[まさかのアルミキャストフレーム??] インディアン スカウト/チーフの違い、わかります?

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アメリカ生まれのバイクとして古くから日本市場を賑わしてきたメーカーで、有名なのはハーレーダビッドソン。しかし、それよりも創業が古い1901年に生まれたアメリカ最古のバイクメーカーは「インディアンモーターサイクル」だ。しかし、第二次世界大戦後に経営不振に陥り、一度はバイク市場から名前が消えてしまった。その後2011年に、ポラリスインダストリーズ社が新たに経営に乗り出し、新生インディアンが誕生。今回はその代表的なモデルのなかでも人気の高いモデル「Scout(スカウト)」と「Chief(チーフ) 」を紹介する。

●文/写真:ミヤシーノ宮下豊史 ●BRAND POST提供:HSC(インディアンモーターサイクル沼津/静岡)

ぱっと見で違いがわからない人に説明する、大きな差異

インディアンモーターサイクルで人気のある代表的モデル「Scout(スカウト)」と「Chief(チーフ) 」。クルーザータイプに興味のない方には、ぱっと見た感じ、その違いはわからないかもしれない。その違いを説明する。

大きな違いは、搭載されるエンジン。両方とも鼓動感が楽しいアメリカンクルーザーの特徴=Vツインエンジンを搭載しているが、まったく違うエンジンを搭載している。スカウトは水冷で、チーフは空冷エンジンだ。そして排気量も大きく異なり、1133cc/1890cc。最大トルクは97Nm/5600rpm/162Nm/3200rpmと、数字だけ見ても明らかにエンジン特性が違うことを理解してもらえることだろう。

インディアン|SCOUT BOBBER

【INDIAN SCOUT BOBBER(スカウト ボバー)】前後16インチの太みあるタイヤを履くボバースタイルの車両。他に、ベーシンックモデルのスカウト、フェアリングをまとい軽快感あるハンドリングのスカウトローグ、派生モデルのスカウトボバートゥウェンティがある。なお、2024年夏に1250ccエンジンを搭載した新型も登場予定だ。●価格:230万8000円〜

インディアン|SPORT CHIEF

【INDIAN SPORT CHIEF(スポーツ チーフ)】定番カスタムとなったクラブスタイルフェアリングとガンファイター風シートを装備したモデル。他にチーフダークホース/チーフボバーダークホース/スーパーチーフリミテッドがラインナップされる。●価格:333万円〜

インディアン|SCOUT BOBBER|エンジン

【INDIAN SCOUT BOBBER(スカウト ボバー)】エンジン型式:水冷60度 Vツイン 排気量:1133cc  ボア×ストローク:99mmx73.6mm 圧縮比:10.7:1 最大トルク発生回転数:5600rpm 最大トルク:97Nm

インディアン|SPORT CHIEF|エンジン

【INDIAN SPORT CHIEF(スポーツ チーフ)】エンジン型式:空冷サンダーストローク116 排気量:1890cc ボア×ストローク:103.2mmx113mm 圧縮比:11:1 最大トルク発生回転数:3200rpm 最大トルク:162Nm

フェアリングやホイールサイズなどは、グレードによりまちまちで、どちらのモデルにも流行りのボバースタイルとフェアリング装備のスポーツモデルが存在する。スカウトのエンジンはどのモデルも同じだが、スポーツチーフ以外のグレードは2900rpmとより低い回転で最大トルクを発生させているなど、そのグレードの持つコンセプトや世界観によって味付けが変更されている。

スカウトはまさかのアルミフレーム

一方で、もうひとつの大きな特徴がフレームだ。

スカウトは、クルーザーモデルでは稀有なアルミフレームを基本骨格としている。しかもダウンチューブが存在しないため、エンジンがそのぶん下に搭載されており、重心位置が低い。

そのため、スカウトボバーの車重が243kg(燃料非搭載)もあるにもかかわらず、サイドスタンドを払ってバイクを起こした時はもちろん、ライディング中もそのスペック以上の軽さに驚くはずだ。

インディアン|SCOUT BOBBER
インディアン|SPORT CHIEF

左がスカウトで、右がチーフ。フレームの形状の違いに注目してもらいたい。スカウトの水冷エンジンの下にはアンダーフレームがないことがわかる。

低重心&水冷エンジンのスカウト/低回転&大トルクのチーフ。その乗り味はいかに?

まずはスカウトから。最初に驚いたのが、先に書いた通り、引き起こした時やエンジンをかけずに押し引きをした時の取り回しの軽さ。跨ったときもふらつきもなく、安定感も高い。シート高は649mmと低く、身長170cmの筆者の靴底は地面にしっかりと設置する。坂道での停車や停止時の横風にも影響されないので、安心感は計り知れない。

次にチーフに跨る。車重がスカウトより約80kgも重く、重心位置も異なるので、スカウトよりは重さを感じる。しかし両車に言えることだが、数値よりも軽く感じられる。それは、重心位置や各パーツの重量比分が他のクルーザータイプとは設計思想から違うことを感じさせる。

走り出してみると、両車ともにクルーザーモデルに乗っているとは思えないほどの軽快さを感じられる。とくにスカウトボバーは特徴ある16インチの太いタイヤなので、癖のありそうなハンドリングになるだろうと予想していたが、他メーカーとはまるで違い、違和感や変な癖はなく従順。

車重と低重心のおかげで、コーナリング時にピタッとラインが決まったときのオンザレール感もすばらしく、ワインディングも不安なく楽しめそうだ。パイロンを縫う極低速域でのハンドリングもよく、荷重移動とアクセルのオンオフに対し車体も自然に反応してくれる。乗り味を思い出すたびに、スカウトはともかくチーフですら、クルーザーモデルではなくスポーツモデルではないかと疑わしくなる。

しかしながら、直進安定性もすばらしく、どっしりとシートに座っての安定感のあるクルージングも楽しめるので、クルーザーモデルという立ち位置にも納得する。スカウト/チーフの違い、さらにそれぞれのスポーツやボバーなどのグレードの違いによって、スタイルはもちろん乗り味も違うので、ぜひよく吟味した上で欲しいマシンをチョイスしてみてはいかがだろう?

一方で、大きな違いであるエンジン。スポーツチーフの低回転域で発生する162Nmという恐ろしいトルクに、初めはスロットルを捻るのを躊躇したが、開度が小さく急激な開け幅でないかぎりは、そのトルク値は“過激”という表現ではなく“余裕”の数値として体感ができる。発進やシフトアップ時の加速も、穏やかにアクセル操作をしているかぎりは、数値に対する恐ろしさは皆無。

しかし、アクセルを大きく変えることでそれは豹変する。怒涛のトルクで車両が前に押し出される。とはいえ、車重があるおかげでフロントの接地感があっという間になくなるわけでもないし、リヤタイヤが暴れるわけでもない。これらは、燃料噴射の制御やトルクを的確に路面へ伝えたり姿勢を制御する各種電子デバイスのおかげだ。

チーフは、スポーツ/ツアー/スタンダードの出力特性を変更するモードセレクトが装備されており、その点でもユーザーの使い方に合わせての変更が即座にできてありがたい。

一方、スカウトは5600rpmで最大トルクを発生する。チーフに比べると出だしのトルク感はない分、アクセルをワイドめに開け、回転数を高めながらトルクバンドに乗せてシフトアップをしたり、コーナリングスピードに合わせシフトチェンジを楽しむスポーティーな走りを楽しむのに適している。

しかし、1133ccのビッグツインから捻り出されるパワーは必要十分で、低域でのトルク感もしっかり感じられるので、低速での走行や渋滞時でのトロトロ運転でも不満は感じないことだろう。

総じて両車とも、クルーザーとは思わせないスポーティーな車両に位置づけられる。クルーザーという前提で国産アメリカンやハーレーダビッドソンからの買い替えを検討する方にとっては、意外なほど高い運動性能とスポーティーな乗り味に驚くことだろう。

インディアン|SCOUT BOBBER

インディアン|SCOUT BOBBER

インディアン|SPORT CHIEF

インディアン|SPORT CHIEF

実際にインディアンモーターサイクルの正規ディーラーで聞いてみた

筆者は、実際に両車を2台並べ見比べ、そして試乗することによって、その差というよりは、まったく違う乗り物だと理解ができた。しかし、ディーラーを訪れるユーザーは、どのような思いを持ち、車種に対する憧れやその車種の性能&性格を理解して購入しているのだろうか? 静岡県のインディアンモーターサイクル沼津/静岡のHSC(エイチ・エスシー)の佐々木代表に聞いてみた。

質問1:スカウトとチーフの違いを改めて教えてください

佐々木代表「スカウト系は、同クラスのオートバイの中でもっともシート高が低く、乗り手を選ばない。また、素直な操作性でさまざまなシーンでとても乗りやすい、ユーザーフレンドリーなバイクです」

「一方、チーフ系もシート高は低く、乗りやすいモデルではあります。スカウトに比べると大柄なので、取り回しは少し大変かもしれません。しかしそのおかげで、高速巡航やクルージングを快適にこなせるので、ツーリング向きと言えます」

質問2:それぞれ、どのような使い方のお客におすすめしてますか?

佐々木代表「スカウト系はビギナーの方/小柄な方/女性まで幅広くオススメできます。ちょっとそこまでから、ワインディング/ツーリングまで幅広い用途に使用できる使い勝手の良いバイクです」

「チーフ系は、走行モード切替機能があるので、初心者にも優しい乗り味にも、スポーツライドも楽しめます。シート高も低いのでとっつきやすくもありますが、スカウトに比べるとやはり重量感はあります。ワインディングから高速巡航、ツーリング中心に乗られる方には楽しいバイクですね」

質問3:人気のグレード/カラーはそれぞれありますか?

佐々木代表「やはり定番の黒が一番人気ですが、インディアンは鮮やかで目を見張るカラーも多く、魅力的です。スカウトはやはり流行りのボバースタイルのスカウトボバーの人気が高いですね。実際試乗してみると、前19インチ/後16インチホイール装備のスカウトローグの評判が良いです。ハンドリングが軽快でスポーティーな乗り味を楽しめます」 

「チーフについては、ベージックでシンプルなスタイルのチーフダークホースと、ビキニカウル/倒立フォーク/フロントWディスクブレーキ&ブレンボ製キャリパー/FOX製ピギーバックリヤショックなど豪華装備のスポーツチーフがよく選ばれます」

質問4:今回試乗をしませんでしたが、ロードマスターとの違いは?

佐々木代表「ロードマスターをはじめとする大型の車両は、“ザ・ツーリング”という風格を持ち、圧倒的な迫力を持つ点がスカウトやチーフとの大きな違いです。ただ、やはり車両が大きいぶん、乗り手を選んでしまうので、所有するのはベテランライダーが中心です」

「スカウト/チーフのどちらも、初心者から女性まで幅広く受け入れられる乗りやすさがあります。同時にベテランまで唸らせる性能を秘めていますので、両車はロードマスターとは違い、万人におすすめできます」

質問5:2024年の夏に発売となる新生スカウト1250は、どんな感じになりそうですか? 予想でOKです

佐々木代表「すでに問合せも多くいただき、チーフ発表の時以上のインパクトを感じるとともに、私たちディーラーもすごく楽しみにしています。

既存のスカウトと共有の部品もあるとのことですが、フルモデルチェンジなので、1133ccから1250ccへの排気量アップだけでなく、すべての面でパワーアップしてくるのではないかと期待しています。

今までのスカウトは、通常モードのフィーリング的に少しおとなしい印象を持っていましたが、一旦モードを切替えると別物になります。そのポテンシャルの高さは、スカウトのダイノマシンチューニングを数多く施してきた私自身が知っています。

とくにフラッグシップモデルの101スカウトは、ビギナーからベテランまで、その格好良さと性能に驚くこと間違いないと思いますよ」

今回の取材で、インディアンモーターサイクルにまつわる実体験に基づく、ここでは話しきれなかった内容も数多くあった。インディアンの魅力をもっと体験したい方は、ぜひHSC沼津/静岡または最寄りのディーラーに足を運んでみてはいかがだろう?

インディアンモーターサイクル|HSC沼津|佐々木

佐々木代表プロフィール:インディアンモーターサイクル沼津/静岡を運営するHSC(エイチ・エスシー)の代表を務める。ビューエル正規ディーラーを経て、ハーレーの良質な中古車やインディアン、ロードホッパーなどのアメリカのバイクを取り扱うショップとなる。インディアンは、2016年にまずインディアンモーターサイクル静岡としてスタート。2024年1月より沼津店にもショールームを作りOPEN。両店で静岡および近隣ユーザーの対応をする。

インディアンモーターサイクル|HSC沼津|
インディアンモーターサイクル|HSC沼津|

店頭には数多くのインディアンの新車が並ぶ。一部の車種で試乗車も用意されているので、インディアンを体感することができる。

インディアンモーターサイクル|HSC沼津|ダイノマシン
ハーレーダビッドソン|HSC沼津|中古車ショールーム

【インディアン沼津(エイチ・エスシー沼津)】高年式で良質なハーレーを100台以上常時在庫し、インジェクションチューニングやユーザー好みのカスタム車を制作することも積極的に対応している。●住所:静岡県沼津市大諏訪721-8 ●TEL:055-924-0636 ●FAX:055-921-0180 ●車でのアクセス:東名愛鷹スマートインターより3分 ●電車でのアクセス:JR東海道線片浜駅より15分


※本記事はHSC(インディアンモーターサイクル沼津/静岡)が提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。