実勢価格1万3000円!老舗ヘルメットメーカーのクラシックヘルメットのコスパが限界突破

  • 2022/10/09
  • [CREATOR POST]相京雅行

●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行

マルシン工業株式会社をご存じでしょうか?「マルシン出前機」を製造・販売する株式会社マルシンではありません。

マルシン工業株式会社は1962年以来、半世紀以上ヘルメットの製造販売を行っている会社です。

バイク用品店に行くと、ARAI、SHOEI、KABUTOは展示されていても、その他メーカーの製品を見かける機会は多くありません。

ですが、日本には他にも素晴らしいメーカーが存在します。

筆者のマルシン工業のヘルメットに関してのイメージは、リーズナブルで手を出しやすくシンプルなイメージでした。

ですが近年のマルシン工業製品は、面白いデザインや機能を備えた製品が多数ラインナップされています。

今回はその中でも最近流行りの兆しを見せているクラシックレトロなデザインヘルメット、エンドミルを紹介します。



エンドミルの付属品

わかりやすい説明書が好印象でした [写真タップで拡大]

エンドミルの付属品は取扱説明書とヘルメット収納用の袋だけです。紐は少々短いですがヘルメットを入れて絞れば肩掛けにすることも可能です。

取扱説明書がカラーで大きく見やすいのは好印象でした。丁寧に書かれているので、初めてヘルメットを購入する人も安心です。

エンドミルのデザイン

エンドミルフロントビュー [写真タップで拡大]

クラシックなヘルメットなのでエアロパーツはついていません。全体的に丸いフォルムを採用しています。

口元のスリットにはベンチレーション効果はありません [写真タップで拡大]

口元のスリットが特徴的ですが、内装を外してみると顎パッドが接着されているので、風を取り込む構造にはなっていません。内側には金属メッシュが貼られスパルタンな印象を強めています。

淵部分のゴムは「工業用ミシンで縫い付けました!」という強い主張を感じるステッチが入っています。糸も太く強固なものが使われており印象を強めています。

マルシンのロゴは後頭部のみSG、PSCの認証ステッカーも確認できました [写真タップで拡大]

額部分にはメーカーロゴが入っておらず、後頭部にマルシンのロゴが入っていますが、控えめな感じなのもシンプルなクラシックヘルメットのイメージを崩さないので好印象です。

カラーは3色展開です [写真タップで拡大]

カラーはパールホワイト、キャンディーレッド、マットブラックの3色です。なお規格に関してはSGとPSCを取得しています。定価は1万8,480円です。



エンドミルの機能性

クラシックヘルメットなので派手な装備は採用されていませんが、使い勝手には考慮されています。

ベンチレーションを開けると開口部は大きめでした [写真タップで拡大]

ベンチレーションは額部分に二か所、ダクトが後頭部に二か所配置されており、イン、アウトどちらも内側には金属メッシュが貼られています。

ベンチレーションを開けてみると開口部は広め。シールドのすぐ上についているので走行風はかなり取り込めそうです。

シールドベースはシンプルです。 [写真タップで拡大]

シールドは派手なベースを採用しておらず連結されたビスが二点あるだけ。ビス類は全て軽量なプラスチック製を採用し、シールドに関してはUVカットシールドが採用されています。

クラシックなヘルメットにはスモークが似合いそうです [写真タップで拡大]

なおシールドに関してはオプションでブルーミラー、スモークも用意されています。

クラシックな外観にはDリングが似合う [写真タップで拡大]

顎紐はDリング仕様です。最近ではラチェットバックルも多くなってきていますが、クラシックなヘルメットにはDリングがピッタリです。



エンドミルの内装

内装は5点すべて取り外し可能です [写真タップで拡大]

内装はトップ、チークパッド左右、顎紐パッド左右の計5点取り外しが可能で、基本的には手洗いが推奨されています。※筆者だったらネットに入れて洗濯機に突っ込んでしまうけど。

内装の色はブラウンが採用されており、レトロな印象を強めています。クッションも比較的柔らかく、表面は起毛処理がされています。

目に見える部分が高級感があるのは好印象です [写真タップで拡大]

被り口は高級感のあるレザー調になっており、白いステッチも目を引きます

眼鏡はかけやすく圧迫感もありませんでした [写真タップで拡大]

内装は眼鏡対応になっており、チークパッドの一部はクッションが薄くなっています。実際に眼鏡をかけてみましたが、すっとツルが入りました。

内装を外してみると白い発泡ライナーが丸見えになるのはクラシック系ヘルメットではよくある仕様。耳の周りにはスペースがあるのでインカムのスピーカー取り付けは苦労しなそうです。

エンドミルの重量

思っていた以上に軽量でした [写真タップで拡大]

今回はMサイズのマットブラックの重さを図ってみました。

結果は1367g。帽体は同じで内装で調整しているはずなので、Mサイズは一番クッションが厚いはず。つまりLとXLは更に軽量なはずです。

一般的に軽量といわれるヘルメットが1400g前後なので、かなり軽量な部類に入ります。首肩コリが万年化している筆者にはありがたい。

毎日通勤や通学で使うユーザーにも良さそうです。



エンドミルのフィット感、サイズ感

164cm 62kg Mサイズを着用してみました [写真タップで拡大]

筆者はArai、SHOEI、KabutoのいずれのヘルメットもMサイズでピッタリの頭です。

エンドミルを被ってみるとチークパッドがしっかりとフィットします。クッションが比較的柔らかいので頬が潰れることはなく、インカムの通話などがしにくくなることはありません。

全体的なフィット感としては、他メーカーと比べて少々緩めになっている印象を受けました。

高額なヘルメットに比べて、リーズナブルなヘルメットを選ぶユーザーはフィット感よりも被りやすさを優先する傾向があると聞いたことがあります。

エンドミルに関しても多少ゆったりしたサイズ感を意識しているのかもしれません。

チンカーテンがないので風切り音はそれなり

エンドミルにはスポーツタイプのフルフェイスヘルメットには装備されていることが多いチンカーテンがありません。

そのためヘルメット下部に隙間ができて巻き上げの風が入ってきます。またインカムのスピーカーを意識して耳元にスペースがあるので、隙間風が耳まで届くことで風切り音になります。

60km/hぐらいで走行すると顕著に体感できるようになってきますが、意外にも高速道路を走行してみても風切り音が大きくなるような感じはしませんでした。

ヘルメット自体の静粛性は決して低いことはなく、巻き上げの風による風切り音のみ感じる印象です。

毎日被るには最高のヘルメット

肩首コリ持ちの筆者もうれしい超軽量 [写真タップで拡大]

とにかく驚いたのは超軽量であること。フルフェイスヘルメットで1400g以下はなかなかありません。

やや緩いことで肩や首への負担が大きくなるのではないかと不安に思っていましたが、1時間30分ほど走行してみたところ杞憂に終わりました。

チークパッドがしっかりフィットするので激しく頭を振らなければヘルメットがずれることはなく、負担を感じることはありませんでした。

エアロパーツが何もついていないので、空力はどうなのかと思っていましたが、高速道路の継ぎ目が大きいところを超えた際のみ衝撃でヘルメットがずれて風の抵抗を感じることがありましたが、それ以外は何の不満もありませんでした。

ベンチレーションを開けた効果は、下道で頭が蒸れておらず、スピードを出していない時でも風の抜けを感じることができました。

高速道路走行時には風の流入が多くて寒い時期には寒いと感じるかもしれないと思ったほどです。

UVカット仕様のシールドは歪みがなく、視界はクリアです。また開口部が広いので視野も広く感じました。



実勢価格は驚きの1万3000円

13000円でこのクオリティは素晴らしい! [写真タップで拡大]

アマゾンで調べてみたところ、2022年10月4日現在のアマゾンでの販売価格はサイズやカラーによっては1万3000円を切っています。

よくわからない輸入商社が販売する製品は1万円を切っているような製品もありますが、ヘルメットのノウハウがない会社が輸入する製品にはリスクもあります。

その点マルシン工業株式会社は半世紀にわたりヘルメットを販売し続けている経験とノウハウがあるので安心感があります。

初めてのヘルメットやサブヘルメットとしても断然お勧めしたい製品です。


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