
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:山下工業研究所
新構造ロック機構でソケットとの一体感アップ。接合部の精度が秀逸なエクステンションバー
ソケットレンチは、ソケット内側のディンプルに差込部のボールが入って接合される。スプリングでボールを押す一般的な差込部に対して、内蔵されたピンでボールを強制的に押し出して固定するのがロック式。単なる脱落防止ではなく、接合時の一体感が高いのが特長だ。
【Z-EAL ロッキングエクステンションバー 3760LZ-250/125/75】全長は250/125/75mmの3種類で、これはロック機構なしのエクステンションバーと同様。スライドチャック式ロックは先端が太くなりがちだが、この製品は根元の差込部外径よりわずか1mm太いだけで、実用上問題はない。●希望小売価格:6920円/5200円/4510円
スライドチャック部を手前にスライドさせると、ボールが引っ込みソケットに挿入できる。ボールの位置は、Z-EALソケットのディンプルにフィットするよう設計されており、ロックすると接合部のガタつきはほぼ感じられない。
バーの中間部分が太いと、全長が長くなるほどハンドルに対してバーが重くなり、全体の重量バランスが悪くなる。余分な肉を落とすことで、作業時の快適性をアップしている。
ソケットが下向き状態でボルトやナットに引っかかっても抜けず、ディープソケットや長いヘックスビットソケットを付けても先端が振れず、奥深い場所に正確にアクセスできる。
狭い作業空間で抜群の威力を発揮するナットグリップ+六面式ボールジョイント
磁石がつかないボルトナットにも使えるよう、スチールボールとスプリングで物理的に保持するナットグリップと、荷重を分散させる六面式ボールジョイントを組み合わせたユニバーサルソケット。ボルトナットを指先で支えられない場所で、最高の使い勝手を発揮する。
【Z-EAL ナットグリップユニバーサルソケット 3441MZ-8/10/12/13/14/17】●希望小売価格:5450円/5450円/5450円/5470円/5470円/5690円
ボルトナットの2面に接するボールは、逆さまにしても落下せず、ソケットを抜けばスッと離れる絶妙な抵抗感。六面式ボールジョイントの傾き角はピン式より小さいが、最大角度まで傾けても回転の滑らかさが持続する。
差込角は同じでも2種類のヘッドサイズ。作業環境に応じて選べるZ-EALハンドル
1/4用ヘッドに3/8インチの差込角を組み込んだ首振りタイプの2726ZB-3/8は、手のひらに収まるコンパクトさとガタのないプッシュ式ロック、空転トルクの軽い72歯ギヤで、窮屈な場所での作業性アップに役立つ。新製品のロッキングエクステンションバーやナットグリップユニバーサルソケットと同様に注目したい。
【Z-EAL ラチェットハンドル(プッシュボタン式)3725ZB/首振りラチェットハンドル(コンパクト/プッシュボタン式)2726ZB-3/8】3725ZBの全長178mmに対して、2726ZB-3/8は圧倒的に短い114mm。1/4用をベースとしたヘッドもコンパクトなので、ハンドル振り幅が限定される狭い空間で重宝する。●希望小売価格:9440円/1万5700円
どちらも差込角3/8インチのソケットだが、ラチェットヘッドサイズの違いからボリューム感がまったく異なる。どちらか一方ではなく、作業内容によって2本を使い分けたい。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
レストア/整備/カスタム/販売など絶版車に関するすべての分野でサービスを提供 古いバイクを海外から輸入して販売する場合、車両によって程度の違いはあれ必ず整備が付随する。 元々のコンディション次第ではレ[…]
ポータブル電源で作動する充電器が登場! いつでも必要な時に走行できるよう、常に意識しておかなくてはならないのがバッテリーのコンディション。「そんなの面倒」と思うかもしれないが、バッテリーは時間の経過と[…]
システムキャビネットSC198:アストロプロダクツ収納アイテム史上最大サイズ。ガレージの演出にも効果的なシステムタイプ 工具や道具類の収納に便利なツールキャビネットと勝手が良いワークベンチ、さらにロッ[…]
バイクいじりの教科書として愛され続けるホンダ原付50ccモデル スーパーカブ/モンキー/ゴリラ/DAX/JAZZなど、数あるホンダ50ccモデルで多くのライダーに親しまれてきたのが「横型」と呼ばれるエ[…]
Mio MiVue M802WD:記録に特化したベーシックモデル 「いつも安全運転に徹しているし、自分が事故やアクシデントに遭遇することはない」と信じていられるほど、現実世界は甘いものではない。万が一[…]
最新の関連記事(コーケン)
ハンドルとソケットが一直線になる丸形ヘッドのスイベルラチェット 丸型ヘッドの中心に支点を置くことで、ハンドルを180度振れるスイベルラチェット。ハンドルと差込部を90度にすれば通常のラチェットと同様に[…]
Z-EALメタルケースセット:バイクはもちろんクルマでも重宝するシブイチアイテム網羅セット ヘッドの中でガタつかず空転トルクが軽い72歯ギヤのラチェットハンドル、薄さと短さを追求したスタンダードソケッ[…]
エアーコンプレッサーを設置したら、インパクトレンチとソケットをセットで持っておきたい ガレージにコンプレッサーを置いたら、絶対欲しいインパクトレンチ。作業効率が格段に向上する。メッキ仕様が多いハンドツ[…]
明確な個性を持つ30種類のラチェットハンドル デザインや製品番号を変えることなく、ラチェットハンドルの要点であるギヤ数を36→72歯に倍増させたコーケンZ-EALの3/8インチシリーズがデビューしたの[…]
差込角1/2インチの12ポイントソケットで最大32mmのボルトナットに対応 ソケット差込角1/2インチのソケットレンチは、ボルトナットが大きく締め付けトルクも強い。エンジンや足まわりにはガッチリした作[…]
最新の関連記事(工具)
やっぱり「素手」が好き! いきなりですが、筆者はかなりの作業を素手で行っています。ていうか、素手が大好きです。ボルトを回すにしても、工具を持って締め付けるにしても、とにかく手先にダイレクトに伝わる感覚[…]
ポータブル電源で作動する充電器が登場! いつでも必要な時に走行できるよう、常に意識しておかなくてはならないのがバッテリーのコンディション。「そんなの面倒」と思うかもしれないが、バッテリーは時間の経過と[…]
システムキャビネットSC198:アストロプロダクツ収納アイテム史上最大サイズ。ガレージの演出にも効果的なシステムタイプ 工具や道具類の収納に便利なツールキャビネットと勝手が良いワークベンチ、さらにロッ[…]
地味に迷ってない? スパナのサイズ選び スパナやレンチのサイズ選びって、地味に迷いますよね。もちろん、バイクメンテのエキスパートともなれば、見ただけでボルトやナットのサイズがわかるものですが、ビギナー[…]
気にしてる? 結束バンドの切り方 結束バンド、便利ですよね。タイラップ、インシュロック…呼び名はいろいろあって、その人の呼び方で職業がわかっちゃうとかなんとか。某アニメのお陰で「結束バンド」という呼び[…]
人気記事ランキング(全体)
ヤマハ RZV500R「2ストV4エンジン搭載で衝撃のデビューを果たしたYZR500レプリカモデル」 ライトウエイトピュアスポーツからレーサーレプリカへの橋渡しであり、起点とも言えたヤマハ RZ250[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
4ストローク2気筒の『オフ・ザ・ロード』 国産4ストローク2気筒型オフロード車を語る上で外せないバイクが1970年登場のホンダSL350です。SL350は1970年代のホンダ車の中でもレアな存在ですが[…]
GPz900Rを受け継ぐ実用系最速マシン【カワサキGPZ1000RX】 1983年にTT-F1の排気量上限が750ccに引き下げられた結果、リッターバイクはレースの呪縛を解かれて独自に発展し始める。 […]
軽量化とパワーアップの両面を果たしたフルモデルチェンジ フルモデルチェンジが実施された2018年モデルの発売は、2018年2月1日。2017年モデルまでのニンジャ400は、海外向けのERシリーズをベー[…]
最新の投稿記事(全体)
アプリで『もてぎ2&4レース』決勝を予想してプレゼントをGETしよう! モーターサイクルロードレースの国内最高峰、全日本ロードレース選手権 Rd.1『もてぎ2&4レース』が、4月19日[…]
レストア/整備/カスタム/販売など絶版車に関するすべての分野でサービスを提供 古いバイクを海外から輸入して販売する場合、車両によって程度の違いはあれ必ず整備が付随する。 元々のコンディション次第ではレ[…]
やっぱり「素手」が好き! いきなりですが、筆者はかなりの作業を素手で行っています。ていうか、素手が大好きです。ボルトを回すにしても、工具を持って締め付けるにしても、とにかく手先にダイレクトに伝わる感覚[…]
ファクトリーマシンが進化して帰ってきた! スズキは東京モーターサイクルショーのプレスカンファレンスで、2025年の『Team SUZUKI CN CHALLENGE』の体制発表を行った。メーカーとして[…]
スズキ株式会社は、2025年4月1日より、39年ぶりにコーポレートアイデンティティ(CI)とユニフォームを一新すると発表した。 ユニフォームのデザインは、1986年から使用しているブルゾン、パンツ、帽[…]
- 1
- 2