千葉県一周ツーリング:最後の難関! チーバくんの「目」はうまく描けるのか?
さぁ、いよいよ佳境に差し掛かってきました。実物大チーバくんを描く旅、いよいよ「目」です。大仏も神仏像もダルマさんも「目」が大切! ここで変な形に描いてしまっては、この3日間に及ぶ苦労が水の泡になるってんで、慎重に走っていきたいと思います。
ちょうど目が描けるように選んだのがこちら「印旛沼」。
なんとも丁度場所に沼があったものです。素晴らしい。ここをくるっと一周できればそれはそれは可愛らしいくりっとしたおめめになるのでは? と思って印旛沼に向かったのですが、それが甘かったのです。
印旛沼をチーバくんの目といたします!
国道356号線のふじみ橋交差点から分岐して南下。安食駅前から地図を見ながら印旛沼を目指すのですが…工事現場わきの砂利道からみるみる道が細くなってきて、それにつられて心細くなってきました…!
「おいおい、この先に道は続いているのか?」もうすぐ近くに印旛沼があるのは雰囲気で感じるのですが、肝心の道が印旛沼に近づかせてくれません。田んぼの中の農道を直角に曲がっていって何とか進んでいるので、こりゃ~チーバくんの目どころか、サングラスになっちゃう予感すらします。
こりゃ~ダメかとも思いつつ走っていくと、後半はなんとか印旛沼の近くに寄り添うことができてきました…。
そして、やっと上がれた印旛沼のサイクリングロード。ううむ、やっぱりここも自転車だったらもっとスムーズに回れたのか。
結果的にマップを見てみると、なぜか途中でGPS信号が不調だったようで、走行ラインが妙なジャンプしちゃってました。アイタ~! こりゃ、どんな実物大チーバくんになってしまうのでしょうか??
いつ途切れるともしれぬ道を進む。
予想以上にでかかった印旛沼。
どんな目になるのだろう・・・?
いよいよファイナル!チーバくんの「鼻」の残り半分を描いてゴールの関宿城址へ
我孫子市を過ぎて柏市を越えて、ひたすら利根川沿いを走り続けるとついに待望の野田市に入ったことを知らせる標識が出てきました。帰ってきましたよ~、野田市!
ちょうどここが芽吹大橋からつながる県道3号線。初日の出発直後も走った道なのですが、同じ方向に走るものの、今回は最初と逆方向へ。江戸川沿いを遡上して一路関宿城を目指します。もうちょい!!
県道26号線から川沿いの道に入るところで「関宿関所跡」を発見して、最後の寄り道をしてみました。
関宿関所は名前からして関所関所してますが、街道の関所と同様に渡し場を通る人々の監視が役割でしたが、最大の特徴は江戸川を往来する川船を監視することにあったそうです。
利根川と江戸川、そして権現堂川などの大河川が集まる関宿という場所柄、関宿関所は徳川将軍のいる江戸の町を守るべく監視していたのですね~。船の関所というのは初めて見ました。ちょっと歴史ロマンに浸ってみたところで、再びダックス君のエンジン始動。実物大チーバくんを完成させるのです。
川沿いの道を走るといきなりダートに。
しかもこのダート、凸凹路面のみならず大きな石も転がっていてなかなかの難敵。されどなんの!ここまで走ったダックス君はグイグイ突き進みます。そして、ゆるカーブを曲がったところで…。
関宿城見えた~!!!
見えた~!!!
あっ、なんだろう、このちょっと鼻の奥がツンとくる感情は。ほんのつい一昨日にここを出発しただけだというのに、一週間ぶりに戻ってきたような懐かしさを伴う達成感が沸き上がってきました。城へ続く砂利道をクリアして、さいごの公園前の上り坂を駆け上がって、やっと関宿城に戻ってきて、ここに実物大チーバくんを完成させることができました~~。
御覧いただきましょう、これが完成した【実物大チーバくん】です!!
べべん! どうぞご覧ください~!
おお…おおっ!
なんとも申しましょうか、一言で言うなら、チーバくんが(もともと可愛いのだけど)よりいっそう可愛くなった(というかちょっと女の子っぽい?)ような気がしますね~!
最初に、ギザギザになるかも?と思っていた「鼻」は、これっくらいのスケールになると気になりませんね。
次に「舌」ですが、地形的にしょうがないのだけども、ちょいと貧相なベロになってしまいました。
「口」はやや半開き? 渋滞にめげずに苦労して走ったおかげで口角は上がってくれましたが、ちょっとルートが違っちゃったかも…?
「首」から「お腹」にかけてはさすが幹線道路だけあって滑らかな曲線になってくれましたが、その下にある富津岬は…いや、触れないでおきましょう。
足は問題なく描けましたね。
そして、GPS信号が途絶えてジャンプしちゃった「手」については、これも鼻と同じくこのサイズになると意外と気にならない(笑)。
「耳」については、イメージ通りに描けました!
最後の「目」は半分以上あきらめていたのですが、GPSがぶっ飛んでくれたお陰(?)でなんというか女性的というか、やさしい微笑みになってしまいましたね~。印旛沼への道のりがちょうどまつ毛に見えるので、そのロングまつげっぷりが女性っぽさを強調してるかもしれません。
そして最終的に全体図を眺めてみると…うん、「千葉県のPRキャラクター、チーバくん」だっ!!!! 大満足の出来でございます~!!
3日間に渡るツーリング、長丁場を走り切ってくれたホンダ ダックス125に乗った感想
今回の相棒、ダックス125の長距離ツーリングのインプレッションです。
長丁場を走り切ってくれたダックスくん。
トリップメーターは1186kmから出発して、ゴールした段階で1881km。計算してみると走行距離は695kmでした。600kmを超えてくるとは思ってましたが、まさか700km弱走ることになるとは! いや~走りましたね。
実際に長距離走ってみた感想としては、
①エンジンは、ツーリングする上では必要十分でした。峠道の登りも不足は感じませんでしたし、16号線などの主要幹線道でも車の流れに容易に乗れましたし、気後れすることもありませんでした。
②前後12インチホイールのハンドリングは、クイックすぎることもなく、ライダーの曲がる意思を優先してくれているような味付けで、自分でコーナリングしている安心感がありました。また、ブレーキはかなり強烈で、急制動するようなシーンはありませんでしたが、下り坂でもしっかり減速できました。
③ポジションとシートについては、ハンドルがアップライトなポジションであることと、シートが二人乗りもできる大き目なつくりになっているので、走行中のポジションの自由度が非常に高く、腰や背中やお尻が痛くなることもなく、ポジションによる疲労はかなり少なかった印象です。
④車体が小柄で足つきも良かったので、狭い道でのUターンや砂利道走行でも不安を感じることもなく、またサスペンションがほどよく踏ん張りが効くので、凸凹やオフロード走行になっても楽しく走ることができました。
⑤今回の平均燃費は、約53km/L~55km/Lほどだったので、ややゆとりをもっても150km走行ごとの給油で走ることができたので、旧型ダックスのようなせわしなさは一切感じることなく、快適にツーリングすることができました~!
実際に約700kmのツーリングをした総合評価としては…ダックス125は「寄り道や凸凹道を冒険するトコトコツーリングにぴったりのマシン」という感想でした~!!
最後に
今回、ダックス125で「実物大チーバくんを描く旅」をやってみたのですが…いや~、楽しかったですね!!
土砂降りの中渋滞にハマったり、好きな景色を見れずにひたすらまっすぐな道を走っているときなどは「ひょっとして時間とお金の無駄じゃね?」とかブー垂れてましたが、いざこうしてグーグルマップ上に描かれたチーバくんを眺めていると、こういったひとつの目的を持った旅というのもまた濃い思い出になるのかなと思いましたね。
かつて出会った日本一周しているライダー達も、「日本全国すべての海岸線を制覇」や「すべての岬を探訪」、「最低地点/最高地点を制覇」や「すべての国道を走る」等など。それぞれの目標をもって旅をしていましたっけか。
千葉県のチーバくんのように、ぐるっと一周することによってひとつのキャラクターを描けるというのはかなりレアなツーリングになると思うので、もしよかったら皆さまも’23年の目標にしてみてはいかがでしょうか?
それでは今回もご視聴ありがとうございました~!!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
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