ママチャリをブッタ切ってエンジン搭載!! 原付バイク化計画進行中〈自作モペット製作記 #5〉
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自分でバイクを作っちゃう「自作モペット製作記」第5回目。さぁさ、魔改造マニアな皆様お待たせしましたっ! 今回はいよいよフレーム改造、ママチャリのフレームに50ccエンジンを搭載する実作業、その前編でございます! とか言いつつも最初からつまづきかけたりと前途多難ではありますが、恋愛と改造は障害が多いほど燃え上がる(?)もの!! 考えても仕方がない。ノリと勢いで突っ走って、フレーム改造という名の甘美の海へ出航いたします♪
●文:[クリエイターチャンネル] DIY道楽テツ
- 1 いきなりですが問題発覚です。そもそもマシンチョイスが失敗だった?
- 2 エンジンのマウント位置から再考
- 3 どんだけ考えても拭いきれない不安要素の打開策→「移動式クランプ」ってどうでしょう?
- 4 まずはここから! エンジン+垂木クランプを接続します
- 5 これで第一関門突破。ここからは悪魔のように細心に/天使のように大胆に、だっ!!
- 6 動画解説はこちら↓
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いきなりですが問題発覚です。そもそもマシンチョイスが失敗だった?
原付バイクを自分で作る! という、ある種究極的なDIYにトライするべく「自転車に取り付けて原付として登録できるエンジン」を半ば衝動買いしてしまいました。これまではエンジン単体始動テストをして、後輪にはスプロケットを取り付けて…。さぁ、いよいよお楽しみの「フレーム改造」に着手いたします!
前々回はエンジン単体の始動実験、そして前回は後輪にスプロケットを装着しました~!
…と、鼻息荒く作業を始めてみたものの、いきなり問題発覚。この自転車用エンジンは、基本的に自転車のフレームにボルトオンで取り付けられるように設計されています。具体的にはΦ28~30くらいでV字型のパイプ…つまりはロードバイクやクロスバイクのような、フレームの中心が三角形になってる車体がベース車両として推奨されているようです。
…で、ここからが本題なのですが、私がエンジンを載せようとしているママチャリはシートポスト下のパイプ径がΦ35なので、取り付けられそうで取り付けられない! …のです。
ええもう、ハッキリ言ってマシン選択失敗しました。
マシン選択、間違えちゃったかも??
でもでも、言い訳させてもらえるならば、推奨されるフレームの太さの説明なんてなかったし、こればっかりは届いてみないとわからなかったし、逆に今から新しく自転車調達するってぇのもナンか負けた気がするというか、もったいない(←コレが本音)ので…。
う~ん、どうしようか、と、1分ほど悩みましたが、ええいもういいや。何とかしましょう!!
いやいやいや、それ以前にロードバイクやマウンテンバイクとかではなくて、ママチャリにエンジン載せようってんだから、無改造とか小改造で完成させようなんて甘っちょろい事は言ってられませんね~。
「載るかどうかじゃない。載せるかどうかだっ!」
↑とは、ワタシに溶接を教えてくれた師匠の言葉です。
無理ップオン上等!! やったろうじゃないの。
エンジンのマウント位置から再考
まずはエンジンをフレームに当てがってみました。径が違うので、当たり前ですが取り付きません。でも、現物を当ててみると何か閃くもので、このエンジンのマウント部分ってばよくよく見たら分解できるんでないかい…?? しかもコレはスタッドボルトですよね? そんならば抜いちゃいましょう!!
パイプ用マウントが外れたことでエンジン配置の自由度がグンと増しました。実はこれが非常に重要なこと。このエンジン、ちっこいクセに考えなければならいことがいっぱいあるのですよ。
フレームが太すぎてマウントが干渉してしまいます。思い切って取り外すと、エンジン位置の自由度が増しました。
どんだけ考えても拭いきれない不安要素の打開策→「移動式クランプ」ってどうでしょう?
エンジン搭載位置について、2つ、多くて3つの要素までなら思い切って作業を進めることができます。実際、オートバイのエンジンスワップ改造でも、考える要素といえばチェーンライン/ドライブとドリブンのスプロケット位置関係/キャブレターの水平…大体この3つに気をつければ、マウント位置やラジエーターの位置などは何とかなるものですが…。
この自作モペットは自転車としての機能を残す必要があるので、気にすべき要素がありすぎるのですよ。まとめると以下の通り。
- キャブレターが水平になる斜度
- チェーンラインが出るスプロケットの左右位置
- チェーンがフレームに干渉しない上下位置
- クラッチレバーが操作できるコト
- ペダルとクランクを干渉させず漕げるコト
これに追加できるならば
- マフラーが取り付けられるコト
- 当然キャブレターも取り付けられるコト
- 重心が高くならないコト
どうでしょうか? 考えれば考えるほど、事態が容易じゃないってことが伝わりますでしょうか?
作業しているワタシ自身、あれこれ考えているうちに「アレ?これって実は大変な作業なんじゃない??」とか思い始めると、じわじわと湧き上がってくるアドレナリンを感じずにはいられませんでした(←変態?)
いや~これは一筋縄ではいかぬぞよ??
エンジンとフレームをどう繋げるか? それが問題です。
先ほどの諸条件を満たすエンジンの搭載位置を決めつつ、フレームとエンジンを「繋ぐ」ステーを考えないとイケナイ…。あかん、それだけでもアタマから湯気が出そうです。
ついでに言うと、考えたり寸法を測っている最中もエンジンを支えていなければならず、さすがに腕のの疲労も限界に達したところで…こんなアイデアが閃きました。
それは、単管パイプのクランプ(垂木クランプ)を使うこと!!
このクランプならば、ママチャリのフレームに簡単かつ強力に締め付けられます。そして、必要とあらばいつでも移動が可能なので、エンジンの位置決めから採寸、そして最終的な位置調整まで、とても効率よく作業ができるのです。
いや~こりゃいいこと思いついた!!!
単管パイプ用のクランプの一種、垂木クランプ。緩めて位置を調整することも、締め上げて固定することが可能です。
まずはここから! エンジン+垂木クランプを接続します
そうと決まれば、堰を切ったかのように作業が進展します。まずはフレームを切断!!
いきなり!? と思われるかもしれませんが、このママチャリはフレームが二本通っているので、そのままだとエンジンの搭載位置がどうしても高くなってしまうのです。すると重心が高くなってしまうだけでなく、せっかく前回取り付けたドリブンスプロケットにチェーンが通ってくれないのですよ。
後々エンジンの搭載位置を微調整できることが分かった以上、もう躊躇する理由もありません。遠慮なくフレームをカット! これでエンジンの搭載位置がかなり理想的になってきました。
お次は、垂木クランプとエンジンの接続について。これはエンジン側のボルト穴(M6/ピッチ42.5)を生かすために、L字アングル材(3×25)に穴を開けて切断、これを加工していきます。
そうすれば…ほら! ついにエンジンとクランプ、そしてフレームが繋がることになります…!!
よっしゃ、これで光が見えてきたぞ~!!
ステーと垂木クランプを溶接すれば、エンジンは固定完了!
アングル材にボルトを通す穴を開け、自作ステーを作成しました。
これで第一関門突破。ここからは悪魔のように細心に/天使のように大胆に、だっ!!
フレームのパイプ径が合わないとか、クランプが使えないとか、どうなるかと思いましたが、単管パイプ用の「垂木クランプ」の登場で一気に流れが変わりました。
これを使うことによって、フレームの好きな位置に仮組みが可能。ここからチェーンラインを筆頭に、キャブレターやマフラーの位置、はてはペダルやクランクとの干渉など、ひとつひとつをじっくり測ってクリアしていくことが容易になります。
とはいえ…位置決めしてから今度はフレームの強度を回復(ブッた切っちゃいましたから)しないとイケナイし、振動で緩んだり外れたり(!)しないようしっかり溶接しなければなりません。
いや~、ディスクグラインダーは当然として、ボール盤とか溶接機とか、ここからはマニアックな作業が続きますが、自作原付バイクが完成するところまで突っ走りますのでどうかよろしくお願いします~!!
次回はフレームの完成までがんばります! 今回もご視聴ありがとうございました~!(次回に続きます)
作業はまだまだ残っていますが、仮組みできればコッチのもの!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
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