ツーリング仲間に半クラッチを使いすぎと言われました。確かに発進だけでなくギヤチェンジが面倒なとき良く使います。半クラッチはエンジンを傷めるのですか?
●記事提供: ライドハイ編集部
A.発進の度に使う半クラッチ……使う頻度が多いとエンジンを傷めてしまうというほどヤワな機能パーツではありません。しかし駆動力で繋がっているタイミングで滑らせたリを繰り返すと、発熱で表面が滑りやすくなり、そのまま酷使するとレバーを放しているのに半クラッチのように滑って交換が必要になることもあります。
クラッチレバーに軽く触っているだけで滑らせている危険性が……
レースのスタートのように、ピークパワー域でクラッチミート(半クラッチ)すれば最大発進加速が得られますが、そこまで限界域で繰り返し酷使したら、猛烈な回転差スリップで摩耗もします。
でもそんな使い方、日常では考えられませんよネ。お仲間があなたにアドバイスしてるのは、中途半端に半クラッチを使うのが良くないという意味だと思います。
カーブなどでシフトダウンの回数を減らし、高目のギヤで進入したときなど、立ち上がりでつい半クラッチを使ってしまわれているようですが、これはトラクションが不足したり安定しなかったりで良くありません。
さらにツーリング中だと、発進と違って走行状態での半クラッチは意外なほど負荷が高く、常用するとクラッチを傷めます。
これは複数枚あるクラッチとフリクション・プレートの接触面だけではなく、むしろフリクション・プレートの駆動方向を押さえているクラッチ・ハウジングとのショックによる損傷が心配です。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
A33:半クラッチよりスロットルで駆動力を作ろう! エンストやフラつきから、発進時に緊張している方は多い。この発進時にギクシャクしてしまう人は、実はクラッチレバーを握ったり離したりして微調整しているの[…]
A25:重さを安定感に変えて軽々と押そう! バイクは直立状態が一番軽い。しかし、それは一番不安定な状態でもある。そこで、安定感を出す(絶対に反対側に倒さないようにする)ために、少し自分側に傾けてみよう[…]
昨今のバイク熱の高まりを受けて、ヤングマシン読者の周囲でも「新たに二輪免許を取った」「ひさしぶりにバイクに復帰したい」といった声が多く聞かれるのではないだろうか? そんな仲間たちが安全に楽しくバイクの[…]
キャンセル待ちが150人!? 満員御礼の大人気スクール 「二輪ライダーに向け、安全運転の知識や技術を習得する場と機会の提供」を目的として1978年にスタートしたこのスクール。間違いなく日本のライディン[…]
回転センサーと反力発生装置を備えた「クラッチバイワイヤシステム」 アクセル操作を電気信号に変えて電子制御スロットルを操作する“スロットルバイワイヤ”は、ギクシャク感の少ないトラクションコントロールシス[…]
最新の関連記事(ライドハイ)
1960年代、英国製スポーツで流行ったスクランブラーに、ホンダが真っ向から本格挑戦 1950年代末期から1960年代はじめにかけて、アメリカ向けの英国スポーツバイクは、こぞってセンターアップマフラーを[…]
[A] 1970年代のオートバイはある程度の覚悟と知識が必要。機種数も生産台数も多かった1980年代モデルはいかがでしょう? 昔のオートバイらしさを感じさせるものが欲しくなる…ライダーなら一度はそんな[…]
スーパーチャージャーで最高出力5割増しのニンジャH2/H2R カワサキがニンジャの誕生30周年に合わせ、既存のスポーツバイクのアプローチにこだわらず、“すべてを超える、至上のロードスポーツ”として、2[…]
60年代からひとり低重心にこだわり、ライダーの安心感を念頭に開発していた まず2台のヤマハ世界GPワークスマシンをご覧いただきたい。 1967年の250cc水冷2ストローク・スクエア4気筒マシンのRD[…]
背面ジェネレーターのナロウなオリジナル4気筒。クラス最高峰のXJ400 もっともメジャーな400ccクラスで、ホンダがヨンフォアを引っ込めた後の1979年、カワサキは唯一の4気筒となるZ400FXが大[…]
最新の関連記事(ライディングテクニック)
[A] 自分でコントロールしている感覚を失わないタイミングやスピード、そして操作の強さや大きさの範囲をキープする たしかに一般公道では、止まりそうな速度で曲がるきついヘアピンから、先が見えないままダラ[…]
上半身をインへズラす→曲がり始まるレスポンスが遅い/路面コンディションが良くないと効果が低い 寒ければ路面温度も低く、当然のことながらタイヤも滑りやすい。そうした状況で曲がりくねったワインディングを走[…]
公道ではルールに従って走行することが基本となりますが、ルールが多すぎて中々把握しきれていないという方も多いのではないでしょうか。 とは言え悪意がなかったとしても、違反をすれば罰金・反則金・加点を受ける[…]
前回記事で前のめりの少ないブレーキのかけ方を身につけたなら、今回はその延長線上にある、ブレーキをもっと強くかけられるテクニックを身につけましょう。 想像もできなかった、ベテラン級のハードブレーキングが[…]
[A] バイクを立てるほうに気をとられると曲がらない。上半身を横へズラさず低く身構えよう たしかに、路面温度が低い冬の時期は、タイヤが暖まらずグリップ力は半減以下と思うのが正解です。 だからツーリング[…]
人気記事ランキング(全体)
この二本のプラスドライバーの違い、わかりますか? 軸の根元のところをよく見ると、六角になっています。 ドライバーについている六角部、これはアクセサリーではなくて、「六角軸付き」や「ボルスター」と呼ばれ[…]
似てるなら、比べてみればいいじゃない?! 最近ネット界隈をザワつかせているバイクがある。その名もヤマハPG-1。ベトナムとタイで発売された、114cc・4速の横型エンジンをアンダーボーンフレームに積ん[…]
イタリアンレッドが鈴鹿で大暴れ?! 全日本ロードレースが開幕! 早くも全面全日本ロードレース選手権シリーズが開幕しました。例年なら、もてぎで事前テストに向けて準備に追われているところですが、今年は1カ[…]
エアーコンプレッサーを設置したら、インパクトレンチとソケットをセットで持っておきたい ガレージにコンプレッサーを置いたら、絶対欲しいインパクトレンチ。作業効率が格段に向上する。メッキ仕様が多いハンドツ[…]
燃料タンクも含めた一式セット、アンダーカウルもプラス! 大阪モーターサイクルショーにXSR900GPが出展されることはすでに明らかになっていたが、現地には隠し玉があった! その名も「XSR900GP外[…]
最新の投稿記事(全体)
エンジン横の冷却ダクトなど、ハイブリッドならではのデザインを施す 海外仕様のニンジャ500/Z500/エリミネーター500が搭載する451ccエンジン(国内は398cc)をベースに、量産モーターサイク[…]
2輪でポルシェのコースを走れる超希少な機会 4月21日に千葉県木更津市にて開催される「ドゥカティ デイ 2024」は、ドゥカティジャパンが主催する参加型イベント。”最新ドゥカティの世界が体感できる”を[…]
ロイヤルエンフィールド初の水冷エンジン「シェルパ 450」を搭載 ロイヤルエンフィールドにとって、ヒマラヤ山脈は精神的な故郷であり、いつも創造的なインスピレーションを与えてきた大切な存在。初代ヒマラヤ[…]
ロードグライド&ストリートグライド:ニューフェイス最速テスト 創業1903年、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキーで誕生したハーレーダビッドソンは、2023年に120周年という大きな節目を乗り[…]
192psを発揮したCBR1000RR(SC77)ベースの4気筒エンジンを搭載するCB1000ホーネット 新設計のスチール製ツインスパーフレームに、CBR1000RR(最後のダブルアールことSC77)[…]
- 1
- 2