パンヘッドEL1952!!
なぜサビサビなのにNEWペイント!? 知られざるヴィンテージチョッパーの世界〈ジョインツ2024〉
●文&撮影:[クリエイターチャンネル] 青木タカオ
わずか1日のみの開催でありながら、来場者数は1万人規模。毎春、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で行われるカスタムショーが「JOINTS CUSTOM BIKE SHOW(ジョインツカスタムバイクショー)」です。
ジョインツ2024は4月14日(日)に開かれ、今年も大盛況。開場前から長蛇の列ができ、オフィシャルグッズはすぐに完売するという人気ぶりでした。
ハーレーダビッドソンをはじめインディアン、英国ほか欧州車、もちろん日本車も含めて、さまざまなメーカーの新旧カスタムバイクが勢ぞろいし、ジャンルもまた多種多様です。
とくにヴィンテージの世界はじつに奥深く、リペアや再塗装など一切手が加えられていないフルオリジナルのものがあれば、レストアされて新車のようなコンディションになっているものも。
そして興味深いのが、ニューペイントであるにもかかわらず、見た目は当時からのまま、忠実に再現されているという“エイジング塗装”の世界です。
Motor Cycle PANDEMIC(モーターサイクルパンデミック)[千葉県旭市]は、1952年のパンヘッドチョッパーを展示。サビサビで、これもまた雰囲気があってカッコイイなぁ〜と思って近づいてみると、「NEW PAINT on this Vehicle !」のボードが掲げられているではありませんか!?
思わず「そんな馬鹿な!」と、筆者は呟いてしまいました。このサビサビのバイク、どこからどう見ても塗装したばかりには見えません。「ニューペイントって、何かの間違いでは?」と、MCパンデミックの嶋田純也代表に聞いてみたところ、はいっ、ナットクしました。
これぞ“エイジングの極み”であり、見た目だけでなく触った感覚もオーナーは楽しめるよう、ヒビややれ具合も再現しているとのこと。70年以上も前の貴重なビンテージハーレーですが、嶋田さんは「ぜひ触ってください」と、来場者に触感も体験してもらっていました。
いかがでしょうか、「ジョインツ2024」には、このような知られざる奥深きカスタム&ビンテージの世界が広がっていました。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(青木タカオ)
ラジオが泣いた夜 片岡義男のオートバイ小説に影響され、その世界観に昔も今もぞっこんであることをいろいろなところでハナシているボクですが、こともあろうか公共の電波=ラジオでもそんなお喋りをさせていただき[…]
あの『週刊プレイボーイ』と夢のコラボ!? こんにちは、バイクライターの青木タカオです。今回はご報告したいことがひとつあります。バイク記事を寄稿させていただいております『週刊プレイボーイ』(集英社)にて[…]
日本のカスタムシーンを牽引 有力カスタムビルダーたちの作品が、一度に集結するたいへん貴重な機会となっているのが、「ヨコハマホットロッドカスタムショー」です。「日本のカスタムシーンはいま」「トレンドは?[…]
メディアも多用する“◯◯◯女子” バズりワードとして、SNSをはじめメディアでもよく使われるようになった「◯◯◯女子」という言葉。セクシュアリティの多様化が認知され、ジェンダーレスな時代とはそぐわない[…]
最新の関連記事(カスタム&パーツ | ハーレーダビッドソン)
ハーレーダビッドソン高崎カスタム:走行イベントでレンタル&試乗ができるダート仕様 群馬県高崎市にある正規店・ハーレーダビッドソン高崎。X350やパンアメリカでの遊びの提案に力を入れており、X350のカ[…]
リジッドボバー1979ショベルヘッド:彫金&塗装! ゴージャスな装いをボバーで追求!! ヴィンテージカスタムハーレーを専門とする遠藤自動車のフラッグシップと言える代表的なフォルムだ。低く長い、[…]
GLEAMING WORKS:快適で理想的なライディングポジションに! ユーザーのリアルな声をもとに開発したハーレー専用パーツを多数ラインナップし、人気を博す「GLEAMINGWORKS(グリーミング[…]
XLCRとはあらゆる点で違う ブラックに統一された精悍な車体の中で、フューエルタンクに貼られたバー&シールドのエンブレムがゴールドで彩られ、誇らしげに煌めいている。 クォーターサイズのコンパクトなフェ[…]
スピード感を纏ってクオリティアップ ホイール/エンジンまわり/ステップなどの金属パーツは、パウダーコートや塗装を剥がし徹底的にポリッシュすることで、ノーマルパーツを使いながらも高級感を出した。汎用品で[…]
最新の関連記事(イベント | ハーレーダビッドソン)
東海圏で初開催! ブルースカイミーティング ハーレーダビッドソンジャパンが運営する、誰でも参加できる、家族連れ/ノンライダー大歓迎のライフスタイルイベントが『ブルースカイミーティング』だ。 「モーター[…]
コヨーテミーティング、2024年は会場を変更して開催 2023年までは渡瀬川の河川敷が会場だったコヨーテミーティング。毎年多くの来客があるイベントとして定着しているが、実は2023年の秋に今回の新会場[…]
ハーレーコンテスト/トークショー/愛車撮影会などの人気イベント 開催されたのは2024年5月19日。毎年、梅雨前の天気が安定している時期での開催なので、今年も絶好のツーリング日和となり、数多くのライダ[…]
新規ハーレーオーナーも多いX350&500。そんなオーナーと交流したい。10月1発目は「Webike Festival2024」が会場だ! モリワキ初のハーレー用マフラーを装着した『ウィズハー[…]
来場者数は過去最高を記録。都市型ライフスタイルフェスに ハーレーダビッドソンジャパンは、2024年6月1日(土)/2日(日)にかけ、横浜市山下ふ頭特設会場で都市型ライフスタイルフェス『ブルースカイヘブ[…]
人気記事ランキング(全体)
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
空冷なのがいかにもホンダ〈CB125〉 ロータリーエンジンを搭載したバイクは、’72年にモーターショーで発表されたヤマハRZ201や’74年に海外で市販されたスズキRE5があるが、ホンダも試作していた[…]
R750スタイルでフレンドリーなサイズ感と価格を実現したX350に新色 1970年代初頭から40年以上にわたってフラットトラックレースで活躍してきた伝説のマシン XR750をオマージュした「X350」[…]
第1作から36年の“時間”も再現! カウルが紫外線で退色し、くすんだトーンだが、じつは緑青を用いたペイント。擦れて色が剥げ落ちた箇所も塗装だ。車体右側のエンジンケースカバーやサイドカバー、マフラーには[…]
交通取り締まりは「未然に防ぐため」ではなく「違反行為を探して検挙するため」? クルマやバイクで運転中に「なんでそんな所に警察官がいるの?!」という運転者からすれば死角ともいえる場所で、交通違反の取り締[…]
最新の投稿記事(全体)
スズキからBMWのファクトリー車へ オートレース宇部Racing Teamは、BMW M1000RRのファクトリーマシンを入手し、浦本修充選手を擁して2025年のJSB1000に参戦すると発表した。ス[…]
チーム、タイヤ、マシン、大きな変化があった2024年 2024年シーズン、小椋はチームを移籍、マシンもカレックスからボスコスクーロに変わった。さらにMoto2クラスのタイヤはダンロップからピレリになる[…]
65年前に独自の車体構成で誕生したスーパーカブ 今から67年前の1958年に誕生したスーパーカブC100は、ホンダ創業者の本田宗一郎氏と専務の藤澤武夫氏が先頭に立って、欧州への視察などを通じて新機軸の[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
タンクのカラーは“Benny Yellow Special” マットモーターサイクルズジャパンは、軽二輪ロードスターの「GT-SR 250」をベースとした特別仕様車「BENNYʼS.LTD.×JAPA[…]