
●記事提供: ライドハイ編集部
ハイグリップタイヤが安心して使えるのは、意外なほど期間が短いのを意識しておこう!
バイクシーズンがやってくる。
今年は慣れてきたのでワインディングに何度も走りに行きたい、サーキットも走ってみたい、と思いを巡らせているライダーへタイヤについてアドバイス。
自分はまだまだ不慣れで下手くそだから、一番グリップする高いタイヤを奮発しようと思っていたら、それは勘違いともいえるリスキーな考え方かも知れないのだ。
サーキットなどパフォーマンスを発揮できる環境での性能を追求したグレードが、ハイグリップタイヤとして最もハイエンドなモデルをイメージするだろう。
しかしこのハイグリップな性能を、安心して使えるのは気温がおよそ20℃を超える条件下。東京の平均気温をチェックすると、5月から10月までの5ヶ月間だ。
ゴムは暖まると柔軟性が高まり、路面をグリップしやすい。ただちょっとでも冷たい路面に触れると瞬く間にその柔らかさを失う。
そういう意味では、朝晩の気温や路面が日陰で温度上昇していない条件まで含めると、実際にはもっと短くなる。
グリップ性能はソフトなコンパウンドだけじゃない、カーカス構造が路面追従性を格段にアップ!
タイヤのグリップ力を左右するのは、路面に接するトレッド面のゴム質、コンパウンドの柔らかさが一般的にイメージされてきた。
確かにそれは大きな比率を占めるが、最近の開発はタイヤの内部構造であるカーカスの繊維構成にまで注力しているのだ。
たとえばピレリの最新ディアブロⅣでは、従来のディアブロIIIと比較すると、ラジアル(放射状)側のカーカスで繊維を減衰力を高めた太いものとして、その並ぶ間隔を拡げている。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
新品タイヤにはワックスや剥離剤が塗られている 愛車のタイヤを新しく換えると気持ちがいい。減っていたタイヤに比べると表面はピカピカしているし、いかにもグリップしそうな気になってくる。 とはいえ、ご存知の[…]
強力なブレーキは怖くてかけられない……は昔話 300km/hも可能なハイパーマシンのブレーキは、それこそ人差し指1本で軽くかけても、超強力な減速Gでつんのめるように効く……そんな恐ろしいブレーキ、怖が[…]
A.秋冬春はサーキット仕様のハイエンドタイヤだと、不意のブレーキなど確かにリスクはあります ご質問の方のように、万一のことを考えたらコストをかけて一番グリップするタイヤを選ばれるのは心情的によくわかり[…]
A.アウト側の下半身で車体ホールド、バンクせずにセルフステアへ誘導すれば大丈夫です! まず前輪から滑って転んでる人は、実は意外に多くいません。停車寸前に砂や濡れた路面に足をとられたりと、ほとんどが低い[…]
新しいタイヤで走りだした途端にスリップダウン!? なぜ新品は滑りやすいのか? タイヤを新品に交換すると、最初は滑りやすいのでタイヤの表面が剥けるまで徐々に慣らしながら走るよう、注意を受けることがある。[…]
最新の関連記事(ライドハイ)
前バンクはクランクリードバルブ、後バンクにピストンリードバルブの異なるエンジンを連結! ヤマハは1984年、2ストロークのレプリカの頂点、RZシリーズのフラッグシップとしてRZV500Rをリリースした[…]
フルレプリカのフォルムが遂にリッタークラスへ及びヤマハもラインナップ! 1980年代後半になると、スポーツバイクがレプリカとカテゴリーで区別されるほど、レーシングマシン直系にまでエスカレートしてきた中[…]
超高性能なCB750FOURでオートバイのイメージを損なわないようジェントルなモデルをアピール! 1969年、世界初の量産4気筒スーパースポーツ、CB750フォアが衝撃のデビューを果たした。 これを契[…]
水冷化もユーザーに寄り添う地味なコンセプトを貫きながら、実は空前の大ヒットGSX-Rの伏線だったのだ! 1983年、スズキは400ccで初となる水冷DOHC4気筒のGSX400FWをリリースした。 そ[…]
油圧ディスクブレーキだけど、“油(オイル)”じゃない いまや原付のスクーターからビッグバイクまで、ブレーキ(少なくともフロントブレーキ)はすべて油圧式ディスクブレーキを装備している。 厳密な構造はとも[…]
最新の関連記事(タイヤ)
ドライグリップを最大化した公道用タイヤ 2020年の年初に発売され、各メーカーのスーパースポーツマシンにOEM装着されてきたレーシングストリートRS11に後継モデルが登場した。 新作のバトラックスレー[…]
JMS2025のダンロップブースに出現 世界中で人気のアドベンチャーバイクだが、地域によって走行シチュエーションは異なり、日本国内ではほとんどオンロード専用ツアラーのように振る舞っているのに対し、欧米[…]
タイヤの内圧規定ってなんだ? 今シーズン、MotoGPクラスでたびたび話題になっているタイヤの「内圧規定」。MotoGPをTV観戦しているファンの方なら、この言葉を耳にしたことがあるでしょう。 ときに[…]
バイクのパンク修理を自分でやるときに知っておきたい基本知識 どんなに注意して走っていても、路面の釘やネジなどを拾ってパンクすることは少なくありません。とくにバイクは路肩を走行する場合も多く、路肩には車[…]
インプレッションタイヤ:スポーツマックスQ5S/Q5A/Q5 スポーツマックスQ5S ストリートからサーキットまでカバーする、優れた運動性能のハイグリップタイヤ。絶大なグリップ力を誇るレース用微粒子カ[…]
人気記事ランキング(全体)
超高回転型4ストローク・マルチのパイオニアはケニー・ロバーツもお気に入り 今回ご紹介するバイクは1985年春に登場した超高回転型エンジンを持つヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)です。 フェー[…]
KTMの進化ポイントを推測する 第17戦日本GPでマルク・マルケスがチャンピオンを獲得した。ウイニングランとセレブレーションは感動的で、場内放送で解説をしていたワタシも言葉が出なかった。何度もタイトル[…]
フルレプリカのフォルムが遂にリッタークラスへ及びヤマハもラインナップ! 1980年代後半になると、スポーツバイクがレプリカとカテゴリーで区別されるほど、レーシングマシン直系にまでエスカレートしてきた中[…]
フレディ・スペンサーが絶賛! 軽さと「フォーギビング」な安定性を評価 伝説のライダー、フレディ・スペンサーがHSR九州でCB1000Fをガチ走行し、そのインプレッションを語っている。スペンサーは、CB[…]
輝かしい歴史を持つXT500は、なんと2002年まで生産 そもそもXT500は、1976年にヤマハが初めて作った4ストロークのビッグシングル搭載のトレールバイク。2スト全盛ともいえる時期に、空冷4サイ[…]
最新の投稿記事(全体)
新しい時代を切り開いたヤマハならではの技術 現代の目で見れば、至ってオーソドックスなネイキッドと思えるものの、’79年のパリ/東京モーターショーでプロトタイプが公開され、翌’80年から発売が始まったR[…]
GSX-S1000GT 2026年モデルは新色投入、より鮮やかに! スズキはスポーツツアラー「GSX-S1000GT」の2026年モデルを発表した。新色としてブリリアントホワイト(ブロンズホイール)と[…]
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
“鈴菌”と呼ばれて 二輪と四輪を両方とも継続的に量産しているメーカーは、世界を見渡してもホンダ、BMW、そしてスズキの3社のみだ。1920年(大正9年)に個人経営だった織機向上が鈴木式織機株式会社へと[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
- 1
- 2













































