ボロボロのリトルカブをDIYでスピード修理! 果たしてエンジンは掛かるのか…?【リトルカブ一日レストア|後編】

解体屋から買ってきたリトルカブのスピードレストアに挑戦してます。メッキは錆びてるしフレームの所々にサビも浮いているし、押して動かせないほどに後輪がガチガチに固着しちゃってるし…。こんなリトルカブを本当に1日でレストアすることができるのか? 前回/前々回に続き今回は最終回。一気に組み上げていきますよ~!
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
【YouTubeクリエイター:DIY道楽テツ】バイク雑誌の編集に携わったのち、20年以上の溶接の経験を活かしてDIYに勤しむYouTubeクリエイター。「バイクを元気にしたい!」というコンセプトで定期的に動画を配信している。最近では徒歩旅に目覚めたという。’76年生まれの2児の父。[URL]DIY道楽(メインチャンネル) / のまてつ父ちゃんの日常(サブチャンネル)
【ご注意】今回の企画は1日でレストアするということでかなり強引な作業内容となっております。 本来のレストアからはかけ離れた内容となっておりますのでご了承ください。
なんで「一日でレストアする」なんて言っちゃったんだろう? だけど後には引けない。考えるより手を動かすのだ!
いやもう、ホントに。なんでまた「1日でレストアする」なんて言っちゃったんでしょうね??
バイクをバラバラにできたのか10:30。そしてそれぞれの部品を 磨いたり 叩いたり 削ったり 塗装したりできたのが16:25。冬だったらもう薄暗くなり始める頃ですよ。サラリーマンだったら あと35分で終業ベルが鳴る頃ですよ。なのにまだバラバラだなんて…。
…なぁんて、ボヤいていてもしょうがない。ここまで来たならば意地でも完成させます。 アレコレ考えないで、とにかく手を動かしますよ!!
不動リトルカブ一日レストア:バラした部品を組み立てていきます。まずは後輪ブレーキから【16:30】
あれだけ固着していた後輪ブレーキも、一度固着を解除したらまあなんと素直なことよ。ブレーキカムの動きもすっかり良くなって、ブレーキシューもそれほど磨耗していなかったので組み上げたら非常に良い動きをしてくれています。
その勢いで、フロントホイールを組み上げます。これはもう難しいことはない。いやむしろ、塗装して見違えるほど綺麗になっているので、テンション上がって組み上げはどんどん進みます。見た目が綺麗になっただけでこれだけ違いが出るものなんですね~。なんか楽しくなってきた!
後輪ブレーキ~フロントホイールまでの組付けが完了!
後輪ブレーキは中編でたいへん手こずったパーツ。完全に固着しており、ハンマーで何度もぶっ叩くハメに…。
不動リトルカブ一日レストア:お次はガソリンタンク。カブ系は意外と大変…【17:05】
リトルカブの整備において(スーパーカブも同様ですが) 、地味に組み立てが大変なのはガソリンタンク周りだと思います。
前編でお伝えした通り、燃料コックがキャブレターにくっついちゃってるので ガソリンを止めたりするのがいちいち面倒…ってのもあるのですが、外観がシンプルなぶんフレームの中の配線がややこしいのですよ…。このバイクの神経系がぜんぶ集約されてますからね。
そんな配線のジャングルの中に、ガソリンホースまで通さなくちゃいけなくて、この作業が地味に大変! …そこそこ時間をロスしながら、ガソリンタンク/シート/荷台を取り付けていきます。
作業自体は難しいのですが、この部品達が取り付くとずいぶんバイクらしくなってくるので作業自体は意外と楽しめますね~。どんどんカタチになってきた…!
隙間を通してきたガソリンホースを キャブレターに取り付けます。 フューエルホースを組み付けところでキャブレター周りが完成! この時点で時はすでに17:45。 さーてそろそろ暗くなってきましたよ?
不動リトルカブ一日レストア:エアクリーナーボックスの掃除&取り替え
ここからエアクリーナーボックスを取り付けるのですが、時間がないとはいえ手を抜きたくはありません。経年劣化で白っぽくなってしまったエアクリーナーボックスをケミカルの力を借りて黒くツヤツヤにしていきます。
今回は簡単なスプレータイプを使いましたが、プラスチック部品がちゃんと黒々しいツヤを放っていると、バイク自体が全体的に引き締まって見えるから不思議なんですよね~。
不動リトルカブ一日レストア:ゴール手前で一息つきましょう。【18:00】
「疲れてからの休憩」よりも、「疲れる前の休憩」の方が何倍も効果的とは言いますが、かくいう私も早めに休憩とるのがマイルールです。そんなわけでここでコーヒーブレイク。
前後のホイールも、シートも、キャブレターもエアクリーナーも取り付いて、随分とバイクらしい形になってきました。ふぅ~…。さすがに朝っぱらから作業をしてるとば出てきますが、ここからラストスパートがんばっていきましょう!!
慌てない慌てない。一休みです。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
ソケットセット:ツールキャビネットの引き出しにそのまま収まるトレイ付きZ-EALセット ラチェットハンドルもソケットも、専門メーカーのノウハウを注入して開発されたZ-EAL。その代表的アイテムをセット[…]
創業60年以上の老舗メーカーの強力アルカリクリーナーに注目 モータリゼーションの先進国・アメリカでは早くから洗車やディテーリング産業が確立しており、より短時間で効率よく愛車を輝かせるためのケミカル製品[…]
空気圧のチェック。「適正圧」には意味がある タイヤの空気圧管理、ちゃんとやってますか? この「ちゃんと」管理ってとこに、実は落とし穴があるんですよね~。たとえば、空気圧が低いとグリップ力が低下したり、[…]
バイクキャビン:小型エアコンを装備すれば抜群の環境に! 難しく考えることなく、手っ取り早く購入できるガレージとして高い人気を得ているのが、デイトナが取り扱う各種シリーズ製品だ。 全モデルに共通している[…]
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
空気圧のチェック。「適正圧」には意味がある タイヤの空気圧管理、ちゃんとやってますか? この「ちゃんと」管理ってとこに、実は落とし穴があるんですよね~。たとえば、空気圧が低いとグリップ力が低下したり、[…]
動きが渋い鍵穴に潤滑剤はNG! ・・・の前に ちょっと前に「キーの回りが渋くなってきた鍵穴に、潤滑剤を吹きつける(注入する)のはNG!」という情報がネット上で広く流れました。その理由は一時的に動きが滑[…]
やっぱり「素手」が好き! いきなりですが、筆者はかなりの作業を素手で行っています。ていうか、素手が大好きです。ボルトを回すにしても、工具を持って締め付けるにしても、とにかく手先にダイレクトに伝わる感覚[…]
地味に迷ってない? スパナのサイズ選び スパナやレンチのサイズ選びって、地味に迷いますよね。もちろん、バイクメンテのエキスパートともなれば、見ただけでボルトやナットのサイズがわかるものですが、ビギナー[…]
タイヤの皮むきの必要性 「タイヤを新品に交換したらやるべき」とされているタイヤの皮むき。具体的にどのような必要性があるのかというところから、話を始めたいと思います。 新品タイヤの表面には、製造時に使わ[…]
人気記事ランキング(全体)
カワサキの新世代モビリティが大阪万博で公開 2025年日本国際博覧会、通称「大阪万博」のカワサキブースで、未来のオフロードビークル「CORLEO(コルレオ)」が注目を集めている。バイクのように乗車する[…]
バイクキャビン:小型エアコンを装備すれば抜群の環境に! 難しく考えることなく、手っ取り早く購入できるガレージとして高い人気を得ているのが、デイトナが取り扱う各種シリーズ製品だ。 全モデルに共通している[…]
“2スト最強”と呼ばれた栄光のレプリカ ヤマハのRZV500Rと並び立つ不世出の500レプリカが、このRG500ガンマである。 1976〜1982年までスズキはWGP500でメーカータイトルを7年連続[…]
〈WEBIKE FESTIVAL〉2024.10.19 SAT. ロングウッドステーション(千葉県長柄町) 【X500 ヒデヨリさん】「見た目など、あえてハーレーらしさを捨てたチャレンジ精神の塊のよう[…]
アルミスリーブは圧倒的な放熱性を誇る iB井上ボーリング(以下iB)が取り扱う内燃機加工修理の中で、とくに、大きなシェアを占めているのが“空冷エンジン”のシリンダー。 減らないアルミシリンダー「ICB[…]