バイクライフ3年目を迎えるにあたって、“乗り換え”という選択がふと心に浮かんだミリオーレ営業・ムラタ。トライアンフの新型モデル「スクランブラー400X」を予約した様子を前回はお届けしたが、1月下旬に開催されたメディア向け試乗会&記念パーティーに参加。ついに現車と対面、そして乗った‼️ 好きピに会えたかのような個人的ハッピーに満ちた1日をお届け!
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●写真:トライアンフモーターサイクルズジャパン ミリオーレ編集部 ●外部リンク:トライアンフモーターサイクルズジャパン
村田奈緒子(むらた・なおこ)/20代からバイクに憧れはあったものの、40歳で一念発起し普通二輪&大型二輪の免許を取得。2022年2月、人生初バイク(ロイヤルエンフィールドのヒマラヤ)を購入し、バイクライフがスタート。インドでのヒマラヤツーリングなども経験し、ネクストステージとして乗り換えを決断。2代目のマイバイクとなるトライアンフのスクランブラー400Xの納車待ち中。
好きピに会いたい…予約以降、そんな乙女心が日々募る
本連載初回の記事「高揚感を生み出すトライアンフ東京のおもてなしに、新型「スクランブラー400X」の予約を即決!」を公開した後、多方面から連絡をいただいた。端的にいうと「乗り換えバイクを予約しに行ったよ」というだけの記事なのだが、反響の大きさにトライアンフ初の400ccモデルが気になっている人が多いことを強く感じた。
「なぜスピード400ではないの?」「大型免許も持っているのに400ccを選んだのはなぜ?」「試乗せずに乗り換えを決めたポイントは?」など具体的にいろいろ聞かれたのだが、そのあたりは後日改めてお話しようと思う。
予約後、私はいただいたカタログをほぼ毎日眺めて過ごしている。早く会いたい、乗ってみたい…まるで好きピ(好きとピープルを合わせた造語。対象は人だけでなく範囲は広い)を想うかのように、スクランブラー400Xに想いを馳せてきた。1月下旬、そんな好きピとついに対面! 少しだが試乗もできた!
2023年に年間販売台数4108台を達成したトライアンフの勢いは止まらない!
1月末、日本に上陸したばかりのトライアンフ400シリーズが初お披露目となるプレスカンファレンスが行われた。お目当ての新型モデルの紹介前に、日本におけるトライアンフの現状の説明があった。2023年は新たに4店舗がオープンし、年間販売台数は4108台を達成。着々とトライアンフユーザーを獲得しているなか、普通二輪免許で乗ることができる新型モデルが年明け早々に上陸したわけだ。
既存のトライアンフユーザーからの問い合わせも多いという400シリーズの販売によって、2024年はどこまでシェアを拡大していくのか? そんな期待感に十分応えるにふさわしい高級感ある佇まいの2台のバイクがアンベールされると、会場内の皆がスマホやカメラを向けた。早く現車を見てみたいと誰もが思っていたのだろう。プレスカンファレンスを終えると、メディア関係者は早く乗りたいとばかりに寒空の下、試乗受付に急足で向かっていたのが印象的だった。
いざ試乗へ! タンデムでまず加速に驚き、軽さにも驚く
いざ試乗! ということでタンデムで移動することになり、パッセンジャーとして乗ったのが私の一番最初のスクランブラー400X試乗になった。
いざ発進!ということで、驚いた。スクランブラー400Xは想像以上に発進時のパワーがあり、ちょっと振り落とされるかとヒヤッとしたのだ。威勢がいいし、エンジンを回すとグングン進むパワーは、思っていた以上で「軽っ! 速っ!」と笑ってしまったほど。自分で運転するとさらに驚いたのが軽さだ。
この日は試乗時間が限られていたため、街中を少しばかりストップ&ゴーしたにすぎないが、「痛快なバイクだな〜」というのが私の印象だ。バイクに乗りたい! という高揚感をさらに盛り上げてくれるイメージで、気分爽快だった。そして一見すると、普通二輪とは思えないボリューム感や高級感もかなり好印象。強いて言えば、初代バイク(ロイヤルエンフィールドのヒマラヤ)が牧歌的な味わいのバイクだったので、スクランブラー400Xのシフトチェンジのせわしなさに、最初はほんの少し戸惑いもあった。しかしそれもすぐ慣れるほどフレンドリーなバイクで、Uターンも不安なくできた。
スクランブラー400Xを終え、スピード400にも試乗。こちらはタイヤサイズやフレームの違いゆえだと思うが、スクランブラー400Xよりもかなりコンパクト。個人的には車体のサイズ感含めて、スクランブラー400Xの方が好みなのは間違いなかった。
この日は新車状態での試乗だったので、慣らしを終えて街中だけでなく高速や長距離を走ったりすると、また印象は変わりそうだ。それでも私は、このバイクに乗り換えを決めたのは間違いではなかったなと満足してこの日を終えた。
新たなバイクカルチャーのスタイルを提案するプロジェクトも発表
さらにこの日は、ファッション性と機能性のバランスを追求した独自の世界観を提案する、日本発のアパレルブランド「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」と共同で、新たなバイクカルチャーのスタイルを提案するプロジェクト発足も発表された。
これはホワイトマウンテニアリングのデザイナーである相澤陽介さんが提唱するコンセプト「服を着るフィールドはすべてアウトドア」に、トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン代表の大貫氏が深く共感したことから始まったプロジェクト。今後、オートバイを取り巻くカルチャーに新たな提案を吹き込んでいくことで、日本のバイク業界とファッション業界に新たな潮流を生み出すことを目指していくそうだ。
ブランド初の普通二輪免許で乗ることができるバイクの登場だけでなく、ホワイトマウンテニアリングとのプロジェクトをはじめ、2024年はトライアンフでよりアクティブな動きが期待できそうだ!
そして次回の連載こそは、待望の納車編! と、強く念じる日々…。
スクランブラー400シリーズを改めて見てみよう!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ミリオーレの最新記事
ファッションからスポーツまで。現代のバイクライフにフィット このバイクは只者じゃない−−。僕はマヨルカ島のリゾートホテルのエントランスに鎮座するトライアンフの「スピードツイン1200RS」に初対面した[…]
ライダーを様々な驚きで包み込む、パニガーレV4S 5速、270km/hからフルブレーキングしながら2速までシフトダウン。驚くほどの減速率でNEWパニガーレV4Sは、クリッピングポイントへと向かっていく[…]
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間[…]
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間[…]
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間[…]
最新の関連記事(トライアンフ)
電子制御デバイスをさらに進化させてパワーアップも果たしたモダンネイキッド スピードトリプル1200RSは、2021年に初登場となったロードスターシリーズのフラッグシップモデルだ。パワフルな1160cc[…]
ファッションからスポーツまで。現代のバイクライフにフィット このバイクは只者じゃない−−。僕はマヨルカ島のリゾートホテルのエントランスに鎮座するトライアンフの「スピードツイン1200RS」に初対面した[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
トライアンフの歴史を華々しく飾った一流スタントライダーの記念碑的モデル トライアンフ・ロケット3は、2458cc水冷並列3気筒エンジンをクランク縦置きで搭載するメガクルーザーだ。このたび発表された特別[…]
伝説のロゴが語る歴史 2024年現在でこそ、三角形にブロック体のアルファベットといった趣の、トライアンフロゴ。しかし100年以上続く、歴史あるブランドだけあって、1902年の盾型デザインに始まり、いく[…]
人気記事ランキング(全体)
『通称』と『道路交通法における区分』、『道路運送車両法による区分』がある バイク雑誌やWEBヤングマシンの記事を読んでいて「これってどうなってるの?」と混乱したことがある方もいらっしゃると思う。のっけ[…]
これが後のGL500につながったかは不明 これはいろいろなエンジン型式の可能性を探るために開発された1台で、クランク軸縦置きの200㏄空冷Vツインを搭載したもの。製造コストが高く、商品化できなかったと[…]
クロスオーバー系レトロがアップグレード! インディアヤマハは、ブロックパターンタイヤを履いたネオレトロスタイルの「FZ-X」をマイナーチェンジして発表した。ロングストローク設定の空冷149ccエンジン[…]
さとみ(すとぷり)がアンバサダーに就任! 日本二輪車普及安全協会は、2025年3月かいさいの「第41回 大阪モーターサイクルショー2025」および「第52回 東京モーターサイクルショー」の開催概要を発[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
最新の投稿記事(全体)
【読み飛ばしOK】自動車損害賠償責任保険審議会の結果、基準料率の改定は必要ないと判断【料金表は下の方に】 金融庁が令和7年1月10日および1月17日に行った第150回・第151回自動車損害賠償責任保険[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
[A] 前後左右のピッチングの動きを最小限に抑えられるからです たしかに最新のスーパースポーツは、エンジン下から斜め横へサイレンサーが顔を出すスタイルが主流になっていますよネ。 20年ほど前はシートカ[…]
免許返納後もアクティブに楽しむための小型低速EV パワーユニットに自社の電動モーターを、バッテリーにホンダの「モバイルパワーパックe:」を採用した汎用EVプラットフォームをヤマハが初公開したのは、20[…]
アライの最高峰スポーツフルフェイスに長島哲太選手の最新グラフィックが登場 長島哲太選手は、2008年にGPモノクラスから全日本ロードレース選手権にデビューし、3年後の2011年にはシーズンチャンピオン[…]
- 1
- 2