダブルクレードルフレームで、新型では外装デザインが刷新された。デザイン上の特徴になっているのは縦目2灯のヘッドライトで、下側がデュアルレンズLED(1ユニットでロー/ハイビームを構成)、上側がバルブ式ポジションライト。テールランプは横長のLEDを採用しており、ウインカーは前後ともバルブ式だ。

※写真は欧州仕様

LCDマルチファンクションメーターには、速度計/ タコメーターのほか、オドメーター、トリップメーター、燃料計および瞬間/平均燃費表示、時計、ギアインジケーター、VVA作動インジケーターなどをコンパクトにレイアウト。

メーターはスマートフォン接続機能を備えた多機能液晶タイプで、スマートフォン専用アプリ「Y-Connect」をダウンロードしたスマートフォンとの連携が可能。メーター上でスマートフォンへの着信やバッテリー残量を確認できるほか、メンテナンス時期の案内、最終駐車位置、燃費確認、ライディングログなどをスマートフォンに表示可能だ。

サスペンションはフロントにKYB製φ41mm正立フォーク(ホイールトラベル215mm)を採用し、リヤにはリンク式モノクロスサスペンションを装備(ホイールトラベル187mm)。前21/後18インチタイヤ(ダンロップD605)を履き、前後ディスクブレーキに前輪のみ働くシングルチャンネルABSを組み合わせる。

水平基調のデザインに無理なく調和しているシートは、本格的なオフロードでの走りを予感させるシート高875mm。ちなみに日本仕様にはヘルメットホルダーが追加された。

このほか、ローダウンリンクやローダウンシート、ショートスクリーン、ラバー付きのアドベンチャーフットペグ、グリップウォーマーなどが純正アクセサリーとして設定されている。

価格は53万9000円で、発売日は2026年1月30日。カラーバリエーションはディープパープリッシュブルーソリッドEとヤマハブラックの2色が用意される。

純正アクセサリー装着車。写真ではピボットブレーキレバー(8250円)、ショートスクリーン(1万4300円)、ピボットクラッチレバー(8250円)、アドベンチャーフットペグ(2万1450円)が取り付けられている。このほかにローダウンリンク(7700円)、ローダウンシート(1万9800円)、ステップラバーセット(2090円)、グリップウォーマー(1万9580円)、DCジャックセット(4950円)などをラインナップ。

YAMAHA WR125R[2026 model]

YAMAHA WR125R[2026 model]ディープパープリッシュブルーソリッドE

YAMAHA WR125R[2026 model]ヤマハブラック

YAMAHA WR125R[2026 model]ディープパープリッシュブルーソリッドE

YAMAHA WR125R[2026 model]ヤマハブラック

YAMAHA WR125R[2026 model]ディープパープリッシュブルーソリッドE

YAMAHA WR125R[2026 model]ヤマハブラック

YAMAHA WR125R[2026 model]ディープパープリッシュブルーソリッドE

YAMAHA WR125R[2026 model]ヤマハブラック

車名WR125R
認定型式8BJ-DE14J
全長×全幅×全高2160×840×1184mm
軸距1430mm
最低地上高265mm
シート高875mm
キャスター/トレール28°20′/117mm
装備重量138kg
エンジン型式水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
総排気量124cc
内径×行程52.0×58.7mm
圧縮比11.2:1
最高出力15ps/10000rpm
最大トルク1.1kg-m/6500rpm
変速機常時噛合式6段リターン
燃料タンク容量8.1L
WMTCモード燃費44.8km/L(クラス2、サブクラス2-1、1名乗車時)
タイヤサイズ前2.75-21
タイヤサイズ後4.10-18
ブレーキ前φ267mmディスク+2ポットキャリパー
ブレーキ後φ220mmディスク+1ポットキャリパー
乗車定員2名
価格53万9000円
車体色青、黒
新色発売日2026年1月30日
 

WR125R のディテール

※写真は輸出仕様を含む

デュアルレンズLEDを採用したヘッドライト。上段にはポジションライトが付く。

LEDのテールランプにバルブ式ウインカーを組み合わせる。

大型化したラジエターシュラウド。サイドカバーの形状もWR155Rから刷新されている。スラント化されたヘッドライトバイザーとフロントフェンダーの繋がりもスポーティなイメージを強調する。

シンプルなLCDメーターながらスマートフォン接続機能を備え、無料アプリ「MyRide」に対応する。

KYB製φ41mm正立フロントフォークを採用。ブレーキディスクはφ267mmで、フロントにはABSも採用する。

スチール製スイングアームにリンク式モノクロスサスペンションを採用。タイヤはダンロップ製D605だ。

可変バルブ機構VVAを採用する水冷単気筒エンジン。欧州仕様ではユーロ5+に適合するためキャニスターなどの補器類を装備している。サイレンサーは左出しだ。

燃料タンク容量は8.1L。左右対称のシュラウドはニーグリップしやすそう。

ハンドリング重視のフラットな形状のシートは高さ875mmと、そこそこアグレッシブ。

【動画】2026 Yamaha WR125R: Rule the Trails

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