
エンジンオイル交換は頻繁に行なっていても、フロントフォークオイルを「頻繁に交換してます!!」というライダーは数少ない。5000km程度ごとに交換するのが理想だ。カワサキ バリオスのフロントフォークを題材に、フォークオイルの交換はもちろん、各部のシールを交換したので、その手順を紹介する。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:丸中洋行
正立式フロントフォークのオーバーホール
本企画の前編では、カワサキ バリオスのフロントフォークのオーバーホールで必要となる部品の紹介と、作業前に必要なインナーチューブの曲がりの有無の確認をした。なお、用意したのはカワサキの純正部品ではなく、丸中洋行が製造販売する、JIS規格に準じた純正と同品質/同サイズの“規格部品”だ。
スプリングとオイルダンパーを組み合わせたフロントフォークにとって、フォークオイルは重要なパーツのひとつである。同様にオイルシールやブッシュ類が劣化した際は、部品の交換が必要だ。もちろん外観から劣化が確[…]
それでは、これら規格部品を使用し、バリオスのフロントフォークのオーバーホール作業を進めてみよう。
分解したパーツに付着したフォークオイルは脱脂洗浄しよう。各パーツをレイアウト通りに並べてみるとこのような感じになる。ボトムケースのアウターメタルとインナーチューブ先端のスライドメタルを新品に交換した。 [写真タップで拡大]
今回使用したフォークオイルはモトレックスの15W。オイル粘度を硬くすると減衰特性が変わり、油面の高さを微調整することでも作動フィーリングは変化する。サスセッティングを楽しんでみよう!! [写真タップで拡大]
※本記事は“モトメカニック”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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