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サーキットのスポーツ走行で気になるのは…やはりタイム。ラップタイマーを装備すれば速い/遅いは分かるが、それだけで終わらないのがアクティブが取り扱うQSTARZ(キュースターズ)の「LT-8000GT」。簡単で正確なタイム計測はもちろん、走りの“見える化”でスポーツライディングのレベルをいっそう高めることができる!
●文:ミリオーレ編集部(伊藤康司) ●写真:柴田直行 アクティブ ●外部リンク:アクティブ
Qスターズで走りを数値化&見える化!【原田哲也の走りは何が凄い? 趣味ライダーとプロの走りを比較してみた!】の記事はこちら
走りをレベルアップするラップタイマー
【QSTARZ LT-8000GT】3.2インチディスプレイを備える独立型GPSラップタイマー ●価格:9万5700円
愛車の性能を存分に味わったり、ライディングテクニックを磨くなら、サーキットでスポーツ走行するのがセオリーだ。近年はショップなどが開催するサーキット走行会も増えているので、いっそうスポーツ走行が身近になっている。
そんなスポーツライディングに目覚めたら、がぜん気になるのが“タイム”だ。もちろんバイクの楽しさはタイムがすべてではないが、自身の上達具合を知ったり、イベントレース参戦を目指すライダーならタイムが大切な基準となるのは間違いない。
そこで欲しくなるのがラップタイマーだが、オススメしたいのがアクティブが取り扱うQスターズの「LT-8000GT」。簡単/正確にタイム計測できるのはもちろん、Qスターズなら自分の走りをしっかり分析できるからだ。それではLT-8000GTの機能と“その先”を見てみよう!
独立型だから簡単装着でスグに使える!
パッケージには、LT-8000GT本体の他に充電やパソコンと接続するUSB Type-Cケーブル/クイックガイダンス/保証カード/ステッカーが同梱。
LT-8000GTは独立型のGPSラップタイマーだから、磁気センサー類を設置しないサーキットでも使用可能。さらに内蔵するリチウムバッテリーはフル充電で最大14時間稼働するので、電源の配線も不要だ。オプションのバイクホルダーキットを使うか、1/4インチの汎用ネジで車体に固定するだけでスグに使用できるのが嬉しい。
ヤマハYZF-R7のトップブリッジに装着した例。両面テープだけでも相応にシッカリ貼りつくが、万一の脱落防止に結束バンドで固定するのがオススメ。ハンドルを左右に切って、カウルやスクリーン等に接触しないか確認しよう。
スイッチオンでコースを自動認識
電源を入れて“サーキットモード”を選択すると、GPSによってコースを自動的に認識。“開始”ボタンを押してから、30km/h以上でコントロールラインを通過すると自動的に計測が始まる。
LT-8000GTは世界中のサーキットやドラッグコースを750、日本国内も141のコースデータを内蔵しており(2023年2月現在)、GPSによる自動認識機能を搭載。だからサーキットに到着したら電源を入れるだけでOK。あとは開始ボタンを押すだけで計測を開始する。
走行中はストップウォッチ機能でタイムを計測し、コントロールラインを通過すると、ラップライムを表示。ベストラップの更新をグリーン表示で知らせたり、前周とのタイム差なども表示できる。事前に設定しておけば、セクターごとのタイム表示も可能だ。
そして走行が終了して計測をストップすると、ベストタイムや周回ごとのラップタイムをその場で確認できるのも便利だ。
走行中はラップタイムを表示。設定すればセクターごとのタイム表示や、セクターを通過したスプリットタイムの表示も可能。また、ベストタイムを更新すると画面をグリーン表示、更新できないとレッド表示する機能も用意。走行中に画面上の数字を読み取ることは難しく、そればかりを気にしていると集中力が途切れる原因になりかねない。しかし、画面の色でラップタイムを認識できるこの機能は、走行中でも直感的に『うまく走れたか?』を理解することが可能。これがライダーの冷静な判断力やモチベーションアップに繋がるのだ。
走行が終了してラップタイマーを停止すると、周回ごとのタイムとベストタイムを表示し、セクターごとのタイムやスプリットも確認できる。
スマートフォンに無線接続!
手持ちのスマートフォンやタブレットにスマホ用アプリ「QRacing APP」をインストールすれば、Bluetooth&Wi-Fiを搭載するLT-8000GTと無線接続が可能になり、アプリ上でラップタイムや走行軌跡の比較など、様々な分析を行うことができる。
従来品からLT-8000GTが大きく進化したのが、スマートフォンとの連携。Bluetooth&Wi-Fiで無線接続できるので、本体をバイクに装着したまま、走行データを「QRacing APP」にダウンロード可能。アプリでは異なるセッションのラップと比較できるので、たとえば前回のスポーツ走行のベストラップと、今回のベストラップを比較するのも簡単だ。
ほかにも走行データをクラウドにバックアップしたり、Qスターズユーザーのサーキットごとのランキングへの参加や、ユーザー間で交流できるSNS機能も持っている。
専用解析ソフトで走りを詳細に分析!
LT-8000GTをUSBケーブルでパソコンに接続し、専用解析ソフト「QRasing PC」に走行ログをダウンロードすれば、より詳細に走りを分析できる(OSはWindows7以降 /Mac非対応)。
タイムの計測と保存は、LT-8000GT単体でもOKだし、簡単な比較ならスマホの「QRacing APP」でも十分だろう。しかしパソコン版の専用解析ソフト「QRasing PC」を使えば、いっそう詳しく自分の走りを分析できる。
スマホ版と比べて、他のセッションから走行を選択したり抽出するのが簡単で、3つの走行を比較することが可能。さらにセクターのビーコン(セクターを切り分けるポイント)を任意の位置に設定できるので、たとえば「1コーナーの進入から出口までのタイムを知りたい、比較したい」という場合も、ビーコンを設定すれば容易に比べることができる。
走りの“見える化”が上達の早道!
上手く走れたラップと調子の出なかったラップを比較すれば、どこでミスしたのか、自分の苦手なポイントなどもシッカリわかる。
サーキット走行で「ドコが得意、ドコが苦手」か自分では解っている(と思っている)ライダーは多いだろう。とはいえ、ともすると「旋回速度を高くしよう、ブレーキポイントを奥にしよう」と漠然と頑張ることで、かえって走りのリズムを崩してしまい「頑張っているのに、なかなか速くならない」と悩む方もいるだろう。
そんなライダーこそ、LT-8000GTで計測し、スマホやパソコンの解析ソフトで確認するのがオススメ。コースのどこで減速や加速を始めているかが、“感覚”ではなく明確に解るし、加減速のチャートで線の角度やスムーズさを見れば、メリハリ良く加減速しているか、もしくは探るように速度調整しているのかも解る。
またラインを変えてみた際の変化や、コーナーで使うギヤ変えた際にどちらが速いかも一目瞭然。LT-8000GTがあれば、そういった走りの工夫や組み立てをタイムに直結できるのだ。また、ベストタイムのラップと、いまひとつ乗れていないラップを比較すれば、ドコが上手くいっていないかもわかるだろう。
タイヤを換えたり、マフラーやホイールをカスタムしたら、果たして走りはどう変わるのか? 専用アプリで分析すれば、その効果がしっかり確認できる。
そして愛車にカスタムやチューニングを施した際も、走行データを比較すれば効果を確認できるだろう。たとえばタイヤの銘柄やグレードを変えたらどうなったのか? サスペンションのセッティングを変えた、マフラーを交換してスロットルが開けやすくなった等々、その効果が走りのどこに現れているのかを見るのも楽しいだろう。
また、このデータを晩酌中や寝る前に見て研究できるのも楽しみ。「次はこうしてみよう!」といった走りの工夫のイメージトレーニングもしやすい。もちろんサーキットで知り合った仲間とデータの共有をするのもあり。「あのコーナーが速い/遅い/得意/苦手」なんて会話も、LT-8000GTがあれば楽しめる。その使い方は無限大だ。
サーキットでスポーツライディングを楽しむ全員にオススメのQスターズの「LT-8000GT」。LT-8000GTで走りを“見える化”すれば、スポーツライディングをいっそう奥深く楽しめ、結果としてタイムの向上も望めるはず。これがラップタイマーの枠を超えたLT-8000GTの最大の“機能”と言えるだろう。
【GPSラップタイマー LT-8000GT】ディスプレイ:3.2インチカラー LCD(320x240px) 本体サイズ/重量:11.7 x 7.2 x 3.1cm/158g 対応GPS:25Hz GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/ QZSS センサー:加速度計とジャイロスコープ ワイヤレス通信:Bluetooth LE 5.0+Wi-Fi2.4GHz バッテリー:充電式リチウムイオン(最大14時間) メモリー:8GB 入出力ポート:USB Type C (DC5V,750mA) 防水レベル:IPX7 動作/充電温度:-10~60°C/0~45°C 解析ソフト:QRacing PC(OS Windows7 以降[Mac非対応])/QRacing APP(iOS/Android 対応) ●価格:9万5700円
Qスターズで走りを数値化&見える化!【原田哲也の走りは何が凄い? 趣味ライダーとプロの走りを比較してみた!】の記事はこちら
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