![[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_00.jpg)
1982年前後から沸き起こった一大バイクブーム。ホンダとヤマハによる原付クラスの販売拡大競争によって、330万台もの出荷台数を記録した。1980年代中盤以降にはレーサーレプリカモデルが隆盛を誇ったが、同時に拡大したマーケットに対応すべくさまざまなモデルが投入された。
●文/写真:栗田晃(モトメカニック編集部) ●外部リンク:レッドバロン
現在も機種名として残るレブルやエリミネーターが生まれた時代
スポーツモデルやレーサーレプリカモデルが主流だった250ccクラスに、空冷2気筒エンジンを搭載した異色のアメリカン・ホンダ レブルが登場したのは1985年。“反逆”を意味するレブルという車名もまた、レプリカモデルに傾倒する風潮へのシャレとして効いていた。
そしてその2年後の1987年に登場したのが、ヤマハV-MAXと双璧をなすドラッガーであるカワサキエリミネーター900のスタイルを継承したエリミネーター250だ。“反逆”のレブルと“排除する者”のエリミネーターは、主流派とは一線を画したスタンスで根強い人気があった。時代を経て2020年代に、レブル/エリミネーターの名が生き続けているのも、それぞれのインパクトが強かった証拠である。
1987 ホンダ レブルスペシャル:1980年代バイクブームの最中に誕生、10年以上販売されたロングセラー
専用設計されたセミダブルクレードルフレームに、既存の250Tマスターをベースとしたエンジンを搭載してデビューしたホンダ レブル。同時代にヤマハXS250スペシャル/スズキGSX250L/カワサキZ250LTDがあったが、アメリカンモデルとしての本格的な作り込みが魅力的だった。
ちなみにVツインエンジンを搭載したヤマハXV250ビラーゴのデビューは1988年である。移り変わりの激しい250ccクラスにあって、マイナーチェンジを繰り返しながら1994年モデルまで継続販売されたのも特徴だ。
【1987 HONDA REBEL SPECIAL】
1985年の250ccクラス出荷台数1位は盤石のホンダVT250Fで、2位がヤマハFZ250フェーザー、3位がヤマハRZ250RRで、レブルが4位に食い込んでいた。シンプルなメーターまわり/フロント18&リヤ15インチタイヤ/660mmのシート高など、こだわりと扱いやすさを両立させていた。レブルスペシャルは、シリンダーヘッドカバーとヘッドライトリムをゴールドに、クランクケースカバーやウインカーボディをクロームメッキ仕上げとしたのが標準モデルとの相違点。
1996 カワサキ エリミネーター250SE:250ccクラスを超えたマッチョなスタイルと軽快な走りが魅力のドラッガー
兄貴格の900/750/400と同様に、スポーツモデルのエンジンを転用したドラッガーコンセプトを継承してデビューした、エリミネーター250。ボリューム感のあるスタイルながら車両重量は154kg(初代)と軽量で、最高出力40馬力のDOHCエンジンと相まって想像以上の速さが魅力だった。
初代登場の翌年1988年にはビキニカウルを装着したSE、さらに1989年にはスポークホイールのLXとバリエーションを拡充。ZZR250/エストレヤ/バリオス発売後も、1990年代半ばまで製造された息の長いモデルである。
【1996 KAWASAKI ELIMINATOR 250SE】
実際にはスリムで軽量なのだが、140/90-15サイズのリヤタイヤの視覚的効果かどっしり見えるエリミネーター250。初期モデルはスピードメーターのみだったが、ビキニカウルを持つSEでは1万6000回転のタコメーターが追加された。シリンダーヘッド左側にレイアウトされたエキゾーストパイプから、スラッシュカットされたサイレンサーにつながるマフラーのレイアウトも独特。カモノハシと呼ばれるリヤフェンダーのまわりの造形もエリミネーターならでは。
1995 ホンダVRX400ロードスター:NV400カスタム由来の52度Vツインを搭載。ゆったりとしたロードスポーツモデル
ホンダ独自の挟み角52度のVツインエンジンを搭載した、オーソドックスなロードスポーツモデル。このエンジンは1983年のNV400カスタムに端を発し、1988年に登場して大ヒットモデルとなったアメリカンモデルのスティードや、マニアックな人気を博したブロスに採用されてきた歴史があった。
それらに対して、前後17インチ/右2本出しマフラー/2本ショックのVRXロードスターは、実用面では不満はないもののインパクトが足らなかったのかもしれない。1995年に登場しながら短命に終わったモデルである。
【1995 HONDA VRX400 ROADSTER】
28度と寝かされたキャスター角と1510mmという長めのホイールベースながら、アメリカンとは趣を異にするデザイン。写真の車両は小径ヘッドライトを装着してウインカーを移設しており、スポーツスター的でもある。前後のホイールは、17インチアルミリムに48本スポークを組み合わせることで、足まわりの力強さをアピールしている。周囲はCB400スーパーフォア/XJR400/GSX400インパルス/ZRXといったスポーツネイキッド全盛で、このキャラクターは不利だったかも。
本記事で紹介した車両は、レッドバロンの在庫からセレクトしたもの。レッドバロンの中古車が注目に値するのは、絶版車や中古車で“主役級”とは呼べないモデルも手厚くラインナップしていること。独自にストックしたパーツで中古車の修理に対応する、レッドバロンならではの“パーツ保証”は、メーカー純正部品が販売終了となっていることも多い絶版車に安心して乗り続けられる大きな安心材料となっている。全国306店舗で常時4万1250台のバイクを在庫しているレッドバロン、他人と違う絶版車選びに役立つことだろう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
使い途の多い「加熱」。サンメカなら持っておきたいヒートガン メンテナンスではサビたネジを緩めたり固着したガソリンを除去したり、パリパリに固まったテープやステッカーを除去するなど、ボルトやビスを回す以外[…]
自動車用タイヤに適した「キャップ一体型タイヤバルブ放電ナット」 物体同士が接触して回転、摺動するだけでなく、空気や液体が動く際にも発生する静電気に注目し、帯電した静電気を取り除くことで本来の能力や性能[…]
急がば回れの「ガソリンタンクのサビ退治」 「ガソリンタンクのサビ退治」つまりタンク内に発生したサビの除去作業以前に、必ずやらなくてはいけないのが、変質した残留ガソリンによるタールやワニス状汚れ除去であ[…]
ノーマルで乗ってもカスタムしても楽しさを実感できるビッグシングル スターターボタンを押せばいつでもすぐにエンジンが掛かるのが当然という中で、わざわざライダー自身がキックペダルを踏んで始動する儀式が必要[…]
ブレーキパッドの交換時には「ひと手間」かけて作業進行 重要保安部品のプレーキパッドだからこそ、常にコンディション良くありたいものだ。パッドの摩擦材が、まだ残っているから大丈夫ではなく、摩擦材が残ってい[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車)
ヤマハ AG200(1985年2月発売)「AGはAGRICULTURE=農業の略」 直訳すると車名は「農業200」だが、いわゆる農耕地での移動や運搬に使われるバイクのこと。ホンダのCTシリーズと成り立[…]
不朽の名車KATANAのレプリカで、尖ってないスポーツモデルをリリース! スズキといえばKATANA……国産4メーカーが揃ってビッグバイクへチャレンジして肩を並べた1970年代を過ぎて、スズキはスペッ[…]
極太のフレームに仰天 ライバルがアルミフレームで先鋭化する中、ついにヤマハもFZの発展進化形をリリースする。1986年5月に発売されたFZRは、前年に発売されたFZ750やFZ250フェーザーと同様、[…]
’80年代の国内市場は短命モデルの宝庫でもあった 若年人口の増加も手伝い、国内でのモーターサイクル販売需要も多かった’80年代。エンジンは空冷から水冷化が進み、サスペンションもフレームも日々進化が見ら[…]
ネオレトロなロケットカウルへの郷愁を巧みなグラフィックで新しさへと巧みに演出! 1989年、スズキは1レーサーレプリカ全盛だった頃に感性も価値観も異なる、オトナを意識した都会的な新ネイキッド、BAND[…]
最新の関連記事(レッドバロン)
第1特集「はじめよう! バイクライフ」 「自分もバイクに乗りたい」「ツーリングをしてみたい」そう考える方は少なくないはず。けれども、いくつか気がかりな点も……。 「お金、いくらかかるんだろう」「免許は[…]
スキルアップから大型デビューまで、ライダー必見のイベント目白押しだ! 那須モータースポーツランドでは、毎年数々のイベントを開催!日頃の安全運転に役立つ「ライディングスクール」や、普通自動二輪免許で大型[…]
プロの手でまとめられたバイク関連情報を連日お手元に!! 『ForR』のコンセプトは、読んで字のごとく「ライダーのため」のメディアであること。扱っているのは、バイク関連の最新ニュース、ニューモデルやバイ[…]
失敗したくない中古車選び、レッドバロンなら安心できる 「新車よりも安い」というのは一般的な中古車の特徴の一面であって、それだけがすべてではない。「空冷のスポーツスターが欲しい!!」となれば中古車を探す[…]
初めてでも気軽に参加できるぞ! 「憧れの外国車に乗ってみたい」そんな読者の思いに応えてくれるのが、この「那須MSL外国車試乗会」だ。 ラインナップはBMW/ドゥカティ/トライアンフ/KTM/アプリリア[…]
人気記事ランキング(全体)
1.「裏ペタ」という不思議なカスタム SS系やストリートファイター系のカスタムバイクで、時折見かけることがある「裏ペタ」。要はナンバープレートを、リヤフェンダーの内側に貼り付けるカスタム(!?)のこと[…]
世界初!カーボンフォーク&カーボンセラミックブレーキの衝撃 今回の目玉は、何といっても足まわりだ。驚くなかれ、フロントフォークのアウターチューブにはカーボンファイバーを採用(オーリンズ製NPX 25/[…]
’80年代の国内市場は短命モデルの宝庫でもあった 若年人口の増加も手伝い、国内でのモーターサイクル販売需要も多かった’80年代。エンジンは空冷から水冷化が進み、サスペンションもフレームも日々進化が見ら[…]
ネオクラの極み!“静謐なエレガンス”を纏った都会派スクランブラー ナイトシフトといえば、カフェレーサー的なフラットシートやバーエンドミラー、そしてスポークホイールが生み出す「夜のストリート」感が持ち味[…]
極太のフレームに仰天 ライバルがアルミフレームで先鋭化する中、ついにヤマハもFZの発展進化形をリリースする。1986年5月に発売されたFZRは、前年に発売されたFZ750やFZ250フェーザーと同様、[…]
最新の投稿記事(全体)
レースは自分の人生そのもの 始まりがあれば、終わりは必ずやってくる。絶対王者として長年、国内最高峰の全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに君臨してきた中須賀克行が、今シーズン限りでの引退を表明[…]
ツーリング&キャンプを楽しむ人の強い見方 寒い冬もようやく終わりが見えてきて、春の陽気を感じるこの季節。しばらく遠ざかっていたツーリングに出かけてみたくなるシーズンでもある。気軽な装備で楽しむのもいい[…]
そもそもJOG ONEが区分される“新基準原付”とはなんぞや? 排出ガス規制の強化により2025年11月で50cc原付バイクの国内生産が終了。これに伴い2025年4月から、原付一種に新たな区分“新基準[…]
先代のヨーロッパとは似て非なる生い立ち ロータス・エスプリは言うまでもなく名作「ヨーロッパ」の後継モデルとして、1976年に発売されました。ロータス創設者のコーリン・チャップマンは、新時代のスーパーカ[…]
ぬるい風とは決別だ。「着るクーラー」で未体験の涼しさを じりじりと肌を焦がす直射日光、そしてまとわりつくような不快な湿度。そんな過酷な環境下でファン付きウェアを最大出力にしても、けっきょくは生ぬるい熱[…]
- 1
- 2


![1987 ホンダ レブルスペシャル|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_01a-768x512.jpg)
![1987 ホンダ レブルスペシャル|フロントホイール|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_02a-768x512.jpg)
![1987 ホンダ レブルスペシャル|シート|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_03a-768x512.jpg)
![1987 ホンダ レブルスペシャル|リヤまわり|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_04a-768x512.jpg)
![1987 ホンダ レブルスペシャル|メーター|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_05a-768x512.jpg)
![1996 カワサキ エリミネーター250SE|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_06b-768x512.jpg)
![1996 カワサキ エリミネーター250SE|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_07b-768x512.jpg)
![1996 カワサキ エリミネーター250SE|メーター|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_08b-768x512.jpg)
![1996 カワサキ エリミネーター250SE|マフラー|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_09b-768x512.jpg)
![1996 カワサキ エリミネーター250SE|リヤフェンダー|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_10b-768x512.jpg)
![1995 ホンダVRX400ロードスター|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_11c-768x512.jpg)
![1995 ホンダVRX400ロードスター|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_12c-768x512.jpg)
![1995 ホンダVRX400ロードスター|フロントホイール|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_13c-768x512.jpg)
![1995 ホンダVRX400ロードスター|メーター|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_14c-768x512.jpg)
![1995 ホンダVRX400ロードスター|マフラー|[レブル/VRX/エリミネーター…] 絶版ミドルクラス:1980年代以降、新たなジャンルやカテゴリーを創出](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/RedBaron_15c-768x512.jpg)








































