
ハーレーダビッドソンにとって、”カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。ここではハーレー専門誌『ウィズハーレー』が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両をピックアップ。今回はハーレーダビッドソンの中でも特に人気の高いXL1200Xフォーティーエイトのカスタム車を2台紹介する。
●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:HSC沼津
ブラックの中でエッジカットが際立つ【’16 XL1200Xフォーティーエイト】
まず紹介するのは、静岡県沼津市/静岡市に拠点を設けるカスタムショップ「HSC」の手がけた1台。フォーティーエイトは’16年式以降、スポーク仕様だった前後16インチホイールをキャスト化。このときフロントサスペンションも他のスポーツスターよりインナーチューブ径が10mm 太い49mmカートリッジ式フォークを採用し、フロントエンドをよりボリューミーにした。
このカスタムはビキニカウルやナローバーで、スパルタンなムードを高めた’16年式。黒で統一された車体の中で、鈍く光るメタルの存在感が際立つ。スポークの付け根が切削加工され、ブラックとアルミ地がコントラストを見せるホイールは、フルノーマルであってもフォーティーエイトの見せ場となるが、それを助長するかのようにロッカーボックスカバーやエアクリーナーでもアルミ素材が主張し、大きなポイントとなっている。
グリップやオイルフィルターもアレンネスのベベルシリーズで、エッジカットのデザインに統一。さりげないが、ノーマルホイールの切削加工に合わせたトータルコーディネイトは、見事としか言いようがない。 [写真タップで拡大]
センス感じるユーロスタイル【’20 XL1200Xフォーティーエイト】
次に紹介するのは、ショップに依頼することなく、個人の方が自分好みに仕上げた1台だ。
オーナーのTetsuさんは、アメリカ暮らしが長かったもののユーロスタイルがお好み。帰国後、初めて購入したバイクが、この’20年式フォーティーエイトだ。カスタムはパーツをご自身でネットなどで購入し、コツコツ手がけた。プロの技術を要するところはセレクテッドカスタムモーターサイクル(神奈川県横浜市)に手伝ってもらったという。
まさにお手本のひとつと言っていいだろう、見事なまでの完成度の高さだ。まず目を引くのがロッカーカバー。精巧な削り出し技術と芸術性あるデザインのラフクラフト(ROUGH CRAFTS)製に換装され、エアファンネルはブラック仕上げのデュアルスロート ベロシティスタック。ブラックアウトしたVツインエンジンをファクトリーカスタムノイズのスポイラーが際立たせている。
タンクは1.5インチリフトアップし、リペイント。バー&シールドには”XXX”とあしらった。エンブレム/サイドマウントしたメーターのリム/スポイラーのグリルガードをゴールドで統一し、アクセントとしているのもセンスを感じてならない。グリルはシルバーだったものをオーナーが自作でカラーチェンジ。お気に入りのポイントとなった。
ETC車載器が収まるサイドカバーやショートリヤフェンダーはグリーミングワークス(GLEAMING WORKS)製。ハンドルまわりなどでは目立ってしまうETCを収納できるサイドカバーは、セキュリティ面も万全。エアダクトを彷彿させる流れるようなデザインも秀逸としか言いようがない。 [写真タップで拡大]
ゴールドにしたメーターリムやナンバープレートのサイドマウントキットはキジマ製。スタイリッシュさに磨きをかけているが、オイルタンクに油温計を追加するなど、コンディションの管理も抜かりがない。 [写真タップで拡大]
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