
2025年7月はバラエティ豊かな3モデルが登場。夏のライディング/ツーリングをさらに楽しくする新車たちばかりだ。
●文:ヤングマシン編集部
7月上旬発売:ヒョースン「GV125Xロードスター」
ヒョースンモーター・ジャパンから、原付二種クラスに新型クルーザー「GV125Xロードスター」が投入される。発売は2025年7月上旬から日本国内向けに出荷が始まる予定だ。価格は68万2000円と、同クラスとしては意欲的な設定となっている。
最大の魅力は、水冷124.7ccのV型2気筒エンジンだ。これは既存のGV125Sからファインチューニングされ、最高出力が14.0psにパワーアップしている。さらに、トランスミッションは6速となり、駆動系にはメンテナンスフリーのベルトドライブを新採用した。
マフラーも左右2本出しへと変更され、クルーザーらしい迫力あるスタイリングを演出。車体まわりも豪華で、剛性の高いφ41mm倒立フロントフォークや前後2チャンネルABS、切削加工が施されたホイールを標準装備。
灯火類はすべてフルLEDで、スマートフォンの充電に便利なUSB-Aポートも備える。燃料タンク容量は14Lへと拡大され、長距離走行の安心感も向上した。このクラスでは異例とも言える充実装備で、所有欲を満たす一台だ。
左右2本出しマフラーやベルトドライブ、6速ミッションも採用 ヒョースンモータージャパンは、水冷124.7cc・V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル「GV125Xロードスター」を発売する。 挟み[…]
7/15発売:カワサキ 「Z900」「Z900 SE」発売
カワサキから、国内欠番だった「Z900」が無印モデルとして復活。上級モデル「Z900 SE」とともに、2026年モデルが発売される。価格はZ900が148万5000円、Z900 SEが166万1000円だ。上級モデルのSEは2025年モデルから1万1000円の値上がりとなる。
両モデルともに948cc並列4気筒エンジンを搭載し、カムプロファイル変更や電子制御スロットル新採用により、中速域の力強さが増した。IMU(慣性計測ユニット)を搭載し、KCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)によるエンジン・車体のトータルマネジメントを実現。
KTRC、コーナリングABS、双方向KQS、クルーズコントロールなど最新の電子制御が満載されている。とくに注目すべきは、カワサキ初となる音声コマンドとターンバイターンナビゲーション対応の5インチTFTメーターの採用だろう。
「Z900 SE」は、オーリンズ製リヤショックとブレンボ製ブレーキコンポーネントで足まわりを強化し、高いコントロール性と所有感をもたらす。シート高は日本仕様で810mmと、足つき性にも配慮されている。“マジックナイン”の血統を受け継ぐZの名に恥じない進化ぶりだ。
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
7/31発売:ヤマハ「トリシティ300」
ヤマハが誇るLMW(Leaning Multi Wheel)機構搭載の「トリシティ300」。2025年モデルは主要諸元に変更はなく、価格も据え置きの104万5000円となった。注目は、新色のホワイトとグレーが加わったことだ。
トリシティ300は、237kgの車体を軽々と加速させる3.0kg-mのトルクを5750rpmで発生させる292ccのブルーコアエンジンを搭載。WMTCモード燃費は32.2km/Lを達成しており、約418.6kmもの航続可能距離を誇る。
とくに便利なのは、停車時や押し歩き時に車体の自立をサポートする「スタンディングアシスト」機能だ。さらに、ABSとUBS(ユニファイドブレーキシステム)の採用により、安心感のある制動を実現。大容量45Lのシート下トランクやLEDヘッドライトも備え、都市部での移動からロングツーリングまで、ライダーに余裕と快適性を提供する一台だ。
余裕の動力性能を持つシリーズ最大モデル ヤマハが誇るフロント2輪のLMW(Leaning Multi Wheel)機構を採用するスクーター「トリシティ300」の2025年モデルが登場した。ともに新色の[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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