
静岡県の沼津と静岡市に店舗を構えるアメリカンクルーザー専門店・HSC。ツーリングは2店舗の合同で開催されることが多い。今回は、ショップを完全に休みにしてスタッフも全員参加。灼熱の東海地方から一路北上、八ヶ岳を目指した。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(森下光紹) ●外部リンク:HSC
八ヶ岳の麓にある萌木の村をめざして
イベントへの出店やショップ主催のツーリングを普段から数多く予定しているHSC。今回は真夏のツーリングをレポートする。
2022年は梅雨が早めに終了して、関東や東海地方は連日灼熱に晒されることになったが、あまり雨を歓迎しないバイク乗りにとっては、ツーリングしやすい夏だった。
7月31日に行われた2店舗合同のツーリングは、集合地点を中部横断自動車道の増穂パーキングに設定。この道路は富士川沿いに北上する国道52号に沿った自動車専用道で、まだ一部未完成とはいうものの、山梨長野方面と東海地方を短時間で結ぶことができる便利ルートだ。休日でもまだ交通量は多くなく、快適にクルージングできるハイウェイとして、最高の道路である。
集合時間に集まったのは50台ほどのハーレーとインディアン。この日は朝から雲ひとつない晴天で、ツーリング日和だが熱中症の危険も伴う天候だった。
目的地は、八ヶ岳の麓にある萌木の村。甲府付近から徐々に標高を上げていく裾野をひたすら北上するというツーリングである。中央自動車道の須玉インターを下りた後は国道141号線を行くだけという簡単なルートだ。一般道に移ってからすぐにコンビニにて小休止。まだ、さほど走行してはいないのだが、参加者全員「暑い暑い」と笑いながら水分補給していた。
徐々に標高を上げると、気温の変化はさほどでもないが、湿度が下がってくるのが肌で分かる。この感覚はクルマでのドライブでは味わえないバイクツーリング独特のものだが、それこそが魅力のひとつと言っても良いだろう。空に浮かぶ雲の様子は夏真っ盛りではあるが、目的地に到着すると、高原独特の爽やかな風が流れていた。
萌木の村のパーキングにて一時解散。敷地内には様々な飲食店が軒を並べているものの、お目当てのレストランROCKは、混雑で待ち時間が長く、ほとんどのメンバーが断念した。それでも同じ食材を使用したテラスレストランを発見したグループや、外のレストランまでバイクで移動したメンバー。それぞれに高原のランチを満喫して、帰路につく集合時間にはパーキングへと戻る。このショップに集う人々は、みな朗らかで、ツーリングの時はスタッフとの壁もまるで感じないほど、和やかなムードで時間が流れていくのだった。
その後はさらに北上して、野辺山で記念撮影。ここはJRの最高標高地点でもあり、国道と交差している場所でもあることから、昔からツーリングの目的地や通過点に選ぶ人が多い場所。訪れるたびに、微妙に周辺の風景が変化していくのだが、遠くに見える山々の雰囲気はずっと変わらない。やはり時々足を運びたくなる場所である。
帰りのルートもまた、国道141号線を南下するという今回のツーリングは、初心者にも優しい行程となり、参加者全員が楽しめたようである。
「真夏のツーリングは、高原を目指すのが一番だなぁ」
東海随一のハーレースペシャルショップのツーリングは、今後も楽しく続けられることだろう。
※本記事は“ウィズハーレー”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
唯一無二の存在感。長きに渡りフラッグシップの座を守り続けた最上級モデル 大柄で迫力のあるバットウイングフェアリングにトリプルライト、前後フェンダーはエレガントに深く長くタイヤを覆う。圧巻ともいえる堂々[…]
ローライダーSTをベースにハンドペイント! 4年ぶりの復活となる「ブルースカイヘブン2022」の会場で、ハーレーダビッドソンのニューモデルが本邦初公開される。『ローライダー エルディアブロ』だ! 限定[…]
ぜひ乗ってみてほしい、体験できるデモバイク エンジンチューニングの内容は、パワービジョンの日本正規品を使用したセッティングと、S&S製465Cハイカムシャフトへの交換。同じくS&S製インテークマニホー[…]
造形だけではない唯一無二の魅力 特徴的なワンオフのボディーワークによって、F1やGTカーのごとくリヤに装着されたウイングと、ワイド化されたリヤまわりの造形にはかなりのボリュームが与えられているのだが、[…]
随所に散りばめられた走りへのこだわり 品質とデザインにこだわった9本スポークのアルミ鍛造ホイールはグライド(GLIDE)9S。剛性アップはもちろんのこと、ノーマルと比較してフロント2.6kg/リヤ2.[…]
人気記事ランキング(全体)
半クラッチは熱膨張で繋がる位置が変わる! ほんとんどのバイクは、エンジンのシリンダーよりちょっと後ろに丸い膨らみがある。これがクラッチ。 丸い膨らみの中には、エンジンのパワーを発生するクランクシャフト[…]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
日本映画史の記憶に残り続ける『トラック野郎』シリーズ第1作 『トラック野郎 御意見無用』は、1975年に公開された鈴木則文監督による日本映画。東映製作/配給の『トラック野郎』シリーズの記念すべき第1作[…]
直4&丸目。王道のジャパニーズネイキッドスタイル 直列4気筒エンジンの存在感を際立たせつつ、丸1眼ヘッドライトとオーソドックスな外装。CB1000Fコンセプトのスタイルは、往年のエフらしさを漂わせつつ[…]
そもそも「過給機」とは 世界最大規模の2輪車ショーといわれるEICMA(ミラノショー)。2024年11月に開催された同ショーにおいて最大級の注目を集めたのは、ホンダが初公開した電動過給機付きV型3気筒[…]
最新の記事
- 中古相場もわかる! ホンダ「ゴールドウイング」歴代モデル図鑑【2022年モデル:上質さと重厚感】
- ホンダ「ADV160/スペシャルエディション」に新色登場! マットグリーンやグレーなど充実展開、日本への導入はある?【海外】
- 扱いやすく特性を変更?!「ホンダCB1000Fコンセプト」詳細解説(4)〈エンジン&シャーシ編〉
- スマートキーにセンタースタンドも?!「ホンダCB1000Fコンセプト」詳細解説(3)〈装備編〉
- 最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【ストライプが映える2019年モデル】
- 1
- 2