MotoGP ’20シーズン開幕直前

’19 MotoGPを振り返る【元GPライダー・青木宣篤の目:ホンダ編】

ホンダRC213V×マルク・マルケスが圧倒的な強さを見せつける形となった’19シーズンのMotoGP。ヤングマシン本誌連載「上毛GP新聞」でおなじみのマニアックGP解説者・青木宣篤が、独自の視点で今シーズンのホンダチームを振り返る。


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青木宣篤

青木 宣篤(あおき・のぶあつ):ヤングマシン本誌「上毛GP新聞」でおなじみのマニアックGP解説者。’90年代半ばから’00年代始めにかけてGPで活躍。ブリヂストンやスズキ・モトGPマシンの開発ライダーも。鈴鹿8耐に参戦を続けている”現役”だ。

才能あるライダーが、MotoGPを去ることになった。ホルヘ・ロレンソは’06年と’07年には250ccクラスのチャンピオンで獲得。’08年、ヤマハからMotoGPにステップすると、10年、12年、15年と3度タイトルを獲得した。

’17〜’18年はドゥカティで走り、19年に2年契約でホンダに移籍。マルケスと合わせ、チャンピオン経験者が同一チームに所属することになり、大いに活躍が期待された。しかしマシンとのマッチングに苦戦。負傷の影響もあり、成績は振るわなかった。

オランダGPで胸椎骨折を負う大きな転倒を喫した時、「もう十分だ…」と心中で引退を決意。シーズン終了と同時に、2年契約の半ばで引退を表明した。

(その後、かねてからの噂通り、ロレンソはヤマハのテストライダーとして復帰することが発表された)

フロント依存度が高いロレンソの走りと、RC213Vの基本特性は合わなかったか…。32歳、早すぎる引退となった。

ロレンソの引退……

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