コスパ最高のフルフェイスヘルメットもやっぱりコミネ HK-170試用インプレッション

  • 2022/09/25
  • [CREATOR POST]相京雅行

●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行

コスパの高さで人気のコミネから新作フルフェイスヘルメットが登場

コミネがヘルメットを販売しているのを知っていますか?

筆者は恥ずかしながら知らず、新作のヘルメットが発売されるというニュースを見て「え?コミネがヘルメット作っているの?」と驚きました。

早速新作のスポーツジェットヘルメットを借りて自分のyoutubeチャンネルで公開したところ、筆者のように「コミネがヘルメットを作っていることに驚いた」「昔はドラマなどでも使われていて有名だった」など様々なコメントを頂きました。

調べてみるとコミネはヘルメットメーカーとして出発しているようですが、ここ数年はウェアなどの用品に力を入れており、ヘルメットの新作は少なかったようです。

ですが今年8月には新作のフルフェイスヘルメットHK-170が登場との情報をキャッチ。在庫も入荷したとの事なのでサンプルをお借りして試してみました。

HK-170の付属品

三角板代わりになるヘルメット収納袋とクロスが付属される。 [写真タップで拡大]

付属されるのはシールドや帽体を拭くための柔らかい布とヘルメット収納用の袋。

この袋が実にコミネらしい機能を備えています。白地に赤い反射材が縫い付けてあり、高速道路などでバイクが故障してしまった場合に三角板として使えるのです。

バイクが高速道路で故障してしまった際には、車と比べて目立たないので路肩に止めたら安全な道路外に出た方が良いですが、後続車に追突されないように三角板を置きたいところ。

ただバイクに常に三角板を積んでいる人は少ないはず。この袋ならコンパクトに畳んで収納することができるので邪魔になりません。

なお袋は自立しないので、道路に設置する時はヘルメットを入れておく必要があります。

HK-170の見ため

帽体は大きめですが、コンパクトに見える工夫も。 [写真タップで拡大]

サイズはM、L、XLの3サイズ揃えているものの帽体はワンサイズ、内装で調整しています。

そのため大きめの帽体ですが、所々角ばったデザインを採用しており、後頭部と頬の部分は絞り込まれているので形状的にはコンパクトに見えます。

5色用意されていますが、筆者の推しはオリーブ。 [写真タップで拡大]

色はベーシックなマットブラック、パールホワイト、ガンメタの他に最近人気が高まっているバサルトグレー、オリーブの全5色。

ちなみにバサルトをググってみましたが「玄武岩」という意味の様です。

細部からミリタリーを感じる。 [写真タップで拡大]

個人的な推しはオリーブ。後頭部に書かれた品番に使われているフォントや左側のコミネロゴがミリタリーテイストを感じさせるため、ミリタリー好きな筆者はたまりません。

ベンチレーションは取り入れ口が口元、額左右に一か所ずつ、排気が後頭部に三か所用意されていますが、全てのパーツが黒に塗装されており、デザイン上のアクセントにもなっています。(※すべてのカラーで黒が採用されている)

綾織のカーボン柄が美しい。 [写真タップで拡大]

またちらりと目に入るシールドベースは綾織のカーボン柄が採用されている点も見逃せません。

HK-170の機能性

今季発売されたスポーツジェットヘルメットがインナーバイザー付きのモデルなのに対して、フルフェイスHK-170は極めてシンプル。

最近採用されることが急増しているマグネットバックル。 [写真タップで拡大]

ですが、二つのヘルメットの共通点としてFIDLOCK社製のマグネットバックルを採用している点が挙げられます。

FIDLOCK社製のマグネットバックルは近年急激に広まりを見せており、とりわけバッグやシューズなどに使われています。

ヘルメットの顎紐にFIDLOCK社マグネットを採用したのは、日本のヘルメットメーカーではコミネが初めて。実際に使ってみると着脱は慣れればグローブをしたままでも可能です。

不安なのは顎紐が外れてしまわないか?という点だと思いますが、簡単には外れません。そういえばバッグに採用されているマグネットバックルも正規の方法以外では外れなかったのを覚えています。

HK-170に関しても、赤いストラップをひけば簡単に外れるのですが、それ以外の方法では外すことができません。安全意識の高いコミネですから、この点は安心しても良さそうです。

シールドはフルクローズ時にはロックされます。 [写真タップで拡大]

シールドは「ちょい開け」も含めた5段階で開閉が可能で、一番しめた状態ではロックされるようになっています。更にUVカット機能がある特殊な加工も施されています。

チンカーテンが標準装備。脱着も可能です。 [写真タップで拡大]

顎下にはメーカーによってオプション扱いのチンカーテンが標準装備。質感も良く、厚みがあるので風切り音低減などに一役買うでしょう。

ベンチレーションは口元に一か所、頭頂部左右に一か所ずつですが、口元はシールド方面のみに風が誘導される仕組みなので、曇ってしまった際に取るための役割になっていそうです。

ベンチレーションの開口部は狭く見えました。 [写真タップで拡大]

頭頂部のベンチレーションは見た目には空気の取り込み口が小さいように見えます。この辺りは実際に使って検証してみます。

HK-170の内装

顎紐クッション以外、全ての内装を外すことができます。 [写真タップで拡大]

内装はトップとチークパッド左右、チンカーテンの計4点が取り外し可能で、顎紐用のクッションは外すことができません。

いつもヘルメットはMサイズを愛用しているので、今回もMサイズをお借りしましたが、内装クッションはかなり厚め。

内装は厚みがあり弾力性がある素材を採用しています。 [写真タップで拡大]

サイズは他にLとXLがありますが、内装でサイズを調整しているのでMサイズのクッションが一番厚いことになります。また弾力があり、衝撃吸収性やフィット感が良さそうです。

トップ内装内側にはメッシュを採用。 [写真タップで拡大]

トップ内装の上部分は二重になっており内側にはメッシュを採用。ベンチレーションを開いた際に風が抜けやすい設計としています。

チークパッド下の赤いパイピングが鮮やか。 [写真タップで拡大]

チークパッドは赤い鮮やかなボタンで本体と固定。目に見える下部分には赤いパイピングが施されており細かい見た目にも配慮されています。

インカム用のスピーカーホール。 [写真タップで拡大]

内装を外した帽体にはインカム用のスピーカーホールも確認できました。直径が広めで浅くもないので耳を圧迫することがなさそうです。

HK-170の重さ

実測値を計測してみたところ1598gでした。 [写真タップで拡大]

以前お借りしたスポーツジェットヘルメットHK-172がインナーバイザー付きにも関わらず超軽量だったため、勝手にHK-170も軽いものと思っていました。

ですが実際に測定したところオリーブのMサイズは1598g。これはインナーバイザーなどを備えない、一般的なフルフェイスヘルメットと同等程度の重さとなります。

帽体が1サイズなので、最小サイズのMサイズの内装が一番厚く、重いことになるのでLやXLはもう少し軽量です。

HK-170のサイズ、フィット感

身長164cm 62kg Mサイズを着用 [写真タップで拡大]

筆者の頭はarai、shoei、kabutoはMサイズ、更に海外メーカーのヘルメットもMサイズでピッタリです。komineのHK-170もMサイズでピッタリ。

最近のヘルメットは被り口の広さやチークパッドが頬を圧迫する具合で個性が出ますが、HK-170は被り口は広め。圧迫はソコソコといったところ。

被り口が狭めのヘルメットだと顎紐をギュッと引っ張らないと被れないですが、HK-170は特に意識することなくスポッと被れます。

チークパッドは頬を圧迫しますが、潰れて喋りにくいというレベルではないため、インカム通話を邪魔することもありません。

バイクに乗って使ってみた

ジクサーSF250に乗って使ってみました。 [写真タップで拡大]

筆者がヘルメットで重視しているのは軽さです。首と肩の凝りが慢性化しており、酷くなると頭痛が発生してしまうほど。

HK-170は決して軽くはないですが、チークパッドでしっかりと保持するため、重さをバランスよく分散することができています。結果数値よりは軽く感じます。

シールドのロックは使い始めは少々固い印象です。走行中でも開閉はできますが、しっかり力を入れないとロックが外れませんでした。UVカット機能は体感的にはわかりませんでしたが、シールドはクリアで視界に影響しません。

静粛性は期待値以上だったのですが、インカムを使用しない時にスピーカーホールがむき出しになります。チンカーテンがしっかりしており、チークパッドもしっかりと頬に密着していますが、多少巻き込みの風が入ってきます。

その際に耳横のスピーカーホールまで風が抜けてしまうため風切り音になっている印象を受けました。

ベンチレーションは懸念していた通り、低速走行時には恩恵が少なく感じました。ただ40km/h以上での走行では風が頭頂部を抜けるのを感じましたし、高速道路を80km/hで走行した際には風の流入量が多くなっていました。

空力に関しては、最近のヘルメットは風洞実験やエアロフォルムを意識して作られているため、高速道路を80km/h~100km/hで走行している限りは違いを感じません。

サーキットなどで法定速度以上で走行した際には違いがあるのかもしれません。

最初のヘルメットにピッタリ

国内メーカーのハイエンド商品を使っていると、細かいところで気になるポイントはありますが、1万7600円(税込み)という価格を考えると「この価格でこれだけのヘルメットが作れるのか」と驚きます。

特に驚かされたのは静粛性。高速道路走行時にも風切り音が少なく快適に走ることができました。スピーカーホールを埋めるクッションがないことが残念ですが、インカムを装備するユーザーはマイナスポイントにはなりません。

これよりも軽いヘルメットや静かなヘルメットは存在しますが、お値段は大きく変わってきます。コスパに優れたフルフェイスヘルメットをお探しならHK-170を激推しします。


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