ついにホンダも、’20モデルCBR1000RR-Rから超戦闘的ルックスにもつながるセンターラムエアダクトを導入。ラムエアダクトの効率を最大限高めるためハンドル切れ角を制限するなど、エアロダイナミクスに続き空気の力を最大限活用するボディ構成を紹介する。
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吸気効率を最大化するため大胆かつ豪華な車体構成に
’20 CBR1000RR-Rに導入されるセンターラムエアダクト。高い風圧が得られる位置に設けられたダクトから取り込まれて過給された空気は、フレームのヘッドパイプ部を貫いたエアルートにより、エアフィルター面積が従来型より25%拡大されたエアボックスまでストレートに流入する。この構造により、幅広い速度域で安定した吸気性能の維持を狙う。
高い風圧が得られるアッパーカウル中央先端部に、RC213Vと開口面積が同等となるラムエアダクトが配置される。上部と左右にはハンドリングへの影響を低減しながら吸気を最大限化するタービュレーター(=乱流翼)が配され、下部は加速姿勢を考慮した傾斜構造だ。
もちろんダクトのデザインにも、最新の空力研究結果が反映されている。センターラムエアダクトとストレート経路を実現するため、トップブリッジ部にあったキーシリンダーはスマートキー化しながら移設。さらに、ハンドル切れ角は左右各25度に抑制された。センターラムエアダクトによって顔がレーシーになっただけでなく、トップブリッジのキーシリンダーが廃されたことでハンドル周辺もレーサー風に!
次稿では、RC213Vと同径のボアで218psを発揮するという、’20 CBR1000RR-Rのパワーユニットについて解説する。
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