エグザイルも被った世紀末ヘルメット TT&COのマッドマッスク使ってみた

  • 2022/12/06 18:01
  • [CREATOR POST]相京雅行

●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行

エグザイルも所属するLDHのアーティストが多数出演している「HiGH&LOW」をご存じでしょうか?

筆者は動画配信サイトで拝見したことがありますが、テレビや映画のシリーズで本気のカスタムバイクが多数登場します。

バイクが好きな人なら物語そっちのけで、どのショップでカスタムされたバイクだ?と気になるはずです。

そんなHiGH&LOWシリーズに登場するのが今回紹介するTT&COのマッドマッスクです。

HiGH&LOWの世界観もなかなかにカオスなのですが、マッドマッスクは名前の通り映画MADMAXのイメージを踏襲したヘルメットです。

見た目は世紀末感がありイカツイのですが、実際の性能をチェックしてみました。

付属品

ヘルメットは専用の収納袋に入った状態で納品されます。袋の裏側は起毛処理されており傷が入りにくい仕様です。袋の紐は長くはないので肩掛けはできません。

他の付属品は説明書とステッカーが一枚入っています。取扱説明書は必要最低限といった感じですが、別途シールドの取り付け説明書が入っていました。

マッドマッスクはオプションでシールドの取り付けが可能なので、購入時に使用するモノでしょう。

ステッカーは小さなものですが、クラシックな質感があり工具箱に貼っても映えそうです。

見ため、機能性

完全な世紀末ヘルメットです。正直筆者的にはマッドマックスよりも北斗の拳のイメージの方がしっくりきます。

北斗四兄弟の3番目「俺の名前を言ってみろ」のジャギのイメージです。

見た目の最大の特徴は何と言ってもマスク。初めからチンガードがついているのではなく、ジェットヘルメットに後付けした感じがなんともワイルドです。

マスクはプラスチックビスで固定されており、外すことも可能。またデザインもバリエーションがあり、別途マスクだけ購入することが可能です。

また実はこのマスクは微妙に左右非対称となっています。TT&COはとにかくデザインにこだわってヘルメットを製造しているメーカー。あえて左右非対称のデザインにすることで無骨さ、ワイルドさを演出しているのでしょう。

マスクのデザインはそれぞれですが、共通で左上の部分に5mmのボルトナットがついているのを見つけました。はじめは何のための物なのかわかりませんでしたが、シールド装着時にロックさせておくためのものでした。

下の方には常時開放されているベンチレーションが配されています。ただマスクの内側を見てみると、しっかり内装が貼られているので、どれぐらい風が入ってくるのかは実際に走ってみてチェックしたいと思います。

今回はヘルメットと一緒にオプションのシールドもお借りしましたが、装着された状態で届きました。シールドの色はクリア、スモーク、クリアミラーの3色が用意されており製品購入時にシールドも一緒に購入すると装着した状態で納品されます。

額部分のロゴは小さめで主張しませんが世紀末感をアップさせるなら、はがしてもいいかもしれません。後頭部の規格ステッカーも剝がしたくなりますが、規格の協会的には剝がさないことを推奨しています。

ベースはジェットヘルメットでマスクを後付けしているので、後頭部にはゴーグルのバンドを固定するためのフラップがついていますが、マスクを装着している状態だと開口部が狭いので装着はできませんでした。

顎紐に関してはシンプルなDリングを採用しています。

内装

内装はトップ、チークパッド左右が取り外し可能です。マッドマッスクはフリーサイズでM~Lサイズ相当となっていますが、頭の周りに関してはサイズが合わなければサイズ調整用スポンジが550円で販売されています。

筆者はTT&COの別ヘルメットを愛用していますが、サイズ調整用スポンジを張り付けているので、普段Mサイズを使っている人は調整した方がいいでしょう。

チークパッドは十分な厚みがあり表面には肌触りの良い起毛素材、その他の部分はメッシュが採用されていて汗離れが良さそうです。

トップ内装もある程度厚みがあり、価格のわりに全体的な質感も高め。内装の前部分にはTT&COのワッペンも発見しました。
※価格は21450円です

内装を外した帽体に目をやると顎紐のカバーには厚めの革が使われており無骨な中にも質感の高さを感じさせ、顎紐はヘルメットに金属のリベットのようなもので固定されています。

重量

今回はオプションのシールド付きの重量を図ってみたところ1178gでした。

マッドマッスクはストリートジェットヘルメットをベースにシールドとマスクを後付けした製品ですが、見た目的には完全にフルフェイスヘルメット。

フルフェイスヘルメットで1200g以下の製品はレアです。

フィット感

マッドマッスクは被る時にきつく感じます。チークパッドはジェット用なので頬の下までカバーするフルフェイス用より短いですし、被ってしまえば圧迫感がありません。

ではなぜ被る時にきつく感じるのかというと、マスクを帽体にビスで固定する際にテンションがかかって内側に少し押されているからだと思います。

そのため顎紐を引っ張りながらでないと被れませんが、被ってさえしまえば圧迫感はないのです。

ただ一般的なフリーサイズヘルメットは被りやすさを重視して大きめですが、マッドマッスクに関しては比較的タイトな印象です。

普段Mサイズを被っている人は頭回りとチークパッドの周りに多少ゆとりを感じるぐらいでLサイズを使っている方はピッタリでしょう。

実際に被って走ってみた

正直見た目重視なヘルメットではありますが、実際に被ってバイクで走ってみました。

一番初めに感じるのは圧倒的なヘルメットの軽さです。スポーツタイプのフルフェイスヘルメットほどフィット感はありませんが、一般的なフリーサイズヘルメットに比べてフィット感に優れています。

そのため、車線変更の際などに頭を振ってもヘルメットがずれることなく、首や肩に負担がかからないのが嬉しいポイントです。ただ高速道路の継ぎ目をクリアする際にはヘルメットがずれるように思いました。

次に視野ですが、見た目的にはかなり狭く見えますが実際の体感は少し異なります。マスクの真ん中部分は狭くなっていますが、その横部分は広くなっていることもあり極端な圧迫感はありません。

シールドの上下には多少隙間があり信号待ちなどで曇りにくいのもポイントです。

ただ反面走行中はマスク下部のベンチレーションよりもシールドの上下やヘルメットの下側からの巻き上げの風なの方が入ってきます。見た目的にはフルフェイスヘルメットですが、スポーツジェットを被っているような感覚です。

また巻き込みの風やシールドから入ってくる風の音がかなり目立ちます。ただ一般道と高速道路を走行する際はあまり風切り音に変化がありませんでした。

マスク部分の造形が凝っているので走行中に風の抵抗を受けるのではと思っていましたが、下道では風の抵抗を感じることはありませんし、高速道路では80km/hぐらいまでは快適です。

ただし100km/hを超えるぐらいからは多少風で振られる感じがありました。

冬は寒いけど映えるヘルメット

シールドの隙間や巻き上げの風が入ってくるので冬場は寒いですが、チンカーテンを使っていない方は気にならないかもしれません。

フリーサイズですが帽体はかなりコンパクトなので、映えを狙いたい時には最適なヘルメットの一つです。


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