
ツーリングや通勤前の運行前点検で空気圧を測りたい、もしくは空気を補充したい時に役立つのがエアポンプ。オフロード走行で空気を抜き、その後空気圧を調整したい時や、パンク修理時にも重宝する。本記事では、キジマより以前から販売されていたモデル「スマートエアポンプ」が進化したので紹介する。
●文/写真:栗田晃(モトメカニック編集部) ●外部リンク:キジマ
多彩なアダプターによる高い汎用性と車載できるコンパクトさが魅力
買い物用の原付スクーターでもサーキットを走行するレーサーでも、タイヤの空気圧管理は重要。空気圧は徐々に低下するため、気がついたら標準値よりずっと低かった、ということも珍しくない。
自宅にコンプレッサーがあるサンデーメカニックなら、最低でも1か月に一度はチェックした方が良いだろう。だがバイク置き場がマンションの駐輪場となると、コンプレッサーを用意するのは難しい。ガソリンスタンドやバイクショップで入れることになるが、ガソリン給油で空気の補充まで頭が回らないことも多いことだろう。
一方で、出先で空気圧を変更したい場合もある。トレール車でツーリングに出かけた先で林道アタックをする際は、舗装路設定より空気圧を下げた方が走りやすい。林道を抜けた後に空気圧を上げたい場面もある。
このような時に重宝するのが、ポータブルタイプのエアポンプ。手押しタイプもあるが、今の時代ならスイッチひとつで空気が入り設定空気圧で自動で止まる、バッテリー内蔵の電動ポンプの方があらゆる面でオススメ。
キジマは以前から電動ポンプを取り扱っており、新型の「スマートエアポンプJP03」は、ポンプの吐出量が従来比1.3〜1.5倍となって充填スピードが大幅アップしたのが大きな魅力。モーターとコンプレッサーを内蔵する携帯型ポンプは作動時にそれなりの音が出るので、使用時間が短いに越したことはない。
また、バイク/自転車/自動車/ボール/カスタマイズの5種類のモードがあり、それぞれに適した圧力がプリセットでき、毎回最初から設定する手間が省けるのも使い勝手の良さにつながっている。さらに暗い場所でエアバルブを探すのに役立つLEDライトや、スマートフォンを充電できるモバイルバッテリー機能によって機能性も向上。
JP03は空気圧の大切さを意識して定期的な調整を習慣づける上でも役立つアイテムになるはずだ。
【キジマ スマートエアポンプJP03】ポンプ本体に差し込んでひねるだけのクイックコネクトを採用した米式バルブ付き300mmホースと、ホース先端に装着できる仏式/英式/ボール用ニードルを付属した汎用性の高さが魅力。用途に応じたモード切替とともに、圧力単位も4種類(psi/bar/kPa/kg/cm2)から選択できる。●価格:7150円
本体上部の2カ所のUSBポートは、USB-Aタイプが出力用で、外出先でのスマホへの充電が可能。Type-Cが本体充電用の入力ポート。バッテリーは3×2000mAhで、充電時間は2〜3時間。ポンプ作動時の吐出空気量は26〜30L/min。
設定圧力と測定値(加圧時の現状圧力)を示すパネル下部の6個のボタンのひとつでLEDライトが点灯する。このライトはエアポンプと別に点灯するので、夜間作業の照明としても使える。付属のポーチに収納してバイクに積めば、さまざまな場面で重宝しそうだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
バイクいじり全般で使い勝手の良いスタンダードサイズ 自社内の多段鍛造設備で同じブランク材から鍛造するため、スタンダートサイズの全長は6角/12角/サーフェイスとも開口部5.5〜13mmは全長26mm、[…]
バイク置き場を有効活用できる。掛けてから移動できるリアスタンド バイクとの接点は、スイングアーム下から支える付属のL形アタッチメントか、スイングアームに取り付けたスプールに引っかける別売りのV形アダプ[…]
クロームメッキパーツのケアには専用ケミカルが有効 重厚な金属光沢が魅力的な装飾クロームメッキ。その被膜は0.02〜0.5㎛と極めて薄く、肉眼では見えない孔やクラックから浸入する水分によってクロム層の奥[…]
素材を痛めない万能クリーナーは、長期放置車&レストアの徹底洗車に最適 最近は、1970年代のカワサキZ系やホンダCB系に加えて、ホンダNSR250RやヤマハTZR250Rといったレーサーレプリカモデル[…]
まめなオイル管理が、良コンディションを維持できる秘訣 新型スーパーカブが発表されて以降、新型のシリーズモデルは、週末に限らず、毎日のように街中で見かけるようになった。軽く気ままに走ることができるモデル[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
エンジンがかからなくなった! うちの次男が乗るリトルカブくん、最近どうにもエンジンのかかりが悪いのです。どうやら、ちょっと興味深い始動不良のトラブルに見舞われてるっぽいのです。 「ガソリンタンク」・・[…]
お待たせしました経過報告です 前回のラバゲイン記事、おかげさまで大反響をいただきました。ありがとうございます! そして同時に、「続編が知りたい!」「その後どうなったの?」「どれぐらい持つの?」「いつま[…]
バイクいじり全般で使い勝手の良いスタンダードサイズ 自社内の多段鍛造設備で同じブランク材から鍛造するため、スタンダートサイズの全長は6角/12角/サーフェイスとも開口部5.5〜13mmは全長26mm、[…]
バイク置き場を有効活用できる。掛けてから移動できるリアスタンド バイクとの接点は、スイングアーム下から支える付属のL形アタッチメントか、スイングアームに取り付けたスプールに引っかける別売りのV形アダプ[…]
クロームメッキパーツのケアには専用ケミカルが有効 重厚な金属光沢が魅力的な装飾クロームメッキ。その被膜は0.02〜0.5㎛と極めて薄く、肉眼では見えない孔やクラックから浸入する水分によってクロム層の奥[…]
最新の関連記事(キジマ)
ライディングポジションに不満を抱えているナイトスタースペシャルオーナーに朗報 最新のシャーシ設計によるアイコニックなスポーツスターのデザインの車体に、強力な水冷レボリューションマックスエンジンを搭載す[…]
キジマ(Kijima) バイク スマートディスプレイ SD01 5インチ キジマの「SD01」は、スマートフォンとWi-Fi(2.4GHz)で接続し、スマホのマップをナビ表示できる5インチのモーターサ[…]
モーターサイクルショーなどに展示され、注目を集めたカスタム ナイトスターをよりスタイリッシュにしつつ、機能的なパーツをふんだんに盛り込んだのが、ハーレーダビッドソンのリプレイスパーツで実績と信頼のある[…]
車種別専用パーツのラインナップも豊富なキジマ バイクメーカーが開発するニューモデルは、ビギナーからベテランに至る幅広いニーズに応えるべく仕様を決定しているが、それでもすべてのライダーの希望を叶えられる[…]
ヘルメット自体が鳴る! 後付けスピーカーがキジマ扱いに これまでヘルメットにスピーカーを仕込むときは、内装を外してうまく位置を合わせたり配線処理も行わなければならないなど、何かと大変だった。しかも、フ[…]
人気記事ランキング(全体)
経済性と耐久性に優れた素性はそのままに、ブレーキ性能を向上 ホンダはタイで、日本仕様のキャストホイール+ABSとは別ラインになっているスーパーカブ110(現地名:スーパーカブ)をマイナーチェンジ。新た[…]
※走行写真は欧州仕様 航続距離はなんと362km! ヤマハは、2025春に開催された大阪モーターサイクルショーにて「オフロードカスタマイズコンセプト」なる謎のコンセプトモデルをサプライズ展示。従来型の[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転可 バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原[…]
500km/hの速度の鉛玉も防ぐ! SHOEIがキャリーケース事業をスタートする。これまでに培ってきたヘルメット製造技術を活かした新規事業で、GFRPを用いた質感と堅牢性、強固なフレーム構造による防犯[…]
充実してきた普通二輪クラスの輸入モデル この記事で取り上げるのは、日本に本格上陸を果たす注目の輸入ネオクラシックモデルばかりだ。それが、中国のVツインクルーザー「ベンダ ナポレオンボブ250」、英国老[…]
最新の投稿記事(全体)
タフネスと優しさを両立した水冷エンジン「シェルパ450」 インド北部にそびえるヒマラヤ山脈は、ロイヤルエンフィールドにとって、ひいてはインド人にとって、いつでも憧れの旅路だ。そんな憧憬が表れているモデ[…]
16日間で211万着の「メディヒール」が物量攻勢で復活 ワークマンが展開するPBリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」シリーズが、いま爆発的なヒットを記録している。2026年、秋冬商戦に[…]
同時代の旗艦とは異なる改革の旗手としての資質 新技術はビッグバイクから。昨今の2輪業界ではそれが常識になっているけれど、’80年代は400ccが改革の旗手となるケースが珍しくなかった。CB[…]
コスパ全開の冬用インナーがここまで快適になるとは 冬用フェイスカバーと聞けば、息苦しさ/ムレ/メガネの曇りといった不安が先に立つ。それに対しカエディアのバラクラバは、通気性を確保したメッシュパネルと高[…]
1インチセンサー搭載で夜間の峠道も鮮明に記録 ツーリング動画において、画質と画角の広さは非常に重要である。本機は画期的な1インチの360度イメージングエリアを採用しており、低照度環境でもノイズの少ない[…]
- 1
- 2













































