高速道路ツーリングプランでお得に行く、千里浜なぎさドライブウェイ名古屋発1泊2日ツーリング
●文:[クリエイターチャンネル] 山崎陸
日本で唯一の砂浜公道である、千里浜なぎさドライブウェイ。約8kmにわたる砂浜がまるで天然の道路のように広がり、車やバイクで波打ち際を駆け抜ける、珍しい爽快な体験ができるスポットです。ライダーにとっても、一度は訪れたいスポットなのではないでしょうか?
私は2024年8月にCB400SFで行き、あまりに感動したので、翌月にスーパーカブ110でもう一回行きました。そのぐらいハマってます。
そんな千里浜なぎさドライブウェイですが、高速道路ツーリングプランで行くのが、とてもお得なんです。本記事ではツーリングプランを使って、名古屋発1泊2日でお得に走るモデルコースや、注意点等を紹介します。
高速道路ツーリングプランを事前申込しておこう
高速道路ツーリングプランとは観光地の活性化や高速道路の利用促進のために、NEXCO東日本、中日本、西日本がそれぞれ打ち出しているサービス。事前申し込みすることで、連続する数日間だけETC搭載の二輪車に限り、定額で高速道路が使い放題になります。
名古屋から向かう、千里浜なぎさドライブウェイの旅で使うのは、NEXCO中日本が打ち出している「東海北陸道・北陸道」プランです。2024年4月1日 〜 11月30日までの間で、連続3日間、5500円で指定の高速道路が乗り放題になります。じつは、千里浜なぎさドライブウェイ、乗り放題プランと無料の自動車道で行けるんです。
千里浜なぎさドライブウェイは名古屋から直行すると、一宮ICで乗って小矢部ICあたりで降りて、のと里山街道(無料)を走るのが一般的です。片道2810円なので、往復すると5620円。高速道路ツーリングプランは定額5500円なので、道中自由に降りたり少し足を延ばしたりしても、直行直帰より少し安く高速道路に乗れちゃうんです。
ご自宅から一宮ICまで高速道路を使ったり、能登半島のほうまで行ったりすると、少し料金がかかりますが、乗り放題プランを使うと、確実にお安くツーリングができます。
名古屋発1泊2日モデルコース
1日目:朝から出発し、七尾で昼食、千里浜を走って金沢で泊まる
朝名古屋を出発し、能登半島の七尾市で昼食を食べる
朝8時あたりに名古屋を出発すれば、11時30分ぐらいには、能登半島の七尾市に到着します。能登では春はイワシ、夏はマグロ、秋はアオリイカ、冬はブリと一年中季節の海鮮が楽しめます。雪深い北陸なので、冬にはバイクで行きにくいですが、春夏秋はおいしい海鮮料理を目的に向かってもいいですね。
北陸の小谷部砺波JCTから高岡ICまでは、ツーリングプランの範囲外です。バイクで280円かかるので要注意。
能登島大橋を渡り能登島に上陸してみる
能登島大橋は七尾市と能登島にかかる全長1,050mの橋です。晴れた日はとくに気持ちがよくて、青くてきれいな海に囲まれて走る、非日常の時間を味わえます。約1kmとバイクだとすぐに走り切ってしまうので、ペースを落としながら、ゆっくりと走るのがおすすめ。
能登島にかかるもうひとつの橋、”ツインブリッジのと”は地震の影響もあり、2024年9月時点では閉鎖中となっています。能登島1周約60kmを楽しんでもよいですし、時間次第では途中で引き返してもよいでしょう。再び能登島大橋を渡って、能登半島に戻ります。
のと里山街道を通って千里浜なぎさドライブウェイに行く
のと里山街道に七尾ICから入り今浜ICで降り、この旅のメインである千里浜なぎさドライブウェイに向かいます。今浜ICから千里浜なぎさドライブウェイまでは数分です。
バイクで砂浜に入るとなると、最初は緊張しますが、すぐに慣れます。乗り入れてみると、意外と地面はしっかりしている。じつは、そこそこ走りやすいのです。
約8kmの砂浜をツーリングしたのち、レストハウスに到着。少し休憩でアイスクリームやコーヒーを楽しんでもいいですね。
千里浜なぎさドライブウェイはSSTR(Sunrise Sunset Touring Rally)という、ツーリングイベントのゴール地点になっていることでも、知られています。日の出とともに日本列島の東海岸の任意の場所からスタートし、日没までに千里浜にゴールするというアドベンチャーラリーです。
レストハウスには多くのバイクチームのステッカーが貼ってあったり、パリダカールラリーで実際に使用したバイクが展示してあったりと、多くのバイカーにとって聖地になっているんだなと実感できる展示が目白押しです。
千里浜なぎさドライブウェイを出発し、金沢で宿泊する
千里浜なぎさドライブウェイを出た後は、千里浜ICもしくは今浜ICからのと里山街道に入り、金沢を目指します。宿はアパホテル金沢片町にすると良いでしょう。大型バイクも停められるからです。とはいえ変更されている場合もあるので、事前に電話でバイクを停められるか確認しておくと安心です。
2日目、金沢から九頭竜湖を通って名古屋に帰る
金沢を出発し、福井県大野市で名物のそばを食べる
金沢西ICから高速道路に入り大野ICで降りて、大野市に向かいます。ここもツーリングプランを使えば定額で走れるので、高速道路に乗ってもまったく懐が痛くありません。1.5時間ぐらいのツーリングが楽しめます。到着したら、大野市名物のそばを楽しむのもいいですね。
九頭竜湖ダムで休憩しつつ、名古屋に帰る
昼食を食べたら、九頭竜湖ダムに行きます。30km弱と近いので下道でも悪くありません。駐車場はトンネルとトンネルの間にあるため、うっかり通過しそうになります。気を付けておきましょう。展示の見学、駐車場は無料です。のんびりできて、休憩や気分転換に訪れるのに、ぴったりだと思います。
その後は、白鳥ICから高速道路に乗って名古屋に帰還します。ツーリングプランの範囲内である一宮ICまでは2時間弱です。
千里浜なぎさドライブウェイに行って感じた注意点
白い地面は滑る! ライン取りには注意
砂浜は白い部分と茶色の部分があります。茶色の部分は水を吸って硬くなっており問題なく走れるのですが、白い部分は乾いて滑りやすくなっています。ツルっとコケることもあるようなので、ライン取りを意識して運転してください。
重いバイクのサイドスタンドは埋まるので、板を持っていく
重いバイクのサイドスタンドは埋まります。私のCB400SFは問題ありませんでしたが、一緒に行ったCBR1100XXは埋まっていました。スタンドの下に挟む板を、持っていくとよいでしょう。
海水浴シーズンは立ち入り禁止エリアがある
毎年7月中旬~8月下旬頃は、海水浴シーズンです。一部エリアがロープが張られて、バイクや車が入れないようになっています。間違えて侵入しないようにしましょう。
波が高い日は通行禁止になる
晴れていても、波が高いなど安全に走行できない日は、通行止めになります。通行止め情報は”石川みち情報ネット”のページ左上”観光道路情報”で確認できるので、なるべく当日行く前に、確認しておきましょう。
波の情報は当日にならないと分からないため、前日に「明日は通行規制はありますか?」と問い合わせしても、答えてもらうことはできません。
千里浜なぎさドライブウェイは行きたいと思ったときが行き時!
千里浜に限ったことではありませんが、自然系の観光地は経年や人による劣化で、立ち入り禁止になることが珍しくありません。現に、千里浜も年々砂が流出して小さくなっているとのこと。気が付いたら、二度と行けなくなっているかもしれません。思い立ったらいつ行くの、今でしょ!
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