![[バイクDIYメンテ] モトグッツィ ルマンIII:開放型バッテリーをBMW専用の密閉型に変更](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
今回整備したのは、モトグッツィ ルマンIII。初めてのエンジン始動時には、軽自動車用バッテリーにブースターケーブルを接続してセルモーターを回したものだった。その後は走りを意識して、ルマンIIIに適合した開放型バッテリーを購入して、長らく使用。しかし、気が付いたらいまひとつのコンディションに。そこで交換しようと取り外したところ、ラッキーなことに手元にあったBMW(K75)用と同じサイズで使い勝手も良好!! というわけで、ルマンIIIのバッテリーにもBMW用を搭載しました。
●文/写真:モトメカニック編集部(たぐちかつみ) ●外部リンク:デイトナ(DYT53030 バッテリー) グッツィーノ
バッテリーコンディションがいまひとつ…。Kナナゴー用バッテリーを載せたら、これがイイ!!
還暦をすぎた筆者は、大型バイクで気楽に走り回ることができない情けない体調…。リハビリのつもりでバイクいじりは積極的に楽しんでますが、バッテリーという部品を長持ちさせるためには、やっぱり定期的に走ることが一番。
つなぎっ放しOKの高性能バッテリー充電器の存在はありがたいが、それでもたまには1時間ぐらい走らないと、バッテリーコンディションは間違いなく落ちてしまうというのが、ぼく的な考え。
モトグッチ ルマンIIIをメンテした際、新品のバッテリーに交換。購入時にボロ箱に入ってきたのが気になったが、そのまま使っていたところ、気が付くと電極端子とボディの隙間から白い堆積物が盛り上がっていた。こりゃ「ハズレを買ってしまった」ということですね…。
時はほぼ同じく、もう1台の大型車・BMW K75用バッテリーも寿命を迎えていたので、BMW専用品のデイトナ製を購入して交換した。型番53030と呼ばれるバッテリーだが、試しにルマンIIIのバッテリートレイに載せてみた。するとボディサイズが同じ!!
何より嬉しかったのが、一段下がった電極端子に専用カバーが付く親切デザイン。安全性と車載充電時の使い勝手を両立する端子設計は、とにかく嬉しいです。BMWでもモトグッツィでも、オーナーさんならご理解いただけますね!?
というわけで、「BMW専用」とパッケージに印刷されているデイトナ製DYT53030型を、ルマンIII用としても使用することに決定!! 何らかの相性があると思いますが、自己責任において搭載してみました。
ちょい旧のBMW専用バッテリーとして、デイトナがラインナップしているDYT53030型。先日はBMW K75Sへ搭載してバッチグーだった型番だが、その際にルマンIIIにも載せてみたら、これまたバッチリ!! 使い勝手がすこぶる良い端子カバー付き!!
ガソリンタンクの後方からシート下に向かってレイアウトされている、ルマンIIIのバッテリー。タンク後方を持ち上げて木っ端を噛ませておけば、作業空間ができて簡単に取り外しできる。
純正バッテリーは開放型でベンドチューブ付き。ご覧のとおり、バッテリーボックスの台座は、サビ腐れは当然、サビひとつない良好なコンディション。バンドは新品に交換済み。
弾力性がある新品ゴムトレイはさすがに気持ちいい。最初はバッテリーバンドだけ新品に交換したが、イタリア製、とくにグッツィのゴム部品は、ドカ純正と比べても耐久性不足。
デイトナが取り扱うDYT53030は密閉型のMFバッテリー。発電機との相性もあるので、そのあたりは今後確認したい。バッテリーの充電管理は2.8A入力で、5〜10時間とバッテリー本体に説明書きがある。それを守って必要時には充電している。
使い勝手の良さはこの端子台カバー。電極端子が出っ張っていると車載工具箱のトレイを載せることができなくなってしまう。電源端子の出っ張りがなく、しかもそれぞれに簡易カバーがかぶる使いやすい設計なのが超嬉しい!!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
ガレージで眠っているマシンを引っ張りだそう! 今後の展開も期待されるポテンシャルの高さが魅力 コンストラクターの手によるオリジナルフレームを用いたシングル&ツインレースが流行した1990年代、オーヴァ[…]
赤サビの上から直接塗って黒サビに転換。愛車を守るBAN-ZIのラストロックシステム 【RUSTLOCK(サビ転換下処理剤)サビキラープロ】赤サビの上から直接塗ることで黒サビに変化する転換剤機能と、上塗[…]
熱膨張率の均一化によって様々なアドバンテージがある 2ストローク/4ストロークエンジンを問わず、エンジン性能を向上するためには様々な課題や問題がある。特に大きな課題は、“熱膨張率”に関わる問題だ。 「[…]
クニペックス製と瓜二つ!? アストロプロダクツの新製品「プライヤーレンチ」 ボルトやナットの2面を隙間なく掴める、平行に移動するジョー、グリップを握る力が増力される独自のジョイント構造、全長に対して著[…]
ドロ汚れだけではなく油汚れにも効果てきめん。分解前には周囲の汚れ落としが基本 台風被害による河川越水時にエンジン腰下まで水没したカワサキW1‐SA。その後、放置期間がしばらく続いたが、嫁ぎ先が決まった[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
初心者向けの溶接機は? 「初心者ですが、溶接機は何を買えばいいでしょうか?」そんな質問をいただくことが、最近増えています。折れたステーの修理から始まり、フレーム補強やスイングアーム自作、極めつけがフレ[…]
赤サビの上から直接塗って黒サビに転換。愛車を守るBAN-ZIのラストロックシステム 【RUSTLOCK(サビ転換下処理剤)サビキラープロ】赤サビの上から直接塗ることで黒サビに変化する転換剤機能と、上塗[…]
熱膨張率の均一化によって様々なアドバンテージがある 2ストローク/4ストロークエンジンを問わず、エンジン性能を向上するためには様々な課題や問題がある。特に大きな課題は、“熱膨張率”に関わる問題だ。 「[…]
「消えないブレーキランプ」は他人ごとじゃない 街中をバイクで走っていたところ、前を行くスクーターのブレーキランプがなんか明るいな~と思ったら、どうやら点灯しっぱなしになってるぽかったのですよ。 毎度乗[…]
クニペックス製と瓜二つ!? アストロプロダクツの新製品「プライヤーレンチ」 ボルトやナットの2面を隙間なく掴める、平行に移動するジョー、グリップを握る力が増力される独自のジョイント構造、全長に対して著[…]
最新の関連記事(バッテリー)
バイク エンジン かからない原因を症状別に解説 さあ、ツーリングに出かけよう! 荷物をシートにくくりつけ、ヘルメットとグローブを装着してキーをシリンダーに差し、セルスイッチをプッシュ……え、エンジンが[…]
スマートフォン連携でバッテリー管理が劇的に進化! 名古屋市に本社を置く株式会社SECONDが、LEADMAX-JAPANとの販売代理店契約を締結。2025年7月1日より、日本初上陸となるモーターサイク[…]
車両メーカーの純正バッテリーとしてもシェアを拡大 リチウムバッテリーは、同程度の容量の鉛バッテリーと比較すると、性能の指標であるCCA(コールドクランキングアンペア)値は2倍程度、寿命は3倍程度と、そ[…]
セルが弱くなったらバッテリー交換のサイン スクーターのバッテリーが弱ってきたのか、始動性がイマイチになってきました。 そういえば、このバッテリーもずいぶんずいぶん古くなってきたので、バッテリーを買い替[…]
開放式/MF式/リチウムイオン式が揃うBSバッテリー。充電電圧を管理して優位性の高いリチウムを活用したい 市販車の一部にも純正採用される例はあるが、リチウムバッテリーは鉛バッテリーに比べるとまだまだ少[…]
人気記事ランキング(全体)
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
昭和レトロの世界が広がる神奈川県『中古タイヤ市場 相模原店』 昭和の夏休みって、どんなでしたっけ? 朝はラジオ体操に行って、午前10時頃からは仮面ライダーやウルトラマンの再放送。昼は学校や地域のプール[…]
2025年6月16日に83歳になったアゴスティーニのスペシャル仕様 MVアグスタは欧州で、同ブランドが2025年で創立80周年を迎えるとともに、Agoことジャコモ・アゴスティーニ氏が83歳の誕生日を迎[…]
ガレージで眠っているマシンを引っ張りだそう! 今後の展開も期待されるポテンシャルの高さが魅力 コンストラクターの手によるオリジナルフレームを用いたシングル&ツインレースが流行した1990年代、オーヴァ[…]
初心者からベテランまで、老若男女だれもが一日中楽しめる オフロードバイクさえあれば、初心者だろうとベテランだろうと、老若男女だれもが一日中楽しめるフリーライドイベントとして企画されたのがエンジョイライ[…]
最新の投稿記事(全体)
冷たさが最大16時間続く、ピーコックの持ち運べる氷のう 炎天下の休憩で火照った体を一気にクールダウンさせたい。そんな時におすすめしたいのがピーコックの「アイスパックシリーズ」だ。 アイスパックは、創業[…]
初心者向けの溶接機は? 「初心者ですが、溶接機は何を買えばいいでしょうか?」そんな質問をいただくことが、最近増えています。折れたステーの修理から始まり、フレーム補強やスイングアーム自作、極めつけがフレ[…]
8月上旬発売:Kabuto「AEROBLADE-6 ADACT」 軽量コンパクトなフルフェイスヘルメットで、99%の紫外線と74%赤外線を軽減する「UV&IRカットシールド」を装備する。これによってヘ[…]
カワサキZ1系:1973~1978 1973 900super4 (Z1) 初期型となる’73年型。北米向けは橙×茶の「火の玉」のみだが、欧州仕様は黄×緑の通称 「イエローボール」も設定。長いリヤフェ[…]
FLHRロードキング[2002年式] ハーレーダビッドソンが1999年に満を持してリリースしたツインカムエンジン。従来(エボリューション)までのワンカム構造を改め、カムシャフトを2本配置。伝統のOHV[…]
- 1
- 2