[キャブレター分解前にちょっと待って!] キースター燃調キットと合わせてキャブクリーナーの用意も忘れずに!
キースターの燃調キットは、キャブレターのセッティング変更はもちろん、多くのユーザーから整備やオーバーホール用として活用されています。経年変化や長期間の放置から復活させる場合、ジェットやニードルの交換に加えて、キャブレター本体の洗浄が必要な場合も少なくありません。劣化したガソリンを含むキャブの汚れは、一般的なブレーキ&パーツクリーナーでは落ちないものも多く、そんな時にはキャブレター専用のクリーニングケミカルを活用することをおすすめします。
●BRAND POST提供:キースター
キャブレターボディ内部の汚れは漬け込みタイプのクリーナーが効果的
キャブレターやガソリンタンク内に長期間溜まったガソリンは、時間の経過とともに劣化、変質します。どの程度の期間で劣化するかは保管状況などによって異なりますが、早ければ半年から1年ほどで一部が樹脂化してワニスとなったり、空気中の水分と反応してサビが発生することもあります。
キースターの燃調キットは、吸排気系パーツの変更や交換の際に純正キャブレターのセッティングが可能な、サイズ違いのパイロットジェット/メインジェット/ジェットニードルが揃っているのが特徴です。
バイクメーカーが設定するキャブレターセッティングは1種類のみで、サイズが異なるジェットやニードルが用意されていることは皆無なので、大きな魅力となります。
さらに、フロートチャンバーガスケット/フロートニードルバルブ/バルブシートなど、キャブレターのメンテナンスや整備に不可欠なパーツが入っています。
燃調キットの価格はキャブレター1個分あたり税込4400円で、絶版車用パーツの価格は年々上昇していくのが当たり前な中にあって、リーズナブルさにおいても好評を博しています。
長期放置されたキャブのオーバーホールのために燃調キットを活用する際は、ジェット類を交換する前にキャブレター本体を徹底的に洗浄することが重要です。
キャブレター内部には、ジェットの奥にガソリンと空気の通路があります。この通路はとても細くて狭く、ガソリンが変質したワニスやガム質の異物によって簡単に詰まってしまいます。
すると混合気の元となるガソリンや空気の量が変化して、エンジンのコンディションが悪化します。燃調キットのパーツでパイロットジェットやメインジェットを新品に交換しても、その奥が詰まったままではコンディションは回復しません。
またワニスやガム質の汚れは一般的なパーツクリーナーでは落ちないことも多く、いくらスプレーしても効果がない場合もあります。
そんな場面で有効なのが、漬け込みタイプのキャブレタークリーナーです。この種の製品で好評なヤマルーブのスーパーキャブレタークリーナーは、ガソリン7:クリーナー3の割合で混合して使用する原液タイプで、金属製のバットで希釈した溶液にキャブレター本体を浸して洗浄成分を浸透させます。
このクリーナーはカチカチに硬化したワニスも軟化/溶解させるほど洗浄成分は強力で、パーツクリーナーでは除去できない通路内の汚れにも効果的に作用します。そのかわり、樹脂やゴムを劣化させる恐れがあるため、使用する際はキャブレターボディ単体にする必要があります。
吹き返したカーボンや軽度の汚れ落としに便利なスプレータイプのキャブレタークリーナー
漬け込みタイプのクリーナーが必要なほど汚れがひどくない場合に使い勝手が良いのが、スプレータイプのキャブレタークリーナーです。これには泡タイプと溶剤タイプがあり、どちらも洗浄成分とスプレーガス圧の相乗効果で汚れを除去します。
スプレーのガス圧を利用することで、洗浄と同時にボディ内部の通路が開通しているのか詰まっているのかを容易に判断できるメリットがあり、内部に吹き付けたクリーナーが別の場所から噴き出せば詰まりはないと判断できます。
泡タイプのクリーナーは、ムース状の洗浄成分がパーツの隅々に付着した状態で長く留まる傾向にあり、ボディから取り外したジェットやニードルを洗浄する際はジッパー付きのビニール袋にスプレーすることで漬け置き効果が得られます。
ただし製品によっては、ゴムや樹脂素材に使用できないものもあるので、注意書きを確認した上で必要に応じて分解してからスプレーするようにしましょう。
さらに、これは漬け込みタイプでもスプレータイプでも同じですが、キャブ内部の通路が通っているように見えて、じつは内壁に汚れが残っていることもあります。
通路径が狭い/穴が小さいほど詰まりやすい傾向にあるので、着脱できない圧入タイプのジェットやオリフィスなどの穴の状態に不安が残るようなら、クリーナー成分を行き渡らせた後にジェットメンテナンス用の極細ニードルで穴の内部を優しく擦ってみても良いかもしれません。
ニードルが届かない先の詰まりや汚れは致し方ありませんが、通路の穴径は入り口など端部が一番細いことが多い(内部の加工穴は大きく、端部に圧入するジェットやオリフィスで穴径を絞るパターンが多い)ので、ニードルが届く範囲のクリーニングをしっかり行うことが重要です。
キャブレタークリーナーを使用した後はパーツクリーナーでしっかりすすぐ
漬け込みタイプやスプレータイプのクリーナーで汚れや詰まりを解消した後は、パーツクリーナーによるすすぎを忘れずに行うことが重要です。
洗浄後、すぐに組み立てて走行すれば、キャブレター各部に付着した洗浄成分はガソリンによって洗い流されます。しかし、しばらくバイクに乗る予定がないなら、キャブレタークリーナー成分を洗い流しておいた方が良いでしょう。すすぎで洗剤成分を落とすのは食器洗いや洗濯と同じ理屈です。
先述したように、クリーナーの種類によってはゴムや樹脂部品に影響を与える成分を含む場合もあるため、洗浄成分が残ったままキャブレターを復元することは避けましょう。
スプレータイプのパーツクリーナーですすぎを行うメリットは、キャブレタークリーナーを洗い流す以外にもうひとつあります。パーツクリーナーをキャブレターボディの通路にスプレーすると必ずどこかから噴出するため、洗浄後の詰まりの有無を確認できるのです。
エアコンプレッサーがあればエアブローガンでもチェックできますが、空気だけでは本当にボディ内を通過したのか否かはっきりしないことがあります。しかしパーツクリーナーは液体なので、キャブ内部に吹き付けているのにどこからも出なければ、まだ通路が詰まっていると判断できます。
純正のエアクリーナーを取り外してパワーフィルター仕様に変更したり、社外品のマフラーを装着した際には、燃調キットのジェットやニードルが活躍します。
一方で長期不動車を整備する際にも燃調キットは重宝しますが、劣化したガソリンやワニスがフロートチャンバー内に溜まっているような状態なら、まず初めにキャブレターボディから取り外せるパーツをすべて取り外して、キャブレター専用のケミカルで徹底的に洗浄することがコンディション回復の近道となることを覚えておきましょう。
※本記事はキースターが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。